甲斐さんのラジオ番組の文字起こしをどこまで遡るか?と考えた結果
ビルボードツアー真っ最中だった先月(5月3日放送)の「LEGENDS」に決定…
といっても「収録している今日は、4月の24日」だったようで
名古屋公演のあと、横浜公演の前ということになります
「…ということで、今日、朝5時からあったのかな?ドジャース(の試合が)…ハイ
9回に大谷が、えー、ホームラン…特大のホームラン打ちました
(甲斐さんは)10時くらいに起きて来るんで、ちょうどそこの9回…
シャワー浴びて出て来て、ちょうどその9回を…
ああいう時は、ナンかね、やっぱりこう…その日1日こう…励みになるんで、イイですね、ナンか…
まっ、得点圏打率が低い、どーのこーのとか、色々言われてるのをよそにですね
隣に…隣に見ながら『そうですね、僕の変化は
今、えー、1試合1試合ごとに変化させないことが、僕の変化ですかね』みたいな…
ぬけぬけと言いやがる、素晴らしいですね!その通りなんですよ!
監督の言うこととか、コーチの言うことばっか気にしてたらダメなんで…
その辺は、やっぱり『エンゼルス』っていうカリフォルニアの、ナンか、田舎の球団で
のびのびと育った大谷は、やっぱりイイですよね!ナンかね
まっ、結局、僕、まだ(試合を)全部は観てないんで、帰って全部観るんですけど…」…と
相変わらず「俺の大谷」トークからスタート(笑)
「えー、今日はですね、えー、クエンティン・タランティーノ特集…ということじゃないんですけど
デビュー映画の『レザボア・ドックス』が、4Kになりまして
今、あのー、色々…色んな映画館でやってんですけど、観た人間がいまして
『どうだった?』って訊いたら…まっ、川越スカラ座のトップの舟橋くんなんですけど
『甲斐さん、むちゃくちゃイイよ、やっぱり』って…
やっぱり、情報量が上がるっていうこと以上に、やっぱり全体の感じが、その…クリーンになって
その…観やすくなるとですね、今まで立ち上ぼって来なかったような…えー、映像美以外に
ストーリー性というか、物語性…そういうのがね、余計感じる、うん
『やっぱり最初っからスゴかったんだね』ということなんで、ハイ
…で、あのー、WOWOWとかで、ね?こないだまでやったりしてたんですけど
クエンティン・タランティーノの…えーと…ドキュメンタリー
えー『映画に魅せられた男』…ナンだっけ?
3回目くらいなんですけど、夜な夜な、ちょっと酔っ払って
ウイスキー飲みながら観る…みたいな感じで…
じゃあ、この辺で、ちょっと今、僕はビルボードライブの真っ最中なんで
まっ、色んな意味で疲れてる訳ですね、ええ…
だから、こういう…『この番組でウサを晴らして行きたい!』ということで、ハイ(笑)
クエンティン・タランティーノのサントラを…」
…って、まさに、甲斐さんご自身の「BEAT HARDWORK」!?(笑)
「僕、基本的に、タランティーノ(のサントラ盤)は全部持ってますから、ハイ
『フォー・ルームズ』って言って、オムニバス映画があるんですけど、それも持ってるし
あと、あのー、短編をですね、タランティーノともう1人…ニューメキシコの監督と2人で…
えー『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の監督(ロバート・ロドリゲス)ですね
…とやってる短編集、ね?映画もあるんですけど、そのサントラも、一応持ってる
…で『レザボア』4Kに因んで『レザボア』の…
えー、新しいデジタルリマスター盤が出てたんで、一応買ったんですよ
そしたらですね、絶対、日本でマスタリングしたと思うんですよ、これ…(笑)
一番最初に買ったCDだけ持って来たんですけど
これのが全然イイんですよ、レンジも広くて…ナンだよ!それ…
…で、しかも、ちょっと…レベルもちょっと下がってるし…その新しいヤツは…
一応買ったんですよ、買ったんですよ、ホントに、うん…ということで、そういうの持ってんですよ
えー、最後までおつき合い願いたいと思ってます」
…と、そのリマスター盤に対して、全然納得なさってないご様子でした(苦笑)
そして…「まずは1曲目ということでね、これはもう、ホントに世界中、大ヒット…えー、した
最初、ここまでヒットすると思わなかったんですよね
えー、これ、あのー、お金出す人がいなくて…えー、ハーヴェイ・カイテルが結局、資金提供して…
ハーヴェイ・カイテルが資金提供で、プロデューサーになるっていうんで
お金が集まって、えー、この映画が撮れたっていう…
で、実は、この年に、タランティーノ、まず、その…脚本化が…ホンが売れてて
それが『トゥルー・ロマンス』なんですよ
『トゥルー・ロマンス』は、えー、ホンが売れただけで
まっ、結局、トニー・スコットが撮るんですけど…えー、まっ、すごい良い、素晴らしい脚本ですけど
…で、そのあとにもう、結果的に、えー、自分の監督…初監督作品が撮れたっていう…
たぶん、同じ年だったと思うんですけど、ね?
えー、1992年、ハイ、世界中が驚嘆したという…
えー、ホントに、あのー、色んなパーツパーツの構成で繋いで行って
最後は、1つになって行くっていうことなんですけど…
まっ、相変わらずのタランティーノの手法が、すでに出てて…
まあ、とにかく世界中が驚いたんですけど、この曲をかけながら(笑)
えー、後ろ手に縛った警官の周りをグルグル、ダンスしながら、えー、耳削ぎするっていう…
もう、耳削ぎダンスなんですけど、もう、ホンットに、悪趣味っちゃ悪趣味
しかも、切った耳に『おい!聞こえるかー?』って言うんですよね、マイケル・マドセンが…
もう、スゴイ話なんですけど、ここだけで、僕、20回くらい観てますけど
ホントにもうスゴイな、この…もうカメラもスゴイんですけど
『ホントにスゴイなー!この監督は!』と思って、ハイ
…で、それが、男って、やっぱ悪趣味好きなんで…
悪趣味で成り立ってるトコあるんで…これもう冗談なんですよ
『こんなの、マジで、あのー、怒るなよ』って感じなんですけど…女性とか怒りそうなんですけど
男たちは、ゲラゲラ笑って済ます…みたいなことあるじゃないですか?その最右翼のシーンですよね、ハイ
その『レザボア・ドックス』4Kが出たんで、記念して、この曲からまず行きましょう」と
Stealers Wheelの「Stuck in the Middle With You」を流されてましたが
我が家では、件のシーンで、ボクが眉をひそめ、奥さんはニヤニヤしておりました(苦笑)
まあ、奥さんに言わせると、日本映画で、ああいうシーンを撮ると、陰湿な感じしかしないのに
タランティーノの映画だと、どこかあっけらかんとした陽気さみたいなものを感じるんだとか…(苦笑)
それはともかく、曲が明けると…「えー、日本では、そこまで有名じゃないんですけど
えーと…『Star』っていう、わりとこう…ヒット…ヒットがあって
…で、アメリカは、すごい彼らは知られてる存在なんですよね
えー、元々、実は、この曲は、KNACKの『マイ・シャローナ』をかけるっていうことになってて
それを…えー、言ったら、版権があまりに高くて
『こんな金、払う訳ないじゃん!』っていうんで、代わりに…代替えしたのが、この曲なんですよ
この曲の方が絶対イイよね!『マイ・シャローナ』だったら過激すぎ…リズムが強すぎるんで…
これだとね、すごいもう、マイケル・マドセンが楽しそーに、こう…
…で、まあ、マイケル・マドセンも、まだその頃、そんなに売れてなかったんですよ、こん時ね
えー、たぶん、色んな人たちの推薦で出て来たと思うんですけど
まあー、ウマイんだ!ちょっと、もう…ホントに、ナンて言うんですか?
完全に気がふれてる…えー、まあ、ギャングの役なんですけどね
…で、この『レザボア・ドックス』…ホントに、一番最初に世界が驚嘆したのはですね
あの…一番最初に、ギャングが、こう…6人くらい集まってんですけど
こう…あの…喫茶店のところで…外で…で、そのテラスみたいなトコで喋ってて…
何、喋ってるかって言うと、えー、マドンナがいかにスゴイかっていう…
まっ、それ、もう『マドンナスピーチ』って言って
世界中の脚本家とか監督たちがもう驚嘆したんですよね、これもう…
『ギャングだって、そらそうだろ、マドンナの話するだろ』ってことなんですけど…
えー、そこから入って行くって…また、それが詳しいんだよねぇ
(ギャングたち)みんながもう、まあそのマドンナのこう…考察をするんですけど…
まあスゴイ…ナンか、まあ、ホンなんですけどね
そっから、まあ『レザボア』は始まるという…まっ、それで、こう…
そこも評判のアレを取ったんですけど…」と、これまでも、タランティーノ監督の話題になると
「耳削ぎダンス」と「マドンナスピーチ」のシーンに触れておられましたが
今回は、満を持してって感じで「タラちゃん」を語られるのかなあと…?(笑)