ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

柏木広樹チェロコンサート3(ネタバレあり)

2023-08-16 14:09:00 | ライブ
第一部が終了し、20分間の休憩に入ったものの、開演からまだ1時間も経っておらず
ガッツリ固定された同じ列の観客の皆さんは、特に席をお立ちになるご様子がなく
奥さんも、お三方の前を横切らせて頂くほど、緊急性のある用事もなく

また、喫煙所はホールの外にあり、再入場は不可のため、終演までお預けということで
そのまま、席に着いていたらしいんだけど、長袖のカーディガンを着ていても
「あり得ないくらい寒かった~!」そうで、半袖やノースリーブの服をお召しの皆さんが
異質な生き物(失礼!)のように思えたみたいです(苦笑)

そんな休憩中、ステージ上に置かれている木村さんのエレキベースを眺めていて
このコンサートの1週間ほど前に、木村さんが「リズムの捉え方についての提言」という
「note」をアップなさっていたのを思い出し、改めて読み返してみた奥さん

そこには、譜面の一部を撮った写真が掲げられていて
「甲斐バンドの1977年リリース『夕なぎ』のイントロのベースリフである
実際は、最後の2音以外はオクターブ上かな?」と木村さん
「初めて聴いた時に『オーディションかな?』と思ったくらい
ベーシストとしての基礎能力が丸裸にされるフレーズだと思った」と記されてますが

以前に、甲斐さんのファンクラブ甲斐報の特集でも、この「夕なぎ」について…
「僕の場合は、ああいう形のツアーに参加するのが初めてで
その1年目の曲は、どれも印象が強いんですけど
あの曲のベースラインは、すべての力量がバレてしまうというようなラインなので…
『これはすごく試されてるな』というフレーズだったので、特にあの曲はすごく印象に残ってるんです

ただ、それを不安に感じたとか、プレッシャーだったということではなくて
楽しくやらせてもらったんですが
あのフレーズ自体はみんな知ってますから、それをいい感じでやれて
自分としても達成感みたいなものを感じる曲でもありました」…と明かされてましたよね?

まあ、奥さんは、この曲で「人生初コーラス」を体験なさった木村さんが
ものすごく楽し気なご様子だったので、そんな「試されてる」感のある曲だと
思っていらしたことを知ってビックリしたらしい(笑)

ちなみに…この木村さん初参加の「ビルボードツアー2016」では
「夕なぎ」と同じアルバム「この夜にさよなら」に収録されている
「ブラッディマリー」もセットリスト入りしていて

初めて「ブラッディマリー」を披露なさったあとに
甲斐さんが「甲斐バンドでレコーディングした時に、目指してた形がようやく完成した
このメンバーで、1本のマイクで歌いたい!」と、ひどくご満悦でいらしたらしく
「この夜にさよなら」の当時の甲斐さんが思い描いておられたイメージと
木村さんの演奏が、上手く噛み合ったっていうことなのかなあと…?

ともあれ…「note」の続きには…「原典は、最初から他の楽器も一緒に入って来るが
私が演奏した回は、ドラムレスのアコースティック編成だったので、ベース単独で始まる
この4小節を聴けば、もうそれだけで、ベーシストの力量を測れるっていう
なんというか、恐ろしい、やりがいのある素敵なフレーズだ」…と記されていて

木村さんのWベースのイントロから始まる「夕なぎ」のライブ映像を思い浮かべた奥さん
「『夕なぎ』から立とうね!」と言って来た甲斐友さんに、しっかりと裏切られた(笑)ものの
この曲の途中で、ステージ上を動き始められた甲斐さんが
目の前に立ち止まられたため、呼吸をするのも忘れて固まり(笑)
ようやくステージ中央に戻って行かれたと思いきや
「振り返って二度見された~♪」と昇天したことを思い出してニンマリしたんだとか…(笑)

それはともかく…「演奏で大事にしてるポイントって、人によってほんとに様々で
カッコいい・目立つ・泣ける・音色・タイム感・見た目など、具体的なものや抽象的なものまで色々で
私は、この中でも『タイム感』『リズム』端的に言えば『音を出す(切る)タイミング』に
特にこだわってると思われる。正直、そこが蔑ろだなあって人が多いので…

『良い伴奏者としてのベーシスト』って意味で
私がこだわってるポイントから、このフレーズを解説していく」…ということで
「夕なぎ」の1小節目が、ビゼー作曲の「カルメン」の中にあるハバネラと同じリズムパターンながら
「通常クラシックってのは常に拍が伸び縮みするので、8分音符単位でかっちり演奏されることはない

『夕なぎ』はハバネラと同じリズムではあるけども
8ビートなので、8分音符単位できっちり弾きたいところ
2拍目裏はちゃんと2拍目裏に、次の4分4分はきっちり裏も感じて流れないように弾きたい
この4分4分が流れちゃう人が結構多いと思う」…といった風に順次譜面の解説をなさったあと

「演奏中は、常に頭の中に均等な8分音符が鳴っているのが私流
拍が伸び縮みしない=機械的=音楽的ではない=グルーヴ感がない…と思ってる層の方向けに
タイミング的には同じまま、わざと機械的に弾いたバージョンと
普通に全力で弾いたバージョンを並べておきます

譜割通りと機械的は必ずしもイコールじゃねぇってことが伝われば幸い」…と
実際に(Wベースではなく)エレキベースで
「夕なぎ」のイントロをお弾きになっている動画を上げられていて
専門的なことはさておき「この2つのバージョンが明らかに違うことだけは、よ~く判った」と奥さん

更に…「きっちり出来ない人が揺らすのと、きっちり出来る人が揺らすのと、説得力が全然違うし
きっちり弾ける人は、きっちりしか出来ない訳じゃなく、揺れることも出来る訳で
きっちり出来ない人は、そこの選択肢がないわけ」と続いているのを拝読して

当時の甲斐バンドのベーシストでいらした長岡和弘さんが
木村さんのおっしゃっていることを意識なさっていたかどうかは不明ながら
レコーディングでは、甲斐さんが作られた曲を元に
メンバーの皆さんそれぞれが、ご自身の楽器のフレーズをお考えになっていたことや
長岡さんの脱退後に、甲斐さんが「決して上手くはなかったけど
長岡がいた頃には独特なうねりがあった」と話されていたことを思い出したんだとか…

そうそう!「リズム」で思い出しました! 
柏木さんが、ピアノの光田さんと「三三七拍子は、実は四拍子だ(笑)」という話から
「ホントの三三七拍子の曲」をお作りになったものの、演奏が非常に難しいみたいで
「弾いてて、ホントに気持ち悪い(笑)」と話され(笑)
その曲を披露なさったそうだけど、聴いているぶんには、リズムが取りにくい訳でもなく
MCで触れていらした通り、途中で観客に三三七拍子の手拍子を求められた楽しい曲だったらしい(笑)

ともあれ…「バンド・サウンド・セット」の第二部は
柏木さんだけでなく、メンバーの皆さんも衣装を変えて登場なさったそうで
「木村さんが、柄物のシャツを着てるの初めて見た!」と奥さん(笑)
ただ「バンド・サウンド」というからには、木村さんのエレキベース演奏が
さぞかしたっぷり聴けるだろうと高まっていたのが

いざ、バンド演奏が始まると、つい先ほどまで
木村さんの立ち位置の手前(客席寄り)に置かれた椅子にお掛けになって、アコギをお弾きになっていた
ギタリストの天野さんが、エレキギターをお弾きになる時には立ち上がって演奏されたために
奥さんの席からは、木村さんのお姿が全く見えなくなってしまい
かろうじて見えるのは、エレベのコードを抑えておられる左手と
曲と曲の間に、天野さんがお座りになった時の横顔だけ…という「ウソでしょ!?」状態に…(汗)

甲斐さんのライブなら、そもそも始まる前からスタンディングだし(笑)
「甲斐さん探し」をしなくちゃいけなくなっても
自分の席の前後左右に動いて、ビューポイントを見つけることが出来るのに…と奥さん(苦笑)
何度となく立ち上がりそうになる衝動を堪えつつ
壁際の席の狭いスペースから首を伸ばしたり、姿勢を低くして、前方の観客の皆さんの隙間を探したり
涙ぐましく足掻いてみたものの、その努力は実らず…(苦笑)

おまけに「木村さん探し」に明け暮れるあまり、バンド・サウンド・セットの内容は入って来なくて(汗)
ある曲の中で、柏木さんが何かパフォーマンスをなさっているのか?時ならぬ拍手が何度か起こったことと
本編ラストに、柏木さんが「最後の曲になる…かも知れません(笑)
それは皆さん次第です(笑)よろしくお願いします」とおっしゃって(笑)

そのアンコールでは「アンコールだもん、そりゃ出るよねぇ?」と下手側の袖をご覧になり
押尾さんに参加を求められたこと
アンコールの1曲だけ「声出し」OK…というか「皆さんも歌って下さい」との前振りがあり
歌詞ではないものの簡単なフレーズを歌わせて下さったことくらいしか記憶しておらず(苦笑)

一番印象に残っているのは、声出しの際に、押尾さんが客席に身を乗り出され
にこやかに楽しげなご様子で観客を煽っていらしたことらしく
ボクは、柏木さんが押尾さんのラジオ番組に出演なさったあと
押尾さんのラブリーパートナーでいらっしゃる南かおりさんが…

「お久しぶりの柏木広樹さん!4年ぶり!
同世代の柏木さんとは、ほんとに仲良しですよね!
押尾さんもそうですけど、柏木さんもとにかくライブの人で…
やっぱり配信より何より、お客さんの前でやりたいっていうのが伝わって来るお二人のお話でした!
お話が尽きない!いつまでもインタビューしていたい感じでした」…と
「スタジオ日記」に書かれていたことを思い出していました

…といった具合だったんだけど、東京公演の配信を
奥さんが観るのかどうか?は、今のところ不明です(笑)
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