ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

甲斐バンド日比谷野音ライブ(7/1)4

2023-08-02 16:04:00 | ライブ
さて、ライブは本編終盤に入り…「氷のくちびる」「ポップコーンをほおばって」
「翼あるもの」「漂泊者」という王道のラインナップで畳み掛けられる訳ですが

奥さんは「100万$ナイト」のエンディングでの甲斐さんの「雄叫び」や
「ラブ・マイナス・ゼロ」の「サンキュー!じゃあね!」と同様に

「氷のくちびる」の間奏で、甲斐さんと、大森さん以外のギタリストの方が並ばれるシーンも
当時の意味するところとは関係なく、形骸化され、単なる「お約束」になっていると
ファンにあるまじき冷めた思いで眺めているようで(苦笑)

今回の「ありがとう!最高の気分さ!サンキュー!」にしても
「あのタイミングで何か言わなきゃいけない感じになってるだけでしょ」と思ったらしく(苦笑)
「氷のくちびる」のツーショットについては「何をかいわんや」なんだとか…(苦笑)

まあ、甲斐さんにとって、甲斐バンドのライブは「予定調和」という
ある種の「ファンサービス」を含めた様式美を表現する場でもあるんでしょうし
「それが見たい!聴きたい!」とおっしゃる方も大勢いらっしゃるということは
奥さんも重々承知しているみたいなんですけどねぇ…(苦笑)

あと、オリジナルの「甲斐バンド」に思い入れが強いせいで
大森さんがお弾きになったギターのフレーズが、身体の芯に刷り込まれているため
今の甲斐バンドライブでも、ついつい無意識にその音色を期待してしまうことがあるらしく
「ああ…違うんだった…」と大森さんの不在を強く感じてしまうようです(苦笑)

ただ、イチローさんが、今回のライブ終了後…大森さんのご命日に…
「演奏している瞬間は、音に集中するだけで、他は何も考えませんでした
でも翌日、映像を観て、彼がいないのが凄く重く感じました

メンバーとして一緒にギター・サウンドを創り上げたアルバム
『ラブ・マイナス・ゼロ』でのツアーでした
今回は、自分が考えたフレーズを弾く、これが多かった
だから、反対側には彼のギターがある。これが図式。でも、そうではない現実
それを受けとめて、もっともっと…そんな決意の、今日です」…と綴られているのを拝見して

イチローさんは、それこそオリジナル甲斐バンドの頃から
たびたびレコーディングに参加なさっていたとはいえ
この「ラブ・マイナス・ゼロ」が、正式にメンバーとして関わられた
初めてのアルバムでいらしたことを思い出したそうで

ご自身が、かつて大森さんのプレイなさっていた位置で演奏されているといった
ビジュアル的な「不在」という意味ではなく
「イチローさんも、イナピーさんのギターの音色を聴いて
『ああ…違うんだった…』と思ったのかなあ…?」と申しておりました

そういえば、大森さんのお身体の状態を鑑みて
全会場での演奏が難しいとされたツアーでは
イチローさんが、大森さん、佐藤英二さんとの3人バージョンや
英二さんとお二人のバージョンなど、演奏パートの割り振りをなさっていたんですよね?

そうそう!今回のライブのセットリストの元となった両国国技館ライブCDには
萩原健太さんが、甲斐バンドのお三方にインタビューなさっている…というか
萩原さん司会の座談会みたいな記事が添えられているんですが

甲斐さんが「実は『GOLD』の時に一瞬すべてを投げ出したいと思ったという
そのある種ネガティブな思いを解決するための
ひとつの、しかも有効な方法として」
イチローさんの加入をお決めになったことや
この「ラブ・マイナス・ゼロ」を引っ提げてのツアーからツインドラムになさったこと

両国国技館でのライブは「実は僕、すごいやりづらかったんですよ
ステージ上で自分たちの音が聞こえにくかった
いいのかな、これ大丈夫なのかな…って
モニター・システムは完璧だったはずなんで
まあ、じっとして歌っていれば、問題なかったのかなとも思うんですけど、動くからね、僕
じっとして歌えばいいんですよ、うまいんだもん、そうしたら(笑)ナンで動くかな」…って

この言葉には、萩原さんが「甲斐さんがステージ上でじっとしていたら、客は怒りますよ」
…と、ごもっともなツッコミを入れておられますが
「前に出て行くと、自分の声が聞こえなくなる」というのは
ビルボードツアーのMCでもおっしゃってましたよね?(笑)

ただ、その時は「客の声は聞こえるのに(笑)」とのことだったけど、両国国技館ライブでは…
「あとね、升席があるっていう造り自体、我々にとっては異例でしょ
タッパの問題、奥行きの問題とか考えても、ちょっと難しい小屋なんですよ
音響的にも苦労しましたよ、あそこは…

オーディエンスの歓声も、ステージに向かって来なくて、どこかに吸われちゃう感じ
客が熱くなれてるのかどうか、やりながら計り切れなかった
ナンか上手くいってるのかどうか、確信できないままライブやってた感じで…」とおっしゃってます

そして…「まあ、イベントの場合、いつも初めての場所ばかりだから
音響的には、これまでも全部難しかったんですけどね。やっぱり聞こえなかったもん
花園、イヤ、箱根…イヤ、もっと前、日比谷野音をやった時くらいからかな」…と明かされ

萩原さんが「ずいぶん前からですね?女の子のファンだけじゃなく、男のファンも増え始めて
声援もだんだん『甲斐ーっ!』って呼びつけになって来た頃…」と返されると

「そうそう、まだ『きゃーっ!』って声もあったんだけど、その頃からだんだん男が多くなって…
で、野音が終わった時、バンドで大ゲンカになったんですよ
もしかしたら、長岡が辞めるきっかけは、そこだったのかも知れないとさえ、今は思うんだけど

ナンで、そんな大ゲンカになったかというと
ほら、男が増えると『うおーっ!』って、下から地鳴りみたいな歓声が響くじゃないですか
アレでね、音のボトムが聞こえなくなって来たんです
ステージ上にいて、演奏の低音部が聞こえない
でも、当時は、そのことがよく判ってなかったから、ナンでだろう?と…

今まで『きゃーっ!』って歓声の中では聞こえたものが聞こえなくなって
後ろを固めるドラムとベースのアンサンブルと
フロントに立つ僕とギターとのコミュニケーションが取りづらくなって来たんですよ」
…と、オリジナル甲斐バンドファンの奥さんとしては
「聞き捨てならない」エピソードが飛び出してました(苦笑)

ただ、この甲斐バンド初めての野音ライブは
甲斐さんが「バンドに喝を入れるため」に、ソロアルバム「翼あるもの」を
ナッシュビルでお作りになったあとに開催されたみたいだし

その渡米前の甲斐さんの、メンバーの皆さんに対するご不満は
「翼あるもの」の「喝」によって解消されたんじゃなかったっけ?
実際、この時の野音ライブでは、甲斐さんがカバーなさった
「グッドナイト・ベイビー」を演奏されてますし…

もっとも、そのナッシュビルに同行された佐藤剛さんが
甲斐さんのお書きになる歌詞に関して「僕」を「俺」に、「君」を「お前」に
といったサジェスチョンをなさったり、本格的に制作に関わられたアルバム
「誘惑」からロック色を強められたり…と

「女子供の甲斐バンド」からの脱却を図られたことと
「甲斐ーっ!」という男性ファンの声が増え始めた時期が
重なっているのは偶然じゃないでしょうね?

あっ!その佐藤剛さんが、お亡くなりになる前に「謎」のツイートをなさっていたんですが
…って、それはすぐに削除されてしまったので、正確な文言ではないながら

オリコンチャートだか「ザ・ベストテン」のランキングボードだかに
「『HERO』甲斐バンド」と記されている写真に添えられていたのは
「戦略家としては最高、音楽家としては最低」というツイート(汗)

これが、甲斐さんに向けられたものなのかどうかは不明ですけど
いわゆる「売れ線」を狙って、自分の音楽に対する「魂」を売り渡した…的な
ニュアンスを感じさせる言葉に、少なからずショックを受けた奥さん(汗)

「でも、CMタイアップのオファーが来た時、反対しなかったんだよね?」とブツブツ(苦笑)
「5人目の甲斐バンド」と呼ばれていらした方の真意はナンだったんでしょうか?

話が横道に逸れまくりましたね、スミマセン!
「氷のくちびる」と「ポップコーンをほおばって」の最後で
「ギターを弾く甲斐さん」が、下手側のステージ際へ出て来られると

奥さんは、自分の正面でプレイなさっているイチローさんよりも
ついつい甲斐さんのいらっしゃる下手側の方へ
身体が傾いてしまうのを止められなかったらしい(失礼!)

余談ですが…幸い?(笑)ライブ中の映像に
奥さんがハッキリと映り込むことはなかったんだけど
下手側前方の甲斐友さん達が、たびたび映し出されるたびに
ボクは「ああ、きっとこんな風に暴れてるんだろうなあ(笑)」とクスクス(笑)

もっとも、奥さんによれば、この甲斐友さん達の暴れっぷりは
暴れん坊揃いの中でも「別格(笑)」だそうで
「私なんか足元にも及ばない(笑)」んだとか…?(笑)
まあ、あくまでも個人の感想ですが…(笑)

ちなみに…奥さんの理想のライブ映像は、自分の姿が映し出されることなく
でも、甲斐さんが明らかに「こっちを見た!」と主張する(笑)瞬間をカメラが捉えている
…といった映像らしいんだけど(笑)ボクが唯一「そうかも知れない」と確認できたのは
35周年記念ツアーの最終日(追加公演)の「ポップコーンをほおばって」

このライブの前日のMCで、甲斐さんが「照和」での甲斐バンドライブ開催を発表され
「30人しか入れないんじゃないの?」だの
「チケットは、チューリップみたいにオークション制になるのか?」だのと様々な憶測が飛び交い
この日は「更なる詳細が明かされるはず」と
ライブそっちのけで、甲斐さんのMCに注目していたところ

甲斐さんからは「問い合わせの電話が殺到してるとイベンターから泣きが入った(笑)
近い内に正式に発表するから、問い合わせの電話をするのはヤメてくれ」という言葉だけで
奥さんは、自分がその照和ライブに参加できるのか?
それとも、この日のライブが「35周年」のファイナルになるのか?とモヤモヤ~(苦笑)

…が、ライブ後半に突入し、もしこの日が「最終日」になるのなら
「モヤモヤしてる場合じゃない!きっちり見届けないと…!」とスイッチが入り
また次の甲斐バンドライブまで、しばらく聴けないであろう
「ポップコーンをほおばって」で、目いっぱい暴れていたら

2番の歌い出し辺りから、甲斐さんがチラチラと奥さんの方をご覧になり
おそらく?その暴れっぷりに「クスリ(笑)」となさった…という話を聴いていたんですが
円盤の映像には、確かにそういうシーンがあり
「あの話はホントだったのかも知れない?」と思った次第です(笑)
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