ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

近況報告その2

2021-09-18 15:25:00 | 日記
甲斐さんが、ソロカバーアルバム「翼あるもの2」をリリースなさる際に…
「『カバーアルバムとは何か』というと、綺麗な裏切り方が出来てるかどうかでしょ?
オリジナルとも違って…大事なのは綺麗な裏切り方だから
サウンドは斬新じゃないとね、アレンジというか…
聴き手を飲み込むようなところもないと、ダメなんですよ
始まった瞬間に『あまり原曲は損なわれてないけど違うな』っていうのが一番美しいでしょ?」

…と話されてましたが、今、我が家で大ヒット中の(笑)「東京ららばい」が正にそうで
中原理恵さんが歌われたオリジナルに近いアレンジでありながら
2021年の東京を歌っているようにも聴こえるという
その懐かしくも新しい感じが、ヘビロテの原因じゃないかと…?

最初は、筒美京平さんの追悼番組か何かで耳にして
「『東京ららばい』を取り上げるの珍しいな」と興味を持ったんだけど
…って、膨大に曲を生み出された筒美さんには
ミリオンヒットやレコ大受賞曲など、スポットを当てるべき曲が数多あり

ゴールデンコンビでいらした作詞家の松本隆さんも
今年、作詞家生活50周年とのことで時の人となっておられ
お二方の手による作品が、あちらからもこちらからも流れて来ていたので
ちょっと変化球というか、新鮮な感じがしたんですよね

で、前述の甲斐さんの言葉をご紹介したあとに…「もっとも、甲斐さんの声で歌われたら
たとえ、アレンジなしの完コピだったとしても、違う曲に聞こえるような気が…(笑)」
…と書かせて頂いたんですが、今回「東京ららばい」をお歌いになっているのは
4人組バンドsumikaのボーカル&ギターの片岡健太さんで
バンドメンバーの皆さんとではなく、ソロシンガーとしてカバーに挑戦しておられるそうです

昔々に「バンドに喝を入れるため」に、ソロカバーアルバムをリリースなさった
ボーカリストの方と同じ理由でいらっしゃるかどうかはさておき…(笑)
アレンジは、亀田誠治さんとあれこれ模索される中
「1周回って」原曲に近い形に落ち着いたとのことでしたけど

女性シンガーの曲を男性の声で歌われると、それだけで印象が変わりますし
片岡さんの声は、少しこもった感じのハスキーボイスで
イントロや間奏での「悲しき願い」っぽい(笑)響きはそのままでも
中原さんの「東京ららばい」とは全く違った曲に聴こえます

まあ、奥さんは、甲斐さんが「東京の一夜」で
松本隆さんが「木綿のハンカチーフ」で書かれたような
1曲の中に、男女それぞれの立場からの歌詞が登場する物語性が好きみたいなんですが
この曲では、ゆきずりに知り合った男女の短い会話が挟み込まれていて
「そこが当時の私には、大都会って感じがしたんだよねぇ…」と遠い目…(笑)

ただ「東京を歌っているように見えて、実は博多に向けて歌っていた」
…と、博多出身の甲斐さんが「東京の一夜」を書かれたのは判るんだけど
松本さんは、生粋の東京っ子でいらっしゃるのに
「木綿のハンカチーフ」の中の、地方から出て来て都会のきらびやかさに染まって行く男性や
2人の故郷の地で、それを寂しく思いつつ待っている女性
また、この曲みたいに、孤独感に苛まれながら都会で暮らしている男女の気持ちを
的確に捉えて表現なさっておられるのって、プロとはいえ流石だなあと…

オリジナルシンガーの中原理恵さんは、この曲のイメージにぴったりな
都会的でファッショナブルなカッコいい大人って感じの方ですが
当時「欽ドン」の「良い妻・悪い妻・普通の妻」でも大活躍で
…って「良い子・悪い子・普通の子」は、イモ欽トリオのお三方が
それぞれの役を分担して務めておられたのに対し、中原さんは「1人3役」でしたもんねぇ(笑)

それはともかく、別の筒美さんの追悼番組では
生前の筒美さんが、その声に非常に興味を持っていらしたというJUJUさんが
稲垣潤一さんの「ドラマティック・レイン」をカバーなさっていて
こちらもオリジナルに近いアレンジながら、新鮮な感じを受けたんだけど
筒美さんがご存命だったら、JUJUさんにどんな曲をお書きになったのかなあと…?

そういえば、甲斐バンドのデビュー30周年の際に
「グッド・フェローズ」というトリビュートアルバムがリリースされ
色んな方が、甲斐バンドの楽曲をカバーして下さったことを
甲斐さんは「30年間やって来たご褒美みたいなもの」と受けとめていらっしゃいましたが

『裏切りの街角』をやりたいって、手を挙げてくれた時はビックリしたけど
原曲を見事に解体して、自分のワールドに持ってったmc.A.T(笑)」とか
「大黒摩季は、まるで自分の曲のように『HERO』を歌ってる(笑)」とか

キンモクセイの皆さんによる「テレフォン・ノイローゼ」については
「アレンジはオリジナルに近くて、ほぼ完コピなんだけど
言ってしまえば、オリジナルより上手い!(笑)最後に巧妙な仕掛けもあるし…」
コメントなさっていたのが、おそらく?お気に入りのカバーだったんじゃないかと…?(笑)
コメント
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