またまた、キュレーター甲斐よしひろ登場ということで
今回も「甲斐のセレクト作品『スポットライト 世紀のスクープ』を観たくなる動画(5分31秒)」と
「甲斐よしひろが語り尽くす!『スポットライト 世紀のスクープ』アフタートーク
*ネタバレあり!(14分27秒)」の2本立て(笑)
甲斐さんの作品への思い入れが強過ぎて(笑)
未見の方には「それを言っちゃあおしまいよ!」なネタバレトークが炸裂して以来(笑)
番宣スポット的なダイジェスト版と、どんどん話が膨らむガッツリ版に分けられたみたいですが
今回は、いつもインタビュアーを務めておられる松崎健夫さんが
おそらく?収録日と思われる2月8日には…
「甲斐よしひろさんの映画愛を深掘りしています
今回の作品はアカデミー作品賞に輝いた『スポットライト 世紀のスクープ』
作品の魅力を語る内、いつしか本作を起点とする映画数珠繋ぎ語りになりました」と呟かれ
WOWOWでの作品オンエア日(2月12日)には…
「今回取り上げる作品は、アカデミー作品賞に輝いた『スポットライト 世紀のスクープ』
番組の前枠と後枠で、キュレーターの甲斐よしひろさんに
強く印象に残ったシーンについてお聞きしました」という説明ツイートがありました(笑)
ともあれ…奥さんは、甲斐さんがラジオで「2人のローマ教皇」について語られた際に
一緒に触れられた「スポットライト」が、Amazonプライムにあるのを見つけ
去年のステイホーム期間中に観賞し、ボクにも強くプッシュして来たんだけど(笑)
おかげで、今回も甲斐さんのトークについて行くことが出来た次第です(笑)
まずは、その「『スポットライト…』を観たくなる動画」から…
「今回、僕、甲斐よしひろが選んだ映画はこちら!」と甲斐さん
「リチャード・ジュエル」の回と同じく「キャッチコピーを付けるなら?」との質問に…
「この映画に僕がキャッチコピーを付けるなら…そうですねぇ…」と少し悩まれ
「えー『キャスティングこそ命!』」とおっしゃってました
ここで「各界から集まった映画好きが、キュレーターとしておすすめの映画をご紹介
今回のキュレーターは、ミュージシャンであり、業界トップクラスの映画通
甲斐よしひろ おすすめの1本『スポットライト…』にキャッチコピーを付けて貰いました
甲斐さんおすすめの『スポットライト…』は
2015年に制作された、実話を元にした社会派ドラマ
アメリカの新聞社『ボストングローブ』紙の『スポットライト』という名の特集記事欄に
カトリック教会の神父による、子供への性的虐待とその隠蔽を暴き出す記事を掲載
記事は次第に社会を動かし、物語は衝撃の展開を迎える
『アベンジャーズ』シリーズで『ハルク』を演じるマーク・ラファロや
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で主演を務めたマイケル・キートンなど
豪華なキャスティングでも話題を集めた作品は、高く評価され
アカデミー賞の作品賞と脚本賞を受賞した」という紹介ナレーションが入り
「Q.なぜこのキャッチコピーに?」という質問に
甲斐さんは「まっ、事実の積み重ねっていう
この手の映画っていうのはホント、キャスティングこそが命で…
まっ、実際、素晴らしいキャスティングなんで、この映画は…
えー、まあ、主役は…ね?えー、もうホントに…『スポットライト』…
これはもうチームなんですけど、一応、主役としては、マーク・ラファロで…
あのデヴィッド・フィンチャーの『ゾディアック』それから『フォックスキャッチャー』ね
あの…マイケル・キートンもね、前の年に『バードマン』で作品賞獲って、アカデミーの…
にも関わらず、そのあと選んだ作品が、こういうアンサンブル劇的な作品を…
まあ、いわゆるチームで、この作品はやって行かないといけない…まあ、アンサンブル劇ですから
こういうのを、そのあとに選んでること自体が、やっぱりスゴイなあっていうのもあるし
僕…『スリーパーズ』って映画、スゴイ好きで…
ケヴィン・ベーコンを撃ち殺す、殺し屋2人がいるんですよ
あの…その時に少年院から出て来て…(ケヴィン・ベーコンは)少年院の教官で
トンでもない暴行を加えてたケヴィン・ベーコン…
その(殺し屋)2人の内の1人(ビリー・クラダップ)は
(『スポットライト』に)良い弁護士役で出てるんですよね
ホントに色んなところから、ちゃんと、あの…集まって貰って
1本に昇華してるっていう感じがね、素晴らしい映画だと思います
その…その人たちが、自分の色とかっていう…を自覚してるんだけど
もう、1回かなぐり捨てて、あの…この映画のために邁進する…献身的に、犠牲になってる
まっ、自分の色なんかいいんだ!と…もうこの役柄に俺は同化するんだ!と…
ホントに、そういう人たちが集まると、こんな素晴らしい現象を生むんだな
良い映画を生むんだなってことがよく判る」…とお答えになってましたが
「チーム」で真実を明らかにして行く、いわゆる群像劇では
「俺が、俺が」じゃなく「アンサンブル」が大事という点で
「バンド」に通じるものがあるのかも知れないなあと…?
アカデミー編集賞にノミネートされただけあって
記者たちそれぞれが、被害者に取材したり、弁護士に会いに行ったり
家庭での様子や家族とのやり取りなど、短いシークエンスがテンポよく繋がれていて
確かに、誰か1人が「主役」って風には扱われていないというか
実際、甲斐さんが「主役」とおっしゃったマーク・ラファロは
「助演男優賞」でノミネートされてました(笑)
続いては「Q.『スポットライト 世紀のスクープ』おすすめのポイントは?」という質問
甲斐さんが「ナンて言うのかな?『良いものを作ると当たる』っていうのは
こういう風に作ると当たるんだ!っていうことなんですよね
もう、ホントにこう…緻密にシークエンスを緻密にこう…積み上げて行きながら
で、そこにちゃんと、それを演じられる人たちを集めて…で、誠実にやってるじゃないですか
その誠実は何か?って言うと、表現は誠実にやらないと、絶対バレるんですよ、ホントに…
それは、もう長い間、僕が作って来てる…僕がいるからなんだけど
ホントね、バレる…表現ってそういうものなんですよね」
…と話されているのを聴いて、大きく頷く奥さん
たぶん?甲斐さんが、プライベートの部分も全てさらけ出され
ご自身では「すぐには歌えない」とおっしゃったくらい
身を削って、血を吐くような思いでお書きになった曲たちを思い浮かべていたんじゃないかと…?
それはともかく…「だから、やっぱりこう…高みを目指しながら、誠実に表現して行く…
っていう風に、この映画はなってますね
だから、僕…あの…ホントに深みもあるし、何度も観れるってのはそこだと思うんですね
良い映画だと思いますね」…とお答えになり
「Q.この映画が魅力的な理由とは?」との質問に
「深い映画って…」と話し出されたトコで、前述の「何度も観れる」に引き返され?(笑)
「それから、1回観ただけじゃ判んないんで、何度も観たくなるじゃないですか?
観るたびに新しい発見があるし、観るたびにこう…『なるほど!そうか!』っていう
ナンか、とてつもない…ナンかこう…自分が知らない世界を
掘り下げて観せられる…っていう感じになりますからね
映画を観ながら考えさせられるものなんだなあ…っていう感じが、すごいしましたね、ええ…
ホントに、ぜひ皆さん、観て下さい!」と甲斐さん
最後は「番宣スポット」らしき映像の中で
「僕、甲斐よしひろがおすすめする『スポットライト 世紀のスクープ』が
WOWOWで放送されます!ハイ!ぜひご覧下さい!」と結ばれると
「甲斐よしひろが語り尽くす!『スポットライト 世紀のスクープ』
アフタートークもチェック!(*ネタバレあり!)」のクレジットが出て
その「アフタートーク」が始まると…甲斐さんが、画面外からフレームイン
椅子にかけられ「甲斐よしひろのフィルムガレージ!」とタイトルコール
「今回のフィルムガレージは、数ある映画の中から
キュレーター甲斐よしひろが1本をチョイス」というナレーションに続き
「僕、甲斐よしひろがおすすめする映画がこちら!『スポットライト 世紀のスクープ』」
…とおっしゃったトコで「観るたびに新しい発見がある」
「とてつもなく恐ろしいことで面白い」
「もう…終わったあと、他の映画、行きたくないよねぇ」
…といったトーク内容のダイジェストが流れ
「その魅力と見所を熱く語って頂きます」とのナレーションを挟んで、いよいよ本編へ…
ということで、この続きはまた次回に…(笑)