ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

小ネタはつづくよどこまでも5

2020-04-01 14:19:00 | 日記
ということで「階段落ち」の撮影当日…
夜にまぎれて京の都を走り、池田屋に到着した近藤隊
木戸をドンドンと叩くと「どちら様ですか?」と主人の声
皆が近藤局長の顔を見るも、何も言わない…言えない?シゲちゃん(笑)

仕方なく、木戸を叩いた隊員が、志士の名を騙って戸を開けさせると
近藤以下4人が中に入り、近藤と永倉が2階に上がって行こうとした時
吉田稔麿が座敷から出て来て、シゲちゃんに斬られ、あっという間の階段落ち第1号(苦笑)

「弦」の音をバックにスーパースローで転げ落ちるさまが映し出されたものの
このカットはクレーンから俯瞰で撮影されたもので
国重監督の言った通り、迫力は今ひとつだったかも…?

まあ、階段を上がり切ったところの廊下で、シゲちゃんと斬り結び
欄干を越えて階下に落ちる役の方なんて
そのまま画面からハケちゃってスローも何もなかったけど…(苦笑)

武藤さんはクレーンから降り、ハイスピードカメラを手で持って、2階座敷での立ち回りを撮影
スーパースローで、障子に飛び散る血飛沫を見せられると「ヤラレた」感が半端ない(笑)

次々と志士たちを斬り捨てて「ふぅ…」と息を吐いたシゲちゃんが
城太郎さん演じる望月亀弥太の方に向き直ると
いきなり小刀が目の前をかすめて、柱に突き刺さり
驚いた表情を見せた辺りから、前日の城ちゃんの言葉が甦った我が家(汗)

激しく斬り結ぶ内に、城ちゃんの刀がシゲちゃんの額を斬り「殺陣が違うで」とモロさん
「止めますか?ナンや空気がおかしい」と進言するも、監督は「イヤ、まんまや」と撮影を続行
すると、城ちゃんが「土佐藩脱藩、望月亀弥太だ!名を名乗れ!」
…と本来ないはずのセリフを口にして「アドリブですか」と田所さん

「天誅!」というたった一つのセリフでさえ、まともに言えないシゲちゃんに
この場面でアドリブはキツ過ぎるやろ~!とハラハラしていると
「名を名乗らぬか!この卑怯者が!」と更に詰め寄る城ちゃん

監督が思わず「アカン!喋ったらアカン!」と口走るも
「貴様、それでも武士か!名乗れ!」と尚も追い詰め、このまま無言でいるのも不自然な状況…
が、絶体絶命だったシゲちゃんが、見事な腹式呼吸で
「新撰組局長、近藤勇である!役目により…斬る!」と言い放ち
「喋りよった…」「ほぉ~」とザワつく監督たち(笑)

そして「そろそろです」とワイヤーを取り付けられる武藤さん(笑)
城ちゃんのアドリブで、殺陣の手順が変わったためか?
シゲちゃんが、死体につまずくことなしに?
城ちゃんの一撃を避けて、後ろ向きにダイブするのと一緒にダイブ

仰向けに倒れ込んで、沖田総司と藤堂新八に支えられるシゲちゃんをカメラに収め
テープを巻き戻すように、階段上に引き上げられると、入れ代わりに城ちゃんがダイブ
階段を駆け上がって来たシゲちゃんに斬られ、階段下に横たわったかと思ったら
「シゲちゃん、カッコいい~」と、どこかで聞いたことのあるセリフ(笑)

シゲちゃんは、そのまま階段を昇り続けながら
両手を広げて「一人も通さねぇぜ!」
「くぅ~、カッコいい~」と見とれていたトコで「カーット!」の声
…で、場面は変わり、頭に包帯を巻いたシゲちゃんが帰宅し
驚く奥さんに「城ちゃんの上段斬りをかわせんかったワシの不覚や」と説明するも

城ちゃんが「本気で斬りに行く」と宣言したことを思い浮かべたのか?
「お前、ワシの嫁になって幸せやったか?」とシゲちゃん
が、男前な如月小雪さんは「はあ?しょうもないこと言うてんと、早うお風呂入っといで」(笑)

でも「お銚子1本つけたげるわ、クランクアップやろ
シゲちゃん、お疲れさまでした」と背中を向けたまま、ねぎらいの言葉をかける良い奥さん(笑)
ただ、それを聞いて、思わず歩み寄りバックハグしそうな勢い(笑)のシゲちゃんを
「早うお風呂入っといで!」とバッサリ(笑)
小声で「ハイ…」と頷くシゲちゃんに奥さん萌え~(笑)

そして、数日後?…どうやら階段落ちで骨折したらしい城ちゃんと一緒に
京映所長に呼び出された様子のシゲちゃん
所長によれば…ハリウッドのプロデューサーから
「京映で大々的にサムライ映画を撮りたい」という電話があり
2人にロスへ行って、監督とプロデューサーに会って欲しいとのこと

すでに手配済みの航空券を手渡され「ワシらが?」
「斬られ役もオーディションするんですか?」と戸惑う2人に
「イヤ、シゲちゃんが準主役」と所長が告げると「チッ!」と舌打ちする城ちゃん
でも、所長が続けて「城ちゃんが、その仇役っちゅう話や」と言うと態度豹変(笑)

シゲちゃんが「主役は?」と訊ねると「ベテランアクション女優さん」との返事
「ユマ・サーマンとか…?」「チャン・ツィイーやったりして(笑)」
…と、はしゃぐ2人に所長が一言「如月小雪やて」(笑)
「ラオウはんが話を取り次いでくれたらしいんやけど」の辺りから
薄々そうじゃないかと思ってましたが…(笑)

シゲちゃんと城ちゃんが顔を見合せ「わあ~っ!」と
ソファーごと後ろ向きにひっくり返ったトコで「カット!OK!」の声
ソファーの後ろの壁が開くと「池田屋の階段」に国重監督を始め
このドラマのキャストの皆さんが座っておられ

「村田茂雄役、内野聖陽さん!朽木城太郎役、中村獅童さん!
以上を持ちまして、オールアップです!お疲れ様でした!」
…と本物の(笑)NHKスタッフの方がお告げになると

内野さんには水野美紀さんが、中村さんには石橋蓮司さんが、それぞれ花束を手渡され
「記念撮影します!並んで下さい!ハイ、皆さん行きますよ!せーの!」ということで
全員が「京映!」と唱和なさってパシャリ(笑)

くす玉が割れ、上手側の壁からテープが吹き出して、皆さんがビックリされたトコで
南佳孝さんの【スローなブギにしてくれ】が流れ始め
「二人の男と二本の刀さえあれば、映画は撮れる…映画監督 国重五郎」
というクレジットが出て(笑)タイトルロールへ…

甲斐さんは「一番最後のキャスティングロールの時に
あの【スローなブギにしてくれ】…南佳孝の曲がかかり
ドラマの中でやったチャンバラが全部、最後凝縮して出て来て
その【スローなブギにしてくれ】が、ずっとかかると…
素晴らしい!グッと来るっていうね」と話されてたけど

カメラテストの「ゴムまくら」斬りや「ワンカット13人斬り」
「階段落ち」のワイヤーアクションなど、本編で流れた名シーンの他
「13人斬り」の時の殺陣をそのまま、雪が舞い散る中で
内野さんが、おひとりで再現なさっているカットや

「スローな武士にしてくれ」というタイトルロゴがクレジットされた際に、チラッと映っていた
マシンガンをぶっぱなすシゲちゃんのカットなど、別撮りされた映像も盛り込まれていて
「タイトルロール好き」な甲斐さんのハートをわしづかみにしたんじゃないかと…?(笑)

ちなみに…最近、ボクはふと気づくと、この【スローなブギにしてくれ】と
「恋つづ」の主題歌【I LOVE…】が頭の中でリフレインしています(笑)
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