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NOHEA 'ILIO

僭越ながら、屋号犬神屋を名乗らさせていただいております。
19年春、ホノルルからラスベガスに転居してまいりました。

酒壺の怪

2017年07月12日 | Weblog
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思い知っているよ。
じゅうじゅう承知だよ。
どうせ。
印鑑ひとつ、まともに捺せないよ。
朱肉もかすれて、逆さまに捺したりするんだよ。
初春三月、まだまだ寒い故郷は北国だ。
お偉いさんに、ご挨拶に伺って
「おねいちゃんっ、コートは脱ぐのよっ」
「だってだって、おねいちゃん寒いもん」
「先方様に、失礼に当たるでしょっ」
南の島から、三日前に一時帰国したばかり。
寒いもん。風邪引くもん。
おねいちゃんってば、寒いのとっても苦手だよ。
コートは、妹に引っ剥がされてのご挨拶。
ああ…
寒い…。

ポストに郵便物を投函し、無事に郵送されますようにと
頭を垂れて、合掌しながら祈りを捧げていたならば
「拝むな拝むな拝むな…!郵便ポストを拝むなぁぁぁ~!」
妹は、姉の後ろ襟首引っ掴む。
でもってあたしゃ~、まるで、文楽の人形みたいにオタオタぎくしゃくあわわわわ…!
実家の老母に
「おねいちゃん、靴下履くのよ。パンプスのときはストッキングもちゃんと履くの。
鼻水かむときは、片方の鼻の孔、交互交互に押さえてかみなさい。
ブラ紐見せて歩かない!レギンスのままお尻丸出しで歩かない!
お化粧は、薄めを心がけること。いい?おねいちゃん。ここはニッポンなんだからね。南の島じゃないの!
ハーイ!とかアロハ!とかチャラチャラ言ってないで、ちゃんと丁寧にお辞儀しなさい。
髪の毛まとめるのに、塗り箸一本でくるくるまとめあげるんじゃなく、きちんと簪(かんざし)挿しなさい。
ほらほら、皆さん見てるから!
アタマに、塗り箸挿してるヒトなんか誰もいないでしょっ!」
旦那さまとヒトの子供たちが、南の島のローカル丸出し、自宅の玄関先から普通にゴム草履はいたまま、なんのタメライもなく日本まで飛んで来た。
そんなアロハな御一行様が、空港ロビーに姿を現したときには、ナンにも言わなかったくせにお母さん。
婿と孫にだけ甘いのか。
差別じゃね?
と、いう話し。

学業の成績も、国語、図画工作美術以外は、惨憺たるありさまだったよ。
「○○ちゃんは、言葉遣いや、目上の人に対する態度が良くありません」
とか書かれたよ成績表。
迂闊だよ。
粗忽だよ。
不注意なうえ、つねに前のめりで勘違い。
数学とか物理とか、拒絶反応でアナフィラキシーショック起こしそうなほど嫌いだよ。
当然、先手先手を読まねばならない将棋や、麻雀なんかもできないよ。
ついでに、跳び箱も跳べないし、懸垂だって腕立て伏せだって、逆上がりだって逆立ちだって
人生、一度たりとも、できたことなぞないからな。
虚弱だよ。
すぐ熱出すよ。
沢庵とか白菜漬けも食べられない。
忍耐。
我慢。
根性。
努力。
ただひたすら一本道。
ああ大嫌い!
これらのコトバもオコナイも。
悔しいよとても。悲しいよとても。
「さよなら大好きなひと」
って、そんなコトでもないんだよ。
とにかくさ。
うっかりじゃ済まないよ。
Oops!じゃ、見逃してもらえない。
バカバカバカバカバカバカバカ…カバ?
ハイジか!
アーデルハイドか!
(「おくさまおくさまおくさまおくさま…さまおく?」的なね。わかる人にだけわかっていただけたら充分です)
ちなみにカヴァカヴァは、過剰摂取すると、とんでもなく悪酔いするですよ。

馬鹿。
莫迦。
B、A、K、A、バカ。
bread bakery。
パン屋さんで買うのも、バカーロールパンとかな。
ああ私、やっぱりバカだ。
哀しいけれど確定バカ。
我が家の愛犬の皆さん。
皆さんの飼い主はバカですよ。
バカに飼われて、それで君たちは幸せですか?
帰宅してきた旦那さまにも訊いたもの。
「おかえりなさいダーリン。Am I that much fu●●king stupid?」
玄関内に立ち尽くし、面食らう旦那さま。
絶句している。
旦那さまは、聖者のように慈悲深く優しい御方なので、柔らかく否定はしてくださいます。
旦那さま、バカには、バカに親切でございます。
「僕は、バカと結婚したつもりはないけれど…。
でも、正直ときどき、何か怖いモノが取り憑いたりしたときには…(英)」
みなまで言うな旦那さま。
私、もう芸能界に未練はないからな。
で。
あんたの恐怖のノートは、全部英文で書いてあんのかい?
ああ、取り憑いたモノが、即効で牙を剥く。
私、泣きはしません。
でも、涙の被膜が私の瞳を覆います。
自覚のあるバカ、瞳すら乾きません。

日本の、悪友どもにも連絡しました。
「まいど~生きとったか~?なぁ~うちバカとちゃうやろか~?
あんだとぅ?今なんつったぁ?
このど腐れが!おどれ歌わしたろかぁ?
YouTuberんなって、恐怖のノートで告発したるで~」
関西出身の友には、渾身の暴言を吐きました。
正しくは、八つ当たりと申します。
「だからさっきから、お姐さんバカやないて何度もゆ~とるやないでっか!
そら確かに、アッポたんなトコも仰山おますがな。
聞いとくなはれや、こっちゃは、アッつぅて大変なんやで!」
あの、悲痛とも呼べる関西弁が、今も耳朶にコダマしています。

「ねぇ~あたしってやっぱバカぁ~?」
「ああハイハイハイ。ダイジョブダイジョブ。
あんたかしこ。かしこよ~。(賢)」
友、あからさまに棒読みの返しである。
雨の夜。
人通りのない、高架線の下の歩道トンネル。
じめついた薄暗がりに佇む、おおぶりのマスクをした、レインコート姿の不気味な女。
塾帰りの学生さんを引き留めて
「ねぇ~あたしってやっぱバカぁ~?」
「…いっ、いえいえいえ、知らないですよそんなの…」
怯える青少年相手に、おもむろにマスクを引っ剥がし
「これでも~?」
ふたつの鼻の孔から、うどんがにゅろん!と垂れ下がっている。
もしくは。
口からべろ~ん!「バカ」と、くっきり焼きめのついた、生ベーコンを垂らしている。
関東方面の悪友には、「口裂けバカ女」と、まるで都市伝説のような謂われようでございます。
米国本土の若い衆にいたっては
「うんバカだね!ぎゃはははは!」
間髪入れずの断言。しかも呵呵大笑付き。
やんわりと、優しく否定して、ただ励まして欲しかっただけなのに。
世~界に ひ~とつだ~けのバ~カ♪
ひ~とりひと~り~違う~胤の~バカ♪
もう。
くちづさんでみるしか手がございません。

卓上のミニ地球儀。
この南の島あたりを右人差し指でさしまして、対面を、左人差し指で突いてみました。
そしたら、アンゴラとボツワナとナミビアのみっつの境界線が交わったあたりではないですか。
カラハリ砂漠のわりと近く。
いっそのこと穴掘って、埋まりたい気分になったはいいですが、直線距離でカラハリ砂漠まで、移植べらなんかで地道に穴掘り抜いたって
どうせ現地でも
「バカは来るな!」
って、ミーアキャットとかに追い返されそうです。
いやその前に、掘り抜くの体力要りそうだし。
マントルとかコアとか、なかなか熱そうだし。
きっと地底人に捕縛されて、奴隷市で売られても、かなりトウが立ってるから、どうせ飯炊き婆として安く買いたたかれるだけだし。
まき割り、水汲み、焚き木拾い、川で洗濯とか、夜なべで針仕事とか、癇の強い赤子の子守りとか、として酷使されるだけなんだろうな。
「旦那さまぁ~?お湯加減はいかがでごぜいやすかぃ?」
風呂の焚口に焚き木くべながら、火掻き棒でぼっくい均します。(ならします)
婆、毎日、煤だらけ。
欠け茶碗に、粟稗粥がほんの一杯、粗末で味気ない食事だよ。
いくらバカだからって。
そんな非人道的な扱いはどうなんだ地底人!

私。
ごらんのように、ドツボっています。
ドツボって土壺?
土壺の形体が、どうしても思い描けません。
酒壺ならなんとか脳裏に描けますので。
サケツボっていますってことでイイですか?
酒壺の底によどみ、どろりとくすんでいる澱(おり)。
それは、私という妖精の別な姿です。
妖精じゃないな。
妖怪だよ妖怪。
妖怪 酒壺婆だよ。

さて、私がいかにしてここまでサケツボってしまったのかと申しますと…
それは後日に述べさせていただくということで、今宵はあがらせていただきます。
だって。
バカだから。
ええ私。
すくいようなくバカだから。



※(↑お写真は、初代シーズー、茶白のホクちゃんです。
ねえホクちゃん、ママってやっぱりバカかなぁ?)

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