花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

カン牡丹

2009年04月06日 | 嵯峨御流

日本では花といえば桜ですが、中国では牡丹
花中第一位という意味で牡丹を花の王「花王」と呼んで珍重されているそうです。
また普通花は四月下旬から五月にかけて咲きますが
二季咲き性のある極早性品種で十二月から一月に咲くものもあり
これを春牡丹に対してカン牡丹いえ寒牡丹とよんでいます。

毎年牡丹が咲く頃になると実家の母から
今年もいっぱい蕾がついたよ、生けるならいくらでもあげるのに
遠いから無理やなあ~というTELがあります。
一度は生けてみたい花ですがさすが高価な花なので
もちろんその機会は今までありませんでした。
ところがこの春から高速道路の料金が一律千円になり
瀬戸大橋を使っても二千円で実家まで行けます。
この政策って環境面や税金の使い道としてはどうなのかという思いがあるものの
やはり今まで片道一万円近くかかっていただけにありがたくないといえばウソになります。
牡丹の開花にあわせて墓参りに帰ることにしました。
(実家の牡丹はやや早咲きのようです)

話はそれますが、日帰りだと片道三時間半往復七時間かかり
さすがにひとりで運転すると疲れが・・・
オットに里帰りの話をすると珍しく一緒に行くというのです。
どうもなにやら閃いたらしく・・・
地図やネットであれこれ調べ、朝7時に出かけることになりました。
えらく朝からはりきってること!
案の定実家に直行っていうわけではありません。
まず最初に立ち寄ったのは

 

 

讃岐うどんの店 
朝食はうどんかけうどん190円ぶっかけ290円
え~朝からうどんとおもいきやこれが結構お客さんがいっぱいです。
讃岐の人って朝からうどん食べる人けっこういるようです。私ぶっかけをいただきました。
うんさすが讃岐! こしがある麺はセルフとても美味しくて◎でした。



その後は高知の日曜市をぶらり



ここも大勢の人で賑わっていました。
山紫陽花の時季には早すぎたのが残念でしたが



春の山野草がいっぱい並んでました。
ふふっ ちょっとだけお買い上げ^^



こんな素朴なとても美味しそうなおまんじゅうが・・・
高知名産ブンタン味というものもあり 珍しいからかもう残り一個
迷った末一番下のカンコロ芋のものをひとついただきました。
なんだかとても懐かしい味で祖母を思い出しました。



さてお次は高知市より西に向かって車で走ること約一時間



須崎市名物 鍋焼きラーメン
土鍋で煮込んだラーメンだそうです。
入ったこのお店 壁には来店有名人さだまさしさんなどの写真が貼ってありました。
お味は・・・さっき食べたまんじゅうが効いているせいか 私はよくわかりません。
もちろんプランをたてたオットは満足げでしたが・・・


そののち四万十川にそって北へ向けて走りそして実家へ
着いた時には三時半をまわっておりあわただしく墓参りをすませた後、
枝振りをみながら牡丹を切り切り口を焼き、アルコールに漬けたのち
持参した水を張った大きなバケツにつけておきました。
そして一時間半後には再びお次の場所へ


夕飯
でも実家でもすこし食べたし、さすがにもう私はどうぞご勘弁を・・・
オットはこれを食べたいがために我慢していました。
八幡浜名物 ちゃんぽん
(もうこの時にはすでに疲れてしまい写真撮ること忘れてました)



そう何を隠そうオットは大の麺好き!
四国のご当地麺を三食も食べられて大満足なのでした。
まあ私も運転の疲れも半分ですんだし
念願の牡丹も手に入ったことだしよい旅でしたけどね



というわけでそれた話はこれぐらいにして
苦労して?!持って帰った牡丹ですが
まずはお生花にいけてみることにしました。
伝書には満開の花を用に入れ、
黒木(黒ずんだ幹をもつ枝)を二本遣い半開の花を体にそして留に蕾を遣うとあります
亀の花留を用いて花王の名にふさわしいよう気品ある姿にいけるよう心がけたつもりですが
どうでしょう。。。

 



ところで虚実等分、実の姿を重んずるお生花にあって
牡丹の花に添える黒木ですが実際の株にもこんな枝がついているのかも気になるところ
実家の牡丹はというと

 

 


ぎゃあ~~~
グリーンのプラ支柱だけならともかくなんなのこのカンは
母さん カンはやめてカンは・・・


まさしく 『カン牡丹』  ふぅぅ~~