花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

木賊

2011年07月29日 | 嵯峨御流

お稽古で木賊をいけていただきました。
陰陽苅株(切り株)を入れ体用留の三才格にいけました。

木賊はケイ酸多く含んでいるので古くから研磨用に栽培されており
砥ぐ草から砥草とも呼ばれます。
表面は固くざらざらしているため危険がないよう
これを苅る時には手前から向こうに向け押し苅りにしたそうです。
その株を表現するため高いほうの陽株は斜め切りにします。
また飛株を加えその苅株にも木賊を二本挿し、
時間の経過とともに新しい芽が伸びていく様を現わします。
日本の昔ながらの営みがこめられたお花です。
実際には木賊が栽培収穫されてる様子など見たこともありませんが
そういう景色を想像しながらじっくりと挿けていく。。。
綺麗にいけようと思うと結構根気がいる作業なんです。
正直いって地味なお花だしいけるのもめんどうです。
だから内心生徒さんがどんな反応を示されるか心配しましたが
みなさん暑さを吹っ飛ばすほどの集中力で頑張っていけられました。
涼しげなお花だと思いの外気に入ってもらえたようでほっとしました。