花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

2008年06月13日 | 嵯峨御流

花屋さんに蒲が並ぶ季節になりました。
日本に自生する蒲の類にはガマ(ヒメガマと区別するため花材として扱う場合には大蒲:オオガマと呼ぶこともあります)コガマ、ヒメガマがあります。
その中でももっとも大型のガマが
出回る期間も一番短い季節限定の花材です。
その蒲を用いていろんな花態をいけてみました。


まずはお生花



蒲は面白味ある花穂が特徴のようですが
本来細長くねじれながら風に靡くすがすがしい風情の葉を楽しむ花材です。
その葉をいかしながら、できるだけ自然な葉をいかしていけます。
格は葉でとり、花穂は3~7本程度用います。
今回は5本(必ず奇数本)使いました。
また花穂が茶色く色づく頃には葉も黄色くなってくるそうです。
ですから黄色くなった葉も蒲の特徴のひとつであると教わりました。
以前いけた時にもわりとすぐに葉が黄色くなってしまい残念に思いましたが
そういう姿も蒲の風情なんだと思って眺めれば
不思議なもので、その姿も味わい深く感じます。




加村先生宅にはすかし百合をそえて瓶花をいけました。



黄色のすかし百合を選び、蒲の穂が黄色くなったときにも
開花したすかし百合の花色といい具合に同調してくれることを期待したのですがどんなでしょうか。
今週の火曜に生けた後には伺ってないのでわかりません。



自宅のお稽古にも蒲を使い、立盛体の盛花をいけていただきました。
はじめての稽古の方もいらっしゃるので、いきなり変化花態では。。。とも考えましたが
まずは花を楽しんでいただきたい、そのためには季節感を大切にしたいと思い選びました。




蒲 ベロニカ アマドコロ アルケミラモリス 私同様
園芸好きな方もいらっしゃいます。
アルケミラモリスは庭ではまずこんな美しい花を咲かせるのは無理です。
どんな場所でどのように栽培されているのか気になるねっと
いけながらもあれやこれやと話に花が咲きました。