花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

アマリリス 

2008年02月24日 | 嵯峨御流

親先生が別のお教室でアマリリスのお生花を稽古されると伺い
一束わけていただきました。
最近店頭には輸入ものも多く様々なアマリリスが並びますが
花はたくさんあっても葉もいっしょに売られていることは少ないので
仕入れをお願いしない限りなかなかお生花としてアマリリスを扱うことはできません。
今回株分けして横姿に葉だけを使いたくて
葉が余ってないかと店主にお尋ねしたのですが
お生花用のアマリリスは2花7葉で組んだ状態で市場に入荷するので
葉だけっていうのはなかなか難しいそうです。
私がお世話になっている花屋は昔ながらのいけばな用の花材を主に扱っていらっしゃいます。
それほど大きな店構えではないので
欲しい花をその場ですぐに求めたいと思っても難しいことも多いですが
以前は親先生が取引されている花屋さんとしてだけの存在が
こうやって自ら生ける機会が多くなるにつれ
店主と直接お話させていただくことが増え、
いろいろと教えていただきます。
若店主は私と同じ世代の方だと思います。
様々な流派のこともとても深く勉強なさってます。
アレンジメントなど洋花中心の花屋さんに圧されて
いけばな人口の減少とともに経営もなかなか大変だろうと思いますが
(私が勝手にそう感じているだけかもしれません)
伝承花を承け伝えていくためのも頑張ってほしいものです。

さてそのアマリリスですが
水仙などと異なり花茎が葉株の外側から出るので
その出生に従い葉を組み、花は葉よりも高く扱います。
花茎は中空なので茎の中に藁束や細い木を花首まで入れておくと倒れにくくなります。
艶やかな葉とともにすっと伸びたアマリリスの花姿に
春の訪れの躍動感を感じるように思います。