こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

蘇らす事が出来るのか

2010年02月25日 00時48分14秒 | Weblog
佐賀県を代表するブランド米「あうち」を管理している農協と、「天川コシヒカリ」の生産者の計7名が、久しぶりに訪問してきた。
もっとも一時期は、「佐賀とは会いたくない」という気持ちに自分がなっていたので、来たくても来れなかったとは思うが・・・

産地が説明してくる内容については、自分が考えている通りだったので、そのまま受け入れることは出来た。
大丈夫。少し疎遠となっていても、まだ考え方は同じ方向を向いている。

しかし、このままでは、この「あうち」ブランド米は生殺しだ。
「あうち」ブランド米のポジションが、佐賀米の中で薄れている。
今のままでは右にも左にも動くことが出来ない。
消滅していくだけだ。
「あうち」というブランド米が消えてしまったら、佐賀米にはもうブランド米は残っていない。

過去には「上場コシヒカリ」や「七夕こしひかり」などの九州内ブランド米もあって、一時期は自分も熱心に販売してみたりしたが、地元が、栽培方法などについいて消費地の要望にこたえてくれなかったことから、消費地での勢いは完全に無くなってしまっている。
今すぐ店頭から排除してしまっても、「ないの。あっそう。じゃ違う産地で」といわれる程度だろう。
残るは「ひのひかり」「夢しずく」「天使の詩」
そして、どうやって売ればよいのか判らない「さがびより」

ただの佐賀米だったら、東京の消費地では存在できない。
というより、わざわざ運んでくる理由が無い。
だからこそ、消費地で佐賀米という存在を示すために「あうち」を作ったのだ。

「あうち」ブランド米
どうやったら、もう一度蘇らせる事が出来るのか。

新しい米穀部長は、小さなこだわり米を考えるよりも、大型流通を中心に考えているように感じてしまったし、やってもいないうちから、絶対に大丈夫みたいな事を、堂々と口にしているため、まだ完全に信用することが出来ない。

では、1地域として、JA唐津・JA佐賀と一大戦争をしてまでも、強引に突っ走るほうが良いのか。
それだと、産地に負担が大きすぎる。

JA唐津としては、過去となってしまってはいるが、それでも「上場コシヒカリ」を前に押し出すか、若干ではあるが危機感が出てきているようなので、「上場夢しずく」での仕切り直しも考えているようだから、「あうち」については考えてもらえないだろう。

JA佐賀の考え方では、たぶん「あうち」は生き残れない。

それなら、佐賀県庁に頼んだらという考えもあるのだが、農協とも地域ともコンタクトをせず、全く動いていない佐賀県庁の農産課では、100%役に立たない。

どうする。
どうする「あうち」ブランド米。
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