日本農業新聞e農ネット[山菜で稼ぐ 5]に「「アイコ」名前を売り込む 福島 食べ方も一緒に提案 2014年5月14日」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
山菜は、同じ種類でも地方によって呼び名が違ったり、食べない地域もあったりと、地域色の強い品目だ。
食べる習慣がない地域に売り込むには、名称の統一や食べ方のPRが不可欠となる。
「アイコ」も、そうした山菜の一つだ。
・品目数増やし販売力強化
アイコの植物名はミヤマイラクサ。
葉に小さなとげがあり、手に触れるとチクチクと虫に刺されたようになる。
福島県では「いらいらする」ことから「イライラ」と呼んでいた。
福島県のJAあぶくま石川では、合併する前の古殿町農協時代、1983年に農家がやまかみ山菜研究会を結成。
ミヤマイラクサの人工栽培を始めたとき、「名前がイライラでは、誰も食べたいと思わない。
岩手県では、あいっこという呼び方をしていると知り、親しみを込めて『あいこ』の愛称で売り出そうと考えた」。
当時、山菜栽培を確立したJA販売流通課の水野敏雄次長は振り返る。
今では、東京・築地市場でも「アイコ」で定着している。
アイコの人工栽培は全国でも珍しい。
当初、研究会はシドケの生産から始めたが、アイコ生産に取り組んだのは「山菜は、最低3、4品目を持っていないと有利販売できない」(水野次長)という販売戦略からだ。
ウルイとフキのとうを含めた4品目で、市場販売を展開している。
現在の売り上げは4品目で4000万円。
うち3000万円がウルイ、720万円がシドケで、アイコは270万円を占める。
アイコの平均単価は1キロ2000円ほどだ。
現在、山菜研究会に所属する農家は13人。
研究会には所属しないで山菜を出荷している生産者が30人。
アイコは、研究会の4代目会長を務める大楽初徳さん(63)ら少数メンバーが生産する。
大楽さんは、ウルイ20アール、アイコ4アールの他、フキのとうを少量栽培。
会社勤めをする兼業農家だが、山菜出荷の時期は2カ月職場を休み、山菜に集中する。
アイコの栽培は、山から株を採ってきて、畑に植えて種を取る。
これを苗床にまいて、ハウス内の圃場(ほじょう)で株を養成し、3年目で出荷が可能になる。
種がぽろぽろと落ちやすく、種取りが難しいという。
ただ、一度圃場ができれば、10年程度は収穫が可能。
樹勢が弱まった株は、新たに更新する。
葉にとげがあるため、収穫は手袋をし、出荷の際も、水でとげを洗い流す手間が掛かる。
生産者からは「アイコは手間が掛かり、ウルイの方が楽」という声も出るが、JA古殿営農生活センターの鈴木秀和係長は「教えてすぐできる技術ではない。アイコの栽培農家がいなくなれば、一度確立した技術が失われる。品目数が減るのも販売力が弱くなる」と、アイコ生産の維持を訴える。
JAは今年3月、東京・築地市場で市場関係者に向けてアイコも含めた山菜類の試食宣伝をした。
築地市場での試食宣伝は20年ぶりの復活だ。
アイコは茎に独特の香りがあり、地元ではみそ汁や漬物にする。
今回は、みそ汁にして提供した。
JAは、築地と秋田の市場にアイコを出荷しているが、秋田向けが1キロ束での出荷に対し、東京は50グラムパック。
「アイコは、知らない人が多い中、売り先を確保するためには、名前と食べ方を一緒にアピールしていく必要がある」と鈴木係長。
JAでは、今後も販促活動に力を入れていく方針だ。
というもの。
「イライラ」から「あいこ」とは、ずいぶんイメージが変わるものだな。
そうだよな。
まだまだ、売り方や消費者への提案は、いくらでもあるという事だよな。
内容は以下の通り
山菜は、同じ種類でも地方によって呼び名が違ったり、食べない地域もあったりと、地域色の強い品目だ。
食べる習慣がない地域に売り込むには、名称の統一や食べ方のPRが不可欠となる。
「アイコ」も、そうした山菜の一つだ。
・品目数増やし販売力強化
アイコの植物名はミヤマイラクサ。
葉に小さなとげがあり、手に触れるとチクチクと虫に刺されたようになる。
福島県では「いらいらする」ことから「イライラ」と呼んでいた。
福島県のJAあぶくま石川では、合併する前の古殿町農協時代、1983年に農家がやまかみ山菜研究会を結成。
ミヤマイラクサの人工栽培を始めたとき、「名前がイライラでは、誰も食べたいと思わない。
岩手県では、あいっこという呼び方をしていると知り、親しみを込めて『あいこ』の愛称で売り出そうと考えた」。
当時、山菜栽培を確立したJA販売流通課の水野敏雄次長は振り返る。
今では、東京・築地市場でも「アイコ」で定着している。
アイコの人工栽培は全国でも珍しい。
当初、研究会はシドケの生産から始めたが、アイコ生産に取り組んだのは「山菜は、最低3、4品目を持っていないと有利販売できない」(水野次長)という販売戦略からだ。
ウルイとフキのとうを含めた4品目で、市場販売を展開している。
現在の売り上げは4品目で4000万円。
うち3000万円がウルイ、720万円がシドケで、アイコは270万円を占める。
アイコの平均単価は1キロ2000円ほどだ。
現在、山菜研究会に所属する農家は13人。
研究会には所属しないで山菜を出荷している生産者が30人。
アイコは、研究会の4代目会長を務める大楽初徳さん(63)ら少数メンバーが生産する。
大楽さんは、ウルイ20アール、アイコ4アールの他、フキのとうを少量栽培。
会社勤めをする兼業農家だが、山菜出荷の時期は2カ月職場を休み、山菜に集中する。
アイコの栽培は、山から株を採ってきて、畑に植えて種を取る。
これを苗床にまいて、ハウス内の圃場(ほじょう)で株を養成し、3年目で出荷が可能になる。
種がぽろぽろと落ちやすく、種取りが難しいという。
ただ、一度圃場ができれば、10年程度は収穫が可能。
樹勢が弱まった株は、新たに更新する。
葉にとげがあるため、収穫は手袋をし、出荷の際も、水でとげを洗い流す手間が掛かる。
生産者からは「アイコは手間が掛かり、ウルイの方が楽」という声も出るが、JA古殿営農生活センターの鈴木秀和係長は「教えてすぐできる技術ではない。アイコの栽培農家がいなくなれば、一度確立した技術が失われる。品目数が減るのも販売力が弱くなる」と、アイコ生産の維持を訴える。
JAは今年3月、東京・築地市場で市場関係者に向けてアイコも含めた山菜類の試食宣伝をした。
築地市場での試食宣伝は20年ぶりの復活だ。
アイコは茎に独特の香りがあり、地元ではみそ汁や漬物にする。
今回は、みそ汁にして提供した。
JAは、築地と秋田の市場にアイコを出荷しているが、秋田向けが1キロ束での出荷に対し、東京は50グラムパック。
「アイコは、知らない人が多い中、売り先を確保するためには、名前と食べ方を一緒にアピールしていく必要がある」と鈴木係長。
JAでは、今後も販促活動に力を入れていく方針だ。
というもの。
「イライラ」から「あいこ」とは、ずいぶんイメージが変わるものだな。
そうだよな。
まだまだ、売り方や消費者への提案は、いくらでもあるという事だよな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます