日本農業新聞e農ネットに「食の安全基準 議論 輸出国との溝は埋まらず WTO (2013/7/2)」という記事も出ていた。
内容は以下の通り
【ジュネーブ安達聡子】世界貿易機関(WTO)は6月27、28の両日、衛生植物検疫(SPS)委員会を開いた。
会合では、食品の安全性で国際基準を定めるコーデックス委員会が今年で設立50周年を迎えたことを受け、科学的根拠に基づく食品の安全性をめぐる発言が相次いだ。
また日本は東京電力福島第1原子力発電所事故に伴う食品の放射性物質について、最新情報を提供した。
WTOのSPS措置は食品・動植物の輸入を通じた病害虫の侵入を防ぐとともに、消費者の健康を守るための輸入規制を認めている。
一方、輸出国はこれを非関税障壁にとして問題視。
このためWTOでは、国際基準となっているコーデックス規格よりも厳しい基準を、輸入食品に適用する場合、科学的な正当性を示す必要がある。
WTOの係争事例としては欧州連合(EU)のホルモン牛輸入禁止措置でEUの敗訴が確定している。
27、28日の会合では、日本政府が原発事故に伴う食品の放射性物質の基準値は大きく下回っているとし、実際に出回っている日本の食品は科学的に十分に安全と強調した。
その上で、中国や香港、台湾が依然として輸入規制していると指摘。
香港と台湾とは状況を精査する協議が始まっているものの、中国とは2国間協議にまで至っていないとし、規制措置の是正に向けた対応を求めた。
食品の安全性に関する国際基準については、ブラジルが科学的根拠に基づくべきだとの持論を述べ、コーデックス規格などの科学的根拠に基づいた食品の国際基準の強化を訴えた。
併せて、国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)が共同で作るコーデックス委員会の役割も評価。
米国やアルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランドなどの輸出国が賛同を表明した。
一方、EUはコーデックス委員会の役割を評価しつつも「国際基準が全ての国に適切な措置になるとは限らない」と指摘し、加盟各国は独自の基準を設定する権利があると主張した。
ノルウェーも食品の安全性に関するリスク管理について、科学的な根拠以外の要素も考慮すべきだと訴えた。
スイスは食品の安全性に関する基準を、食料安全保障に結び付けるブラジルの主張に反対。
SPS協定の底流にある、輸出国と輸入国の対立をあぶり出した格好となった。
というもの。
食の安全基準なのだから、絶対に妥協は出来ないはずだし、それは許されない事。
食を低く見た責任は、安全を置き去りにした責任は、子供や孫たちに重く圧し掛かっていくのだから。
内容は以下の通り
【ジュネーブ安達聡子】世界貿易機関(WTO)は6月27、28の両日、衛生植物検疫(SPS)委員会を開いた。
会合では、食品の安全性で国際基準を定めるコーデックス委員会が今年で設立50周年を迎えたことを受け、科学的根拠に基づく食品の安全性をめぐる発言が相次いだ。
また日本は東京電力福島第1原子力発電所事故に伴う食品の放射性物質について、最新情報を提供した。
WTOのSPS措置は食品・動植物の輸入を通じた病害虫の侵入を防ぐとともに、消費者の健康を守るための輸入規制を認めている。
一方、輸出国はこれを非関税障壁にとして問題視。
このためWTOでは、国際基準となっているコーデックス規格よりも厳しい基準を、輸入食品に適用する場合、科学的な正当性を示す必要がある。
WTOの係争事例としては欧州連合(EU)のホルモン牛輸入禁止措置でEUの敗訴が確定している。
27、28日の会合では、日本政府が原発事故に伴う食品の放射性物質の基準値は大きく下回っているとし、実際に出回っている日本の食品は科学的に十分に安全と強調した。
その上で、中国や香港、台湾が依然として輸入規制していると指摘。
香港と台湾とは状況を精査する協議が始まっているものの、中国とは2国間協議にまで至っていないとし、規制措置の是正に向けた対応を求めた。
食品の安全性に関する国際基準については、ブラジルが科学的根拠に基づくべきだとの持論を述べ、コーデックス規格などの科学的根拠に基づいた食品の国際基準の強化を訴えた。
併せて、国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)が共同で作るコーデックス委員会の役割も評価。
米国やアルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランドなどの輸出国が賛同を表明した。
一方、EUはコーデックス委員会の役割を評価しつつも「国際基準が全ての国に適切な措置になるとは限らない」と指摘し、加盟各国は独自の基準を設定する権利があると主張した。
ノルウェーも食品の安全性に関するリスク管理について、科学的な根拠以外の要素も考慮すべきだと訴えた。
スイスは食品の安全性に関する基準を、食料安全保障に結び付けるブラジルの主張に反対。
SPS協定の底流にある、輸出国と輸入国の対立をあぶり出した格好となった。
というもの。
食の安全基準なのだから、絶対に妥協は出来ないはずだし、それは許されない事。
食を低く見た責任は、安全を置き去りにした責任は、子供や孫たちに重く圧し掛かっていくのだから。
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