こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

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温暖化で自然交雑!? 異品種混入し種子不足 宮城のもち米産地は混乱

2015年02月28日 15時50分32秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「温暖化で自然交雑!? 異品種混入し種子不足 宮城のもち米産地は混乱 (2015/2/28)」という記事が出ていた。

内容は以下の通り
宮城県内で約2000ヘクタール栽培される、もち米銘柄「みやこがねもち」の種子供給に支障が出ている。
異品種混入で2015年産向けとして確保する予定だった約78トンの2割(約17トン)が使えない事態となったためだ。
原因は地球温暖化。
夏場の高温で稲の出穂期が早まり、周辺で栽培されているうるち品種と自然交雑した可能性がある。
15年産は栽植密度を低くしたり、代替品種を使ったりして対応するが、県古川農業試験場は「温暖化が進めば、こうした混入が全国的に増える恐れがある」と警鐘を鳴らす。

・15年産向け2割使えず 再発防止へ対策

種子の混入が起きたのは、県北地域の採種農家が生産した「みやこがねもち」。
県の生産物審査で、一部に7000粒に1粒の割合(0.01%)で混入が確認された。
近隣で栽培されている「ひとめぼれ」の花粉が飛散し、自然交雑した可能性がある。

背景にあるのは温暖化の進展だ。
本来、「みやこがねもち」の出穂期は「ひとめぼれ」に比べて7~10日間ほど遅い。
しかし、みやぎ農業振興公社によると「近年は夏場の高温で年によってはそれぞれの出穂期が2日ほどの間隔しかなくなり、交雑が起こりやすくなっている」と指摘する。
実際、14年産向けの「みやこがねもち」の一部でも種子の混入が見られた。

再発防止に向けて県は公社やJAと連携し、県内に点在する採種圃場(ほじょう)を団地化し、うるち品種の水田から遠ざけるように指導を実施。
水田の外縁部4、5条は種子向けにしないなどの対策も呼び掛ける。
圃場巡回も強化し、生育速度が違うなど異品種混入の恐れがある株の抜き取りを徹底していく。

15年産用の種子は、緊急的に岩手県からもち米「ヒメノモチ」の種子の提供を受け、不足分を補う。
実需者との契約で「みやこがねもち」の指定を受けている場合は、10アール当たりの播種(はしゅ)量を通常4キロから3.2キロ程度に減らすなど指導していく。

県は「15年産の種子が当初計画していた量に届かないかもしれないが、実需者の要望に応えられるよう、できる限り確保したい」(農産園芸環境課)と対応に苦慮している。(宗和知克)
というもの。

確かに地球温暖化の問題はある。
しかし、もう一つの危険性も無視できない。
それは、生産者が栽培している品種の多さだ。
様々な品種を栽培していることで、稲の出穂期の幅が広がり、合わせて自然交雑の確率は高くなる。

以前とは、様々な事が違っているのだ。
生産者からすると「こだわり米」と言うのかもしれないが、JSA表示が「国内産」としか書けないお米に、果たして意味はあるのだろうか。
それが価値というのだろうか。

産地も生産者も、自分たちの産地価値を上げる事を、第一に考えていくべきだろう。
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