こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

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シイタケ(7) 賠償めぐり温度差

2014年03月27日 19時26分41秒 | Weblog
日本農業新聞 e農ネット[震災の記録 20]は「シイタケ(7)賠償めぐり温度差 (2014/3/27)」である。

内容は以下の通り
2012年4月、ほだ木、原木の基準値が50ベクレルになったことを受け、岩手県は、全戸検査に着手した。一関市内では、ほだ木の基準値超過が相次いだ。
生産者・及川繁(64)のほだ場にあったほだ木も基準値を超え、使えなくなった。

9月、秋子の収穫スタートを告げるように、植菌したほだ木からシイタケがいくつも顔を出す。
だが、収穫できない。
ほだ場は雑草だらけ、生産現場の生気は失われていた。
「ごめんな」。
及川は肩を落としていた。

それから1週間ほどの9月14日。
東京電力福島第1原子力発電所事故に伴うほだ木処理などをめぐる説明会があり、生産者は被害の大きさをまざまざと知ることになった。

県一関農林振興センターが示した全戸検査の結果によると、ほだ木の基準値超過は同市で315戸と、全体の96%に上った。
隣の平泉町は8戸全てで基準値を超えた。
また、市内の12年産干しシイタケでは99%で基準値(100ベクレル)を上回った。
「産地が維持できない」。
出席した生産者全員が深刻な事態に直面した。

対照的に、東電担当者がほだ木処理にかかる賠償スキーム(枠組み)などを淡々と説明していた。
「廃業すれば、乾燥機の賠償はどうなる」「立木は」など、ほだ木以外の賠償に質問が及ぶと、「まずは、できるところから」「迅速に対応します」を繰り返した。
温度差は鮮明だった。

次第に「あんたらは、農家の暮らしが分かっていない」と怒りをあらわにする生産者も出た。
開始から3時間近くが過ぎたころ、森林組合の生産者がこう言い放った。
「まだ、一銭も賠償をもらってない。こちらは被害者、あなた方(東電)は加害者だ」。
会場から拍手が起きた。

それまで黙って東電の応対を見ていた、JAいわい東椎茸(しいたけ)部会部会長の佐々木久助が口を開いた。
「まだ、11年産での賠償金も全額支払われていない。いつ払うのか」。
説明会では、処分するほだ木と原木の具体的な賠償スキームが示されていた。
産地再生のため、賠償金の支払いは一刻を争う。
しかし、これまでの東電の対応から、佐々木は「われわれは、かすみを食わされている」と不信感を募らせていた。

「えー、えー」。
生産者らの訴えに東電の担当者は何度も言葉を詰まらせた。
対応については「できるだけ早く」との返答に終始した。(本文敬称略)
というもの。

シイタケ(1)-(7)については、コメントなし。
一人一人で考えてほしい。
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