日本農業新聞e農ネット[山菜で稼ぐ 2]に「タラの芽を守る 群馬 新品種入れ産地強化 2014年5月2日 」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
山菜栽培で、いち早く導入が進んだのが「山菜の王様」とも言われるタラの芽だ。
株を養成して穂木をとり、伏せ込む技術が浸透。
山形県などの東北や新潟県といった豪雪地帯、北関東、徳島県の中山間地など、全国で栽培されてきた。
促成栽培をリードしてきたタラの芽だが、連作障害の影響が出るなど、「ニーズはあるが、作りたくても増やせない」という悩みを各地で抱える。
こうした中、群馬県はそうか病に強い「ぐんま春王」を2011年に品種登録。
産地維持に向けて導入を進めている。
・そうか病防ぎ収量も向上
群馬県のJAあがつまは、北関東のタラの芽産地の一つ。
キャベツやハクサイ、トウモロコシなど高原野菜を中心に、コンニャク、花など40~50品目がある。
雪は降らないものの冬の寒さが厳しく、イチゴなどは暖房費などのコストが掛かり過ぎ、導入が難しい。
その点、タラの芽は育苗ハウスなどを活用でき、軽くて収益性も良い。
雪が積もらないため、出荷の1カ月前に畑から木を切って伏せ込んで生産できる。
冬場も日中の日差しが強く、無加温で栽培できるのも魅力だ。
冬場の収入として栽培が広がったが、従来品種の「新駒」はそうか病に弱いという欠点があった。
同県内でも、そうか病の影響で生産者は年々減少。
「この品種がなかったら、生産がなくなっていたかもしれない」と、JAあがつま農産部農産一課の深代清課長は指摘する。
「ぐんま春王」は、そうか病に強い「徳島在来」と品質に優れる「新駒」の交配種。
「新駒」に比べ、穂木1本当たりの側芽数が多く、芽の1個重も重く収量が多い。
生育も早く、「新駒」が2年かかる長さに、1年程度で伸びるのも長所だ。
「こういう品種があるならやってみよう」と導入が進んだ。
JA管内では、タラの芽の農業所得は10アール30万円程度。
深代課長は「1アール当たり6株もあればよく、家族2人で30アールも栽培すれば十分稼げる」と、年金を補完する作物として提案している。
県が供給する苗の費用400円のうち200円をJAが助成する。
3人で始めた栽培は、生産者36人、面積は2.6ヘクタールにまで広がった。
40代の若手生産者が50アールで栽培を始めているなど活気も出ている。
今年は出荷期の大雪被害で厳しい年となったが、「春王」で産地を盛り上げるという方針は変わらない。
除草剤が登録されたのも朗報となっている。
タラの芽栽培の最大の課題は連作障害の回避だ。
「新駒」を育成した山梨県では、連作障害で立枯病が発生し、産地が縮小した。
「ぐんま春王」も立枯病には弱く、群馬県では連作障害の回避に細心の注意を払う。
1年で株を掘り上げて、コンニャクなど他の作物と輪作し、4年は空けるよう指導する。
「立枯病が出たら、その畑では二度と作れない。1年で植え替えるしか方法がない」と県技術支援課の加藤晃専門技術員は話す。
出芽が遅い、とげがあるなどの欠点もあるが、「群馬のタラの芽は春王、と言われるくらいにしたい」と加藤技術員。
JAは「ぐんま春王」のシールを独自に作って品種名を前面に出し、積極的にPRしている。
というもの。
地域として新しいブランドを作るというのは、決して簡単な事ではない。
地域としては、必死に頑張っているのだが、消費地は一切届くことは無い。
その結果、ほとんどの地域が、失敗を繰り返している。
ブランド化をするためには、外してはいけないキーワードがある。
このキーワードを知らないまま、使わないままで、ブランド化はできないと思ってよい。
産地として生き残りのたいと思っているのなら、キーワードを探すべきだ。
内容は以下の通り
山菜栽培で、いち早く導入が進んだのが「山菜の王様」とも言われるタラの芽だ。
株を養成して穂木をとり、伏せ込む技術が浸透。
山形県などの東北や新潟県といった豪雪地帯、北関東、徳島県の中山間地など、全国で栽培されてきた。
促成栽培をリードしてきたタラの芽だが、連作障害の影響が出るなど、「ニーズはあるが、作りたくても増やせない」という悩みを各地で抱える。
こうした中、群馬県はそうか病に強い「ぐんま春王」を2011年に品種登録。
産地維持に向けて導入を進めている。
・そうか病防ぎ収量も向上
群馬県のJAあがつまは、北関東のタラの芽産地の一つ。
キャベツやハクサイ、トウモロコシなど高原野菜を中心に、コンニャク、花など40~50品目がある。
雪は降らないものの冬の寒さが厳しく、イチゴなどは暖房費などのコストが掛かり過ぎ、導入が難しい。
その点、タラの芽は育苗ハウスなどを活用でき、軽くて収益性も良い。
雪が積もらないため、出荷の1カ月前に畑から木を切って伏せ込んで生産できる。
冬場も日中の日差しが強く、無加温で栽培できるのも魅力だ。
冬場の収入として栽培が広がったが、従来品種の「新駒」はそうか病に弱いという欠点があった。
同県内でも、そうか病の影響で生産者は年々減少。
「この品種がなかったら、生産がなくなっていたかもしれない」と、JAあがつま農産部農産一課の深代清課長は指摘する。
「ぐんま春王」は、そうか病に強い「徳島在来」と品質に優れる「新駒」の交配種。
「新駒」に比べ、穂木1本当たりの側芽数が多く、芽の1個重も重く収量が多い。
生育も早く、「新駒」が2年かかる長さに、1年程度で伸びるのも長所だ。
「こういう品種があるならやってみよう」と導入が進んだ。
JA管内では、タラの芽の農業所得は10アール30万円程度。
深代課長は「1アール当たり6株もあればよく、家族2人で30アールも栽培すれば十分稼げる」と、年金を補完する作物として提案している。
県が供給する苗の費用400円のうち200円をJAが助成する。
3人で始めた栽培は、生産者36人、面積は2.6ヘクタールにまで広がった。
40代の若手生産者が50アールで栽培を始めているなど活気も出ている。
今年は出荷期の大雪被害で厳しい年となったが、「春王」で産地を盛り上げるという方針は変わらない。
除草剤が登録されたのも朗報となっている。
タラの芽栽培の最大の課題は連作障害の回避だ。
「新駒」を育成した山梨県では、連作障害で立枯病が発生し、産地が縮小した。
「ぐんま春王」も立枯病には弱く、群馬県では連作障害の回避に細心の注意を払う。
1年で株を掘り上げて、コンニャクなど他の作物と輪作し、4年は空けるよう指導する。
「立枯病が出たら、その畑では二度と作れない。1年で植え替えるしか方法がない」と県技術支援課の加藤晃専門技術員は話す。
出芽が遅い、とげがあるなどの欠点もあるが、「群馬のタラの芽は春王、と言われるくらいにしたい」と加藤技術員。
JAは「ぐんま春王」のシールを独自に作って品種名を前面に出し、積極的にPRしている。
というもの。
地域として新しいブランドを作るというのは、決して簡単な事ではない。
地域としては、必死に頑張っているのだが、消費地は一切届くことは無い。
その結果、ほとんどの地域が、失敗を繰り返している。
ブランド化をするためには、外してはいけないキーワードがある。
このキーワードを知らないまま、使わないままで、ブランド化はできないと思ってよい。
産地として生き残りのたいと思っているのなら、キーワードを探すべきだ。
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