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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

おしめ様

2011-06-07 13:20:00 | ももちゃん

 

     [ おしめ様とお呼び!]



 老犬ももちゃん、ついに終日紙おむつのお世話になることにあいなった。
惚け始めてはいたものの、自分のトイレで用を足そうとする習慣だけはまだ辛うじて覚えていたのに.....

 すでに視覚・聴覚・嗅覚の機能のほとんどを失っていると思われる。
しかし老いてもなお、飼い主の決めたルールの中で生きていこうと懸命に努力する姿には心打たれる。
ももちゃんを見ていると、おおげさに聞こえるかもしれないが、犬にも生の尊厳があるような気がしてならない。

 しかしここへ来てトイレの習慣が全く欠落してしまったのにはうろたえた。
テレビを見ている私たちの眼前で、食事中のダイニングテーブルの足もとで、はたまた来客中のリビングのど真ん中でも平気で粗相をするようになった。
しかも犬も歳を取ると頻尿になるというのは本当だ。
古いシーツやタオルを裁断して大量の雑巾を用意したが、いずれ大変なことになるのは目に見えている。
困り果てた私は、近所の動物病院へ『老犬のためのおむつ生活』の相談に出かけた。

 ヒトの赤ちゃんの紙おむつで代用すると安くて便利ですよ。 

 親切なドクターは、ご自分のお子さんの紙おむつを使って丁寧に使い方を指導してくださった。
大きな違いは前後を全く逆にあてがうこと(お腹部分が背中にくる)と、ヒトの赤ちゃんにはない尻尾用の切り込みを入れることだ。
ももちゃんは特に嫌がる風でもなく温和しく試着させてくれた。
ぴったり身体にフィットして絶大なる安心感がある。
私はさっそく紙おむつを求めに量販店に出かけた。

 普段は見過ごしてきたコーナーだが、なんと大量かつ豊富に並んでいる紙おむつ群よ!
最近の紙おむつの三大特色は「もれない」「むれない」「かぶれない 」
さらに模様の色が変化して替え時を教えてくれたり、マジックテープの耐久性も上がっているという。
ももちゃん、あなたは良き時代に生まれてきて幸運だったね。

 そう言えば家々の物干し竿から布おむつが消えて久しいけれど、私の子育て時代は布おむつが一般的だった。
紙おむつは高価な割には粗悪品が多く、賢い母親は紙おむつなどは使わないものだと教えられてきた。
使い捨てという新感覚を受け入れることがことが出来ない最後の世代でもあった。
母から娘に姑から嫁にと、長い女の歴史の中で絆の如く受け継がれてきた布おむつだったが、いつの間にか何の抵抗もなく消えてしまったところをみると、いかに紙おむつの進化が際立っていたかが実証されるというものだ。


 さて、どれを買っても同じなのに、どれを買おうかと大いに迷う現代紙おむつ事情。
真剣な目つきですべての製品を手にとって吟味した。
しかし段々アホらしくなってきた。
傍目には私は、孫のおむつを探している気の良いお婆ちゃんに見えたことだろう。

 はたして我が家においては....
こんなに優れた紙おむつの性能を、ももちゃんだけが独り占めしてよいものだろうか?
大きな声では言えないけれど、やっぱり私、愛犬よりも愛孫用で買ってみたいと密かに思うのであった。


 




 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (風の又三郎)
2011-06-08 22:29:39
ももちゃんがんばってるんですね
でも人間なら、手に負えない状況かな

でも、生きているかぎりは
生きて欲しいと思うのが犬情、もとい人情
婆婆と一緒にしては失礼ですが

どうなろうが家族は家族ですよね
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又三郎さんへ (nihao)
2011-06-09 14:16:56
ホントに大変なことになっています。
もうそろそろだろうかとドキドキの毎日ですが、本人いや本犬は案外元気です。

>人間なら、手に負えない状況かな
その通りですが、最後まで無償の愛で満たされるのがペットの役得でしょうか。
対人間の介護の時のような複雑な心境とは全く無縁です。
ペットって羨ましい...
私の場合も、今まで以上に可愛くなってきていますが、なんと、あのオットーですら慈悲深い目で見守っています(^_^)
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