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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

父の日

2009-06-21 14:00:00 | 家族・友人
         



 「母の日」の花がカーネーションならば、誰が決めたのかは知らないが「父の日」の花は薔薇だそうである。
そこで父の日にちなんで花壇のミニ薔薇を切り花にした。
花弁の直径が2㎝ほどしかない小花。
今年は珍しくアブラムシもつかず、きれいに咲き誇っている。
中華風のティーポットに入れて食卓に飾った。

 
         


 このティーポット、高価な品でも骨董品でもないけれど、私にとっては特別なものだ。
私が生まれた時、内祝として親戚に贈った記念品だったらしい。
父がたの叔母が大切にしまっておいてくれたものを譲り受けた。
今でもまだ充分美しく、形も愛らしい。
終戦から数年経て、世間に少しずつモノが出始めた頃の品だろうか。
兄たちの話によると、我が家は超貧乏でみんないつもお腹を空かせていたと言うが、田舎の暮らしにはあまりそぐわない非実用的な美しい陶器を、どこからか調達してきた母のセンスの良さに感心する。
そして長い年月を経て、現在私の手元に存在することがとても嬉しい。

 今日は『父の日』
今朝の岩手日報に興味を惹く記事が掲載されていた。
隣県の秋田県のあるお父さん(53歳)が、娘さんからの少し早めに届いた父の日のプレゼントのお財布を、公衆トイレに置き忘れて盗まれてしまった。
お父さんは、盗まれた直後にトイレの前ですれ違った男が犯人であろうと見当をつけ、三日間トイレに張り込み、執念の成果が実って犯人を捕らえた。
娘さんの気持ちを無駄にしてはいけない、何としても財布を取り戻したいというお父さんの必死の心情が伝わってくるニュースだった(初めてのプレゼントだったのだろうか.......)

 我が家の子どもも「母の日」にはきれいな花束を贈ってきてくれたが、今日はまだ音沙汰がない。
妻たちからは『亭主在宅拒否症候群』の病原菌のように疎まれ、子どもたちからは忘れられ.......ああ、可哀想な日本のお父さん。

「ちょっと、あなたたち!電話ぐらいかけてきなさいよ!」
と言いたいところだが.......
ウチのお父さんは、そんなこと全然こだわらない。
子どもたちに何も期待しない立派なお父さんだ。