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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

革命を!

2009-06-19 12:10:00 | 家族・友人

            



 『僕たちの好きだった革命
脚本・演出 鴻上尚史 出演 中村雅俊 片瀬那奈

 [1969年、高校の自主文化祭に機動隊導入。混乱の中、山崎は負傷し昏睡状態に……そして30年。長い眠りから覚めた山崎は還ってきた。
47歳の高校生山崎が、あの日中断した“自主文化祭”へ向けて現代の高校生たちと巻き起こす「革命」]

 初演は07年。今回の再演全国ツアーは宝くじ助成の特別料金で嬉しい2500円。
このお芝居、珍しく私を誘うことなく夫だけがひとりで見に行った。
あれっ?どうして私に声をかけなかったのだろう。
絶対にひとりでお芝居なんか見に行く夫ではないのに.......

 そう言えば40年前の私たち、中核派だ、革マル派だ、ML派だののセクトに競って参加し、全共闘運動のまっただ中で学生時代を過ごしていた。
夫も4年間ヘルメットを脱ぐ暇なくあちこち駆けずり回っていて、卒業出来たのが不思議なくらい。
私たちは、革命という言葉に郷愁を感じる唯一の世代だ。
おそらく夫は『僕たちの好きだった革命』というタイトルに惹かれ、ひとりで青春時代の思い出に浸っていたかったのだろうな。

 前回『亭主在宅拒否症候群』の記事の中で、妻と同伴でなければ外出できない夫がいることを書いたが、我が夫もその傾向がある。
ひとりで行動すると、何から何まで自分でやらなければならないので不安だし、面倒なことは妻に押しつけてしまえという魂胆が見え見えなのだ。
夫族に言わせれば「楽しみは一緒に分かち合うものだ」ときれい事を述べるに違いないが、妻たちにとってみれば大きなお世話。(反論もあろうが)
何のことはない。現職中の管理職体質が、退職後は妻たちにじわじわと向けられていくのだ。

 だから今回夫がひとりでお芝居に出かけたことは、私にとっては目を瞠る歓迎すべき出来事だった。
今後もどんどん外出して、自分だけの世界を広げていってほしい.......
旅行だってひとりで行っていいのよ、私は留守番しているから.......

 しかし昨日、I大学の図書館で調べ物をしなければならなかった夫。
夫「おまえ、I大学の図書館に行ったことある?」
私「うん。」
夫「駐車場の場所知っている?」
私「うん。」
夫「面倒な手続きはいらない?」
私「うん。」
夫「........あの~、一緒に行ってくれないか?」
私「いや!

 夫には引き続き革命を目指して欲しい。
自分自身の内的革命を!