学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

動きを奪われた時に学ぶこと

2024-01-26 16:19:19 | 日記
 近畿地方の北部では大雪で各地の道路で交通が麻痺、トラックなどの車両の立ち往生が報じられている。「立ち往生」とは途中で止まったまま動きがとれなくなる状況を言う。つまり身動きが取れないことを言う。車の立ち往生で一番困るのは食べ物の取得、そして何よりトイレだという。長時間狭い車の中で閉じ込められて用を足せない状況でのトイレ問題は想像に難くない。人生にはいろんな痛みを伴う事件が起こる。雪の中での立往生ほど自分の意思とは異なる状況に閉じ込められた時の苦痛をうまく表現できるものはないのではと思うことがある。
 英語にpainful (ペインフル)と言う単語があって 痛みを伴う、骨が折れる、困難な、悲惨な、退屈な、などの意味を持つ。まさに立ち往生の状況の中での苦痛を表現している単語である。さらにもう一つ英語の単語にstuck(スタック) があって、途方にくれる、抜け出せない状態を指す、と辞書にあるこの二つの単語を使うとほぼ完全に立ち往生の状況を表現できて人にその苦しみを伝えることができる。周りの人々の支援や気温の変化と共にいずれは解消できる問題ではあるけれど、人の人生で時々降りかかるこの種の出来事は我々に何かを伝えようとしているように思うことが時々ある。せめて “動きが取れない状況以上の不幸はない”、ということに気付くだけでも我々は自分の人生で何が大切かを学べるのかも知れない。視点を変えて平穏な日常では、「物を成し遂げる人とは自分が選んだ一つの仕事に‘スタック‘、抜け出せない状況に自分を追い込んで目指すものを手に入れた人のことである」などと教えられたことがあった。

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