6月最終の金曜日、ついにこのブログを書けなかった。なぜ?もちろん理由がある。先週火曜日のブログをアップした後、一報が入った。奈良に住む孫(中学1年男子12才)が彼の住む家の近くの交差点で車にはねられた。意識不明の重体で病院に搬送されたというのだ。女房と一緒に急ぎタクシーをとばして病院へ…とにかく黙って必死に祈るしかないという経験をはじめてすることとなった。ベッドで目をとじるといろんなことが思い出されて涙が滲み出てくる。目を開いて呆然と空(くう)を見つめているという経験もはじめてだ。
あれから早くも一週間、友達の皆さん、周りの人々の祈りと応援でなんとか心臓は動いている。ただ脳波の波がない。これを脳死というのだろうか。頭を強打して足は左が骨折しているけれど、内蔵はどこも傷んでいない、顔もどこにも傷はない、肋骨も一本も折れてはいない。「生きていればまだ何が起こるか分からない。肝っ玉かあさんだって何だってやってやる」と娘である彼の母親、長期介護の覚悟を決めた発言にまた涙。それでも皆で助け合って…と周りのわれわれも覚悟を決めた。人は何故生きる?数学のようにX=○といった一つだけの解答はない。答えのないこの質問が何度も頭をよぎる。急にブログが書けない。何故だろう?そろそろ’ブログ終い’の時がきたように思う。何年続けただろうか、まとめて本にして残しておこうと考えている。
読者の皆さん、長い間お読みくださってありがとうございました。
<nishikiyo0114@yahoo.co.jp>“ブログのお爺先生”