兵庫県の姫路のブックマッチの老舗生産会社が製造を終えるという。現在ではブックマッチなど知らないという若者も多いと思う。アメリカ発祥のブックマッチ(a book of matches) 、大きさは3〜4センチほどで平均的には正方形に近い大きさのやや硬めの台紙の二つ折れ。紙のマッチ棒の先に頭薬と言われる酸化剤とヤスリ面が台紙についていて、擦ることで摩擦で発火するという代物だ。僕の若かりし時代は、喫茶店に入ってコーヒーを飲みながら、このマッチブック(喫茶店名やホテル、レストランの広告が印刷されている)で火をつけてタバコの煙を燻らせながら雑談ということが時代の先端であった。“パシッ”と音をたててブックマッチで火をつけるのが “かっこ” よかったのだ。喫茶店やホテルのバーなどでは、各テーブルの灰皿の中にブックマッチをひとつ必ず置いていた時代だ。
僕も御多分に洩れずそんな調子でタバコを吸っていたものだ。おまけに僕はブックマッチを収集していたのだ。旅行中に入った喫茶店などのマッチを集めて悦に入っていたのだ。それはそれで楽しい収集品だった。だって、自分がどこに行ったか、誰と入ったのか、何を話したのかがマッチを見ていると不思議と思い出すのである。古き懐かしき昭和の時代の郷愁を呼び起こす。なぜ生産を止めるのか? タバコを吸うことが格好良くなくなった時代に誰もマッチなど持ち歩かない。おまけに現代の広告はブックマッチの広告よりももっと近代化、多様化されている。マッチはその役目を終えたのだ。あのアメリカで収集したブックマッチも、断捨離しちゃったよ〜、とほほほ〜。
僕も御多分に洩れずそんな調子でタバコを吸っていたものだ。おまけに僕はブックマッチを収集していたのだ。旅行中に入った喫茶店などのマッチを集めて悦に入っていたのだ。それはそれで楽しい収集品だった。だって、自分がどこに行ったか、誰と入ったのか、何を話したのかがマッチを見ていると不思議と思い出すのである。古き懐かしき昭和の時代の郷愁を呼び起こす。なぜ生産を止めるのか? タバコを吸うことが格好良くなくなった時代に誰もマッチなど持ち歩かない。おまけに現代の広告はブックマッチの広告よりももっと近代化、多様化されている。マッチはその役目を終えたのだ。あのアメリカで収集したブックマッチも、断捨離しちゃったよ〜、とほほほ〜。