学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

大金持ちは“貯金”って何と聞く

2023-06-30 17:08:10 | 日記
 イギリスの富豪達が参加した「深海に横たわるタイタニック号見学ツアー(参加費用一人3,500万円)」の惨事について気になって仕方がない。人命が失われた事故などのことは、亡くなった人達のご冥福を祈るだけであまりブログで触れる様なものだとは思っていないことを断っておかねば、と思いながら、とにかく話を続けよう。
 僕が通ったアメリカの大学にとにかく家が資産家で全くお金には無頓着という若者がいた。成績は普通だったというが薬物摂取のせいで2階の窓から飛び降りて足を折って入院しただの、深夜に高級車を乗り回して事故を起こしただのと、常に街の噂になっていた。この若者、結局、何度目かの自動車事故で命を落とすこととなった。まだ19歳だった。この話とほぼ同時期に、もう一人、別の州の話だが、大学卒業と同時に莫大な遺産が転がり込んで結局一生仕事をすることはなく何一つ不自由なく暮らした老人が餓死していたとテレビで報じられた出来事があった。
 そして今回のタイタニック号の見学ツアー事故である。先の二人の話と関連づけるのは何となく気が引けるのであるが共通項はお金だ。有り余るほどのお金を手に入れると、冒険や道楽、人が経験出来ない様なことに手を出したくなるのだろうか。自己満足のためにお金を使うようなことをしないで、人助けの道もある。お金に困っている人は世界中にどれだけたくさんいることか。そんな人に支援の手を差し伸べるなど、余っているお金の使い道はいろいろある。「お金の量」は「成功」を意味しない。“お金を少しでも貯金できる人は成功者だ” と言った人がいた。

結婚という名の冒険

2023-06-27 16:49:10 | 日記
 友人とも言えないが、名前は明らかにはできない知人とでも言おうか、その彼と昨日は結婚しない二人の息子さんの話をした。「困ったものだ」と言いながら、「ま、結婚が全てとは言わないけれど…」とややこしいことを言いながら、やっぱり困っている。そう言えばつい先日も、結婚しない娘を心配している母親の人生相談記事も新聞に載っていた。若者の結婚離れは何が問題なのかは誰も明確な答えを持ち合わせていない。そんな中で、世間では少子化による人口減少を回避、緩和するには出産や子育てを支える政策の充実が考えられる、などという記事が新聞を賑わせている。子育ての経済的負担が若者の結婚回避の原因であるかのように聞こえてくる。
 本当にそういうことなのだろうか。僕には少子化問題の前に、結婚にロマン、つまり甘美な夢や期待をもたらす事柄が想像出来ないからではないのだろうかと思えるのだ。おまけに、世の偉人達が結婚に関するいろんな教訓や名言を残すものだから、最近のように婚期が遅くなってくると冒険心を失ってしまう。例えば次の様なものである…「結婚したまえ、君は後悔するだろう ー キルケゴール」「恋愛は理想であり、結婚は現実だ。二つを混同すると必ず痛い目に遭う ー ゲーテ」などという具合である。若い時に「えいやッ!」と結婚して、あとはどうすればうまくいくのかを工夫をするのも結婚生活の醍醐味だ。お互いが相手の望んでいることを探りながらの生活も考え様によっては楽しいはずだ。僕のアドバイスと言えば、どんなことでも、“しても後悔、しなくても後悔するのが人生” 、だと思えばそれでいいんです。でしょ?

大事な言葉が聞こえない

2023-06-23 16:56:17 | 日記
 草花は律儀に時期がくれば確実にその存在を外の世界に知らせる能力を持っている。同時に立春だの夏至などの二十四節気まで知らせてくれる。庭の植木鉢のクチナシの花が一輪また咲き始めた。三分咲きである。鼻を近づけると独特の匂いを感じることができる。この花はなぜ “くちなし(口無し)”と呼ぶのかがいつも気になる。僕の解釈は静かに黙って自分の存在や季節を告げるからだと思っている。口がないから喋れない。でも、この花の意思伝達能力はすごいと思う。
 「意思伝達能力」で思い出した。庭の植木鉢に朝の水やりをしていると、黄色い帽子の子供達が黙々(?)と三々五々家の前の角を曲がって小学校に歩いていく。朝の声かけの若い先生が旗を持って立っていて子供たちを迎えている。忙しい公務の中のこの任務、本当にご苦労様と声をかけたい…ところだが、気になることが一つある。「(むにゃむにゃ~)ございます」と「おはよう」が聞こえない。「ございます」だけがリズミカルにやたらと聞こえてくるのである。子供達はニコリとはするが全く返事を返さない。「今日の調子は?」「今日も元気そうやな」「お、散髪したんか」とか、何とか話しかけるひと工夫が欲しい。考えてみれば先日行ったスーパーの店員は客とすれ違うたびに「ませ~」と大きな声で元気に声をだしている。でも、「いらっしゃい」が聞こえない。いくら略語や省エネ語が幅を利かせている今日この頃とはいえ、やはり挨拶は挨拶らしく完結して欲しいと思う。本当は略したり省いたりしてはいけない大事な大事な(もう一回)大事な言葉が聞こえない。

一身上の都合により生きています

2023-06-20 16:29:24 | 日記
 玄関ドアを開けて3歩踏み出した足元にアリ(蟻)が行列を組んで3日目だ。別にアリを目の敵にしているわけではないが、ちょっと僕の生活圏に近づきすぎているように思う。気になって仕方がないので行列の跡を辿ってみると、長い間僕の家に居ついて今にいたったシンビジウム(ラン科の花)の植木鉢だ。友人に何かの折にいただいたが毎年少し色褪せたとはいうものの花を咲かすので処分できない。その植木鉢の底が彼等アリ軍団の目指す所だと判明した。
 本意ではないけれど何とか撃退しなければならない。到達した結論は市販のアリ退治スプレーだ。何度かスプレーをかけて退治したとおもっても2時間もすればまた行列ができている。適当なところで隊列作りを諦めてくれないと軍団の絶滅に繋がるぞ、などと呟きながらスプレーをかけるのだが彼らも諦めない。この戦いはあとどれほど続けなければならないのかと頭が痛い。
 アリは勤勉や働き者の代名詞、あの小さい身体でいろんな大事業を成し遂げる。虫などの死体の掃除屋でもある大事な住人、などと思う一方で、彼らのコロニーの数は一つや二つが無くなっても他にもほぼ無数に存在する。そんなことを考えながらやはり唯一の武器、スプレーを使って終わりのない戦いを続けている。調べてみると「アリの敵はアリ」、つまりコロニー同士の戦いがあるらしい。考えてみれば「人間の最大の敵は人間」ということを聞いたことがある。人間も人間同士で戦いを繰り返し、破壊を繰り返してきた歴史がある。人がいなくなったら地球は“好転”するなどと聞いたこともある。誰も彼もが自分の都合で生きているのだとふと思った。

人生を歩くこと

2023-06-16 16:45:12 | 日記
 このブログに何度か登場した近所の新築の3軒の前に「好評売出中」というバナーがはためき始めてから1ヶ月を超えた。三軒の家はまだ住人が決まっていないということだろうか。今日は表の道路の側溝の工事に二人の男性が携わっている。一人は若く施工の方法を勉強中。考えてみればどんな分野でも見習いや学習の過程が必要だ。ただ、どんな世界でも弟子を育てる王道のようなものはないらしい。昔、アメリカのニュージャージー州のグレンオークスのカントリークラブで知人の紹介で夏のアルバイトをさせてもらったことがあった。とにかく教える側は手本(example) を示し、あとは小言 (nagging) を繰り返すこと、と言って笑った料理長がいた。
 赤ん坊はハイハイの時期を終えて、周りの人達の歓声の中で立ち上がる喜びを覚えて、そして歩くことを始める。社会に出る前にもう一つ、走ることも覚えなければ翔び立つことは出来ない。人の人生、順序を踏まないで一足跳びはあり得ないということを教えてくれる。
 さて、例えば大学を終えて社会に踏み出した後のことは自分の意思で自分自身を誘導していかなければならない。“歩くことは最高のエキササイズ(運動)である。遠くまで歩けるように習慣づけよう” と言ったのはアメリカ「独立宣言」の起草者、第3代大統領トーマス・ジェファーソン。一般に生きるということの第一歩は、歩き、そして走れる心体の強さのようなものを必要とする。側溝工事を見学しながらそんなことを考えていた。そういえばもう一人、あのアメリカの第16代大統領アブラハム・リンカーンも名言を残している。“私は速く歩くことは苦手だ。でも、後ろに向かって戻ろうとは思わない”…と。