昨日の午前中の大雨の中、“一匹狼”ならず“一匹スズメ”を見つけた。我が家の玄関の屋根の下の外灯にとまって雨宿りをしている様子のこの雀、何か理由でもあって群れを離れたのだろうか。気づかれないようにじっと観察しているといろいろ想像力をかき立てられる。
「一匹オオカミ」は英語では文字通り a lone wolf と表わして、人間の場合には他人と交わることなく自ら進んで単独行動をする人のことを言う。とにかく集団と群れることを好まず距離を置く人のことを指すようだ。マーヴェリック(maverick) という言葉もあり、英和辞書を引くと母牛から離れた子牛のことや、政治や芸術的には反体制の人であったり異端者であったりする人をいうとある。要するに周りの人と合わせながらの生活を好まず自分のやりたいことを重視して我が道を行く人ということになる。よく言えば自立している人なのだ。アメリカの歴史を調べているとサミュエル・マーヴェリックという人の名前が出てくる。テキサス州の独立宣言に署名した人ということでマーヴェリックという言葉が「独立心」を表すようになったということを学んだ。他人と群れることなく独りの道を歩んだ人の話は枚挙にいとまがない。だからこの1匹スズメにもなんらかの理由があって独りの道を選んだのだろうか。どこかでいじめにあったのかもしれない。余りにも他のスズメとの協調性がなくて皆に無視されるようになったのかもしれない。
またまた思い出したのが夏目漱石の『草枕』。「智に働けば角が立つ。情に棹ささせば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人(スズメ)の世は住みにくい」…ということなのだろうか。「人間」の漢字を入れ替えたら「間人」だ。人の間で窮屈に生きていかねばならない。あのスズメもひょっとすると他のスズメと合わせて生きて行くことに疲れたのかもしれない、などと考えていた。コロナで巣籠もり、余計な発見と思惟(しい)するひと時を楽しんだ。
「一匹オオカミ」は英語では文字通り a lone wolf と表わして、人間の場合には他人と交わることなく自ら進んで単独行動をする人のことを言う。とにかく集団と群れることを好まず距離を置く人のことを指すようだ。マーヴェリック(maverick) という言葉もあり、英和辞書を引くと母牛から離れた子牛のことや、政治や芸術的には反体制の人であったり異端者であったりする人をいうとある。要するに周りの人と合わせながらの生活を好まず自分のやりたいことを重視して我が道を行く人ということになる。よく言えば自立している人なのだ。アメリカの歴史を調べているとサミュエル・マーヴェリックという人の名前が出てくる。テキサス州の独立宣言に署名した人ということでマーヴェリックという言葉が「独立心」を表すようになったということを学んだ。他人と群れることなく独りの道を歩んだ人の話は枚挙にいとまがない。だからこの1匹スズメにもなんらかの理由があって独りの道を選んだのだろうか。どこかでいじめにあったのかもしれない。余りにも他のスズメとの協調性がなくて皆に無視されるようになったのかもしれない。
またまた思い出したのが夏目漱石の『草枕』。「智に働けば角が立つ。情に棹ささせば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人(スズメ)の世は住みにくい」…ということなのだろうか。「人間」の漢字を入れ替えたら「間人」だ。人の間で窮屈に生きていかねばならない。あのスズメもひょっとすると他のスズメと合わせて生きて行くことに疲れたのかもしれない、などと考えていた。コロナで巣籠もり、余計な発見と思惟(しい)するひと時を楽しんだ。