感染したくもないし広げたくもない。我慢して外に出ないという日が続いている。運動不足を解消するために歩数計のアプリが入ったスマホをポケットに部屋の掃除と片付けに毎日専念している。歩数計の数字が楽しみになるというなんとも情けない自粛の日々が続く。出口が見えない現状がかなりのストレスとなって気分を塞ぐ。掃除中の軽い埃のせいか、思いっきり大きなクシャミをしてスッキリした。おっと、ちょっと待て。外では安心してクシャミができないと聞いた。
クシャミの後のスッキリ感などと呑気なことを言っていれないのが今日このごろだ。クシャミをしてスッキリどころか周りの人に嫌な顔をされるという話をよく耳にする。僕の若い頃、クシャミ1回で誰かに褒められていて、2回すると悪口を言われていて、3回すれば「ルル三錠」などとよく冗談を言ったものだ。「ルル」とは第一三共製薬の風邪薬である。コマーシャルで “♪クシャミ3回ルル三錠♪” などと歌われて、皆が真似て口ずさんで笑っていた時代が懐かしい。今なら、クシャミを3回もすれば気まずそうに電車を降りたり、その場を立ち去らざるを得なくなる状況だ。
相変わらず自粛に応じないパチンコ屋さんは大繁盛だ。クシャミだの手洗いだのみんなが我慢して過ごしているこの時期に他人のことはまったく無視、自分さえ良ければそれでいいと恥ずかしげもなく遊興にふける人たちの存在に落胆を覚える。一昔前にミーイズムという言葉が流行ったことがあった。他人のことにばかり気を使わずに自分の意志や感情に忠実に、という訴えだったと覚えている。女性の生き方が云々されていた頃だった。人はすぐに自分に都合のいいようにこのような動きを解釈する。ミーイズムから四半世紀経って、人々の動きが徐々に利己主義の方向に変化してきたように思う。みんなで協力して頑張って我慢と辛抱を覚えよう、などという考えは影を潜めている。人生では “辛抱することを学ばねならない、もし成功を望むなら。You must learn to be patient, if you want to succeed.” 「辛抱する木に金がなる」とも言うではないか。
クシャミの後のスッキリ感などと呑気なことを言っていれないのが今日このごろだ。クシャミをしてスッキリどころか周りの人に嫌な顔をされるという話をよく耳にする。僕の若い頃、クシャミ1回で誰かに褒められていて、2回すると悪口を言われていて、3回すれば「ルル三錠」などとよく冗談を言ったものだ。「ルル」とは第一三共製薬の風邪薬である。コマーシャルで “♪クシャミ3回ルル三錠♪” などと歌われて、皆が真似て口ずさんで笑っていた時代が懐かしい。今なら、クシャミを3回もすれば気まずそうに電車を降りたり、その場を立ち去らざるを得なくなる状況だ。
相変わらず自粛に応じないパチンコ屋さんは大繁盛だ。クシャミだの手洗いだのみんなが我慢して過ごしているこの時期に他人のことはまったく無視、自分さえ良ければそれでいいと恥ずかしげもなく遊興にふける人たちの存在に落胆を覚える。一昔前にミーイズムという言葉が流行ったことがあった。他人のことにばかり気を使わずに自分の意志や感情に忠実に、という訴えだったと覚えている。女性の生き方が云々されていた頃だった。人はすぐに自分に都合のいいようにこのような動きを解釈する。ミーイズムから四半世紀経って、人々の動きが徐々に利己主義の方向に変化してきたように思う。みんなで協力して頑張って我慢と辛抱を覚えよう、などという考えは影を潜めている。人生では “辛抱することを学ばねならない、もし成功を望むなら。You must learn to be patient, if you want to succeed.” 「辛抱する木に金がなる」とも言うではないか。