先日、僕の兄弟(80歳後半の姉を含めて)三人で食事をする機会があった。三人が仲良く暮らせていることには満足している。それはそれでいいとして、待合場所のレストランに向かう途中、同じ電車に乗り合わせたご婦人がいた。優先座席に座った僕の隣に座った彼女、ハンドバックの中から取り出したのはカバーのしていない文庫本。「占」「古典」というタイトルだけがチラッと読めた。本を目から15センチほどに近づけて僕が下車するまでの15分間読み耽っていたのだ。身体は少し痩せ過ぎているような小さなご婦人だ。歳の頃は60代初期か。僕はこの人のことが何故か頭から離れなくて、夜中に夢を見たほどだ。
若い頃、占いか何かの力で将来を見てもらおう…などと冗談半分に友達に誘われて京都ホテルの近くで将来を占ってもらったことがある。ぼくは大器晩成型の人間だ、と言われたことだけを覚えている。「あなたは何をしたいの?わかりません。何というか、私はわからないと言うことが好きなのです What are you going to do? I don’t know. I kind of love not knowing. 」…これはアメリカの俳優ジェニファ・アニストン(Jennifer Aniston)の言葉である。彼女は映画『マーリー世界一おバカな犬が教えてくれたこと』に出演していて僕はBSプレミアムで見て覚えている。「もし〜していれば」と思うことは人生には幾度かある。ちょっとした日常の選択が自分の未来を決したという類のことはよく耳にする。昔に時間を巻き戻してやり直しはできない。でも、だからこそ人生は面白い。わからない偶然の人生こそ価値のあるものなのかも知れないのだ。電車に乗り合わせたあのご婦人、このブログを読むことはないのだなぁ。
若い頃、占いか何かの力で将来を見てもらおう…などと冗談半分に友達に誘われて京都ホテルの近くで将来を占ってもらったことがある。ぼくは大器晩成型の人間だ、と言われたことだけを覚えている。「あなたは何をしたいの?わかりません。何というか、私はわからないと言うことが好きなのです What are you going to do? I don’t know. I kind of love not knowing. 」…これはアメリカの俳優ジェニファ・アニストン(Jennifer Aniston)の言葉である。彼女は映画『マーリー世界一おバカな犬が教えてくれたこと』に出演していて僕はBSプレミアムで見て覚えている。「もし〜していれば」と思うことは人生には幾度かある。ちょっとした日常の選択が自分の未来を決したという類のことはよく耳にする。昔に時間を巻き戻してやり直しはできない。でも、だからこそ人生は面白い。わからない偶然の人生こそ価値のあるものなのかも知れないのだ。電車に乗り合わせたあのご婦人、このブログを読むことはないのだなぁ。