昼間にテレビを見る機会が多くなった。退職、そして後期高齢者の仲間入りというお決まりのコースを辿ると日常にテレビは欠かせない。しかし、テレビを見ていると、特に芸能ニュース系の番組がいつまでも続く理由が分かるような気がする。次から次へと起こるいろんなニュースはそれにかかわる人達の仕事を次々と提供してくれるのだ。たとえ芸能人という公共の人達とは言え彼らの生活を根掘り葉掘り細かいことを調べて悦に入っている人達を見ていると、頭の中に(?)マークが飛び交っているのを感じる。
今週の出来事をメモしてみると、貴乃花の離婚から始まって、及川光博の離婚問題、辛口コメンテータの勝谷氏の死、日本コミュ―ターの機長の飲酒問題と話題に事欠くことはないのである。芸能人の井戸端会議的な番組や、彼らだけが楽しむ同窓会的な番組を作っている人たちの教養を疑う。たとえ芸能人とはいえ、個人の生活に土足で踏み込むような井戸端会議的な番組の切り口に同調することができない。この種の番組を作り続ける人達は自分の生活を完全だと思っているのだろうか。完全な人間など存在しない。
There is no sunshine that has no shadow.( 影のない日光はない) という格言があって、人が生きる道には、必ず光と影があるということだ。完全な人間などいないのに、コメンテーターがまるで自分は純粋無垢の完璧人間であるかのように人を批判をしたり、個人の生活に入り込む姿勢になぜか不愉快な気分になるのは僕だけではないと思う。