寒い日が続く中、我が家のそばで防犯カメラの設置工事が始まった。その地点に立って周りを見渡してみると視野には3台のカメラが確認できる。なんとも物騒というか、情けない時世になったものだと改めて感じさせる。人を信じるという意味では英語では believe ではなくて trust(トラスト) が当てはめられる。人を一人の人間として信頼がおける、信用できるという意味だ。つまり防犯カメラは人を信じられなくなってきたことを暗示しているように思えた。
先日の夜9:30頃、家の前の道路が騒々しい。宅配トラックの運転手さんがどうやら電話で警察と話しているらしい。状況を確かめるべく話しかけてみると、電柱の影に座り込んでいる60歳過ぎのお婆さんというかおばさんというかの女性を指でさす。酔っぱらていて数メートル前にはカップ大関の瓶が二つ、体は電柱にもたれかけているという状況だ。道路を四つん這いで這っているのを運転手が見つけて警察に通報したということだ。そのままその酔っ払った婦人をそこに置いておいてくださいという警察の指示だったという。僕がその婦人と話すと家は400メートルほど北に進んだ突き当たりだという。近所だ、ならばと僕は腕を抱えながら家まで連れて行くと自分からドアを開けて家に入っていった。安心したちょうどその時警察官が二人やってきた。今度は僕が状況を説明すると、なんとなく余計なことはするなという二ワンスの軽い注意を受けた。途中で何か体調の変化が起きてもいけないし、連れていった家の中で予期しない取り返しのつかないことが起きるかもしれないということだ。なるほど、親切も大変な事態を生み出すかもしれない。近所に住む人すら知らない人がいる、と反省した次第である。「他人を思いやることで他人は君を好きになってくれる」などということは遠い昔の物語かもしれない。
先日の夜9:30頃、家の前の道路が騒々しい。宅配トラックの運転手さんがどうやら電話で警察と話しているらしい。状況を確かめるべく話しかけてみると、電柱の影に座り込んでいる60歳過ぎのお婆さんというかおばさんというかの女性を指でさす。酔っぱらていて数メートル前にはカップ大関の瓶が二つ、体は電柱にもたれかけているという状況だ。道路を四つん這いで這っているのを運転手が見つけて警察に通報したということだ。そのままその酔っ払った婦人をそこに置いておいてくださいという警察の指示だったという。僕がその婦人と話すと家は400メートルほど北に進んだ突き当たりだという。近所だ、ならばと僕は腕を抱えながら家まで連れて行くと自分からドアを開けて家に入っていった。安心したちょうどその時警察官が二人やってきた。今度は僕が状況を説明すると、なんとなく余計なことはするなという二ワンスの軽い注意を受けた。途中で何か体調の変化が起きてもいけないし、連れていった家の中で予期しない取り返しのつかないことが起きるかもしれないということだ。なるほど、親切も大変な事態を生み出すかもしれない。近所に住む人すら知らない人がいる、と反省した次第である。「他人を思いやることで他人は君を好きになってくれる」などということは遠い昔の物語かもしれない。