学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

老人は何を指折り数えて生きるのか

2023-04-21 16:57:41 | 日記
 少しは割り引いて受け取らなければならないが、年齢をだいたい70歳前半に見られることが多い。嬉しい気もあるが、僕本人は実際のところ何をするにもやや大義感があり、世間でいう“80歳の壁”なるものと戦っているような気がする。これではいけないと足踏み体操をはじめ身体を動かす軽い運動を心がけている。そんな折、先日は僕の生活にちょっとした緊張が走った。
 いわゆる訪問販売だ。屋根の補修屋と名乗る若者が玄関ベルを鳴らした。丁寧な口調で「恐れ入りますが対面応対をお願いできますか」ときた。「隣の家の鬼瓦が落ちたのでその補修をしていて気付いたのですが…」と切り出して、僕の家の樋が枯れ葉で詰まっているのでその掃除と瓦のズレを矯正した方が良い、との提案訪問販売である。僕は暇さえあれば庭に出て草木の新緑を楽しんだりして家の周りを観察しているので、隣の家が屋根の補修などしていないことを知っている。真っ赤なウソとはこのこと、よほど注意をしようかと思ったけれど、やっぱりやめた。無理をしてトラブルになっても面倒だ。実際、50メートルほど離れたところにもう一人、黒いポロシャツにジーンズ姿の男が腕組みをしてこちらを見ているではないか。こんなことが度々起こるようではうかうか外出もままならない。老人は住みにくい世の中になってきたとつくづく思う。元気のある清々しい若者がいる一方で、優しさを失った若者が目立つようになってきた。声高に叫びたい。「僕は残りの人生をスマイル回数(楽しさ回数)を指折り数えて生きていきたい I want to count the rest of my life by smiles.」ビクビクしながら生きていくなんて御免こうむりたい。一部の人が見失った“弱者を思いやる優しさ”を取り戻す方法はあるのだろうか。

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