けったいな方向に進む台風12号が通り過ぎても、やっぱりまた暑い。
高校野球の地方予選がいよいよ大詰めを向かえている。前代未聞の暑さの中で、熱中症などには素知らぬ顔で、高校球児が汗だくになりながら甲子園を目指している。僕は野球好きで、甲子園を目指す地方の予選、そして甲子園でひたすらに一つのボールを追う球児達が躍動する高校野球が大好きである。若いことのすばらしさは、この一途の思いだと考えているからである。ベストを求めて努力することはどんな分野に自分がいてもすばらしいことだ。自分を成功や勝利に向かわせるには絶対に必要な姿勢である。
でもこれを間違って理解している人が時々いる。ベストと完全とは別のものなのに完全主義の落とし穴に落ち込む人がいる。間違って理解して、欠点や欠陥を無くす“完璧”を目指す人がいるからだ。完全な人間などいないのに、どこで間違ったのか完璧人間を目指す人がいる。
It’s wrong to expect you to be flawless. (自分に欠点がないことを期待することは間違いである)
間違って完璧人間を目指すと何が行く手に待っているかというと「挫折感」と「欲求不満」である。常に完璧であることなど人間には不可能である。人間は始めからそのようには創られていないのだ。Accept imperfection in yourself ! (不完全であることを受け入れよ!)
偉そうにこんなことを書いている僕自身、ある時期、欠点を無くすことに時間を費やし過ぎて、不完全なのが人間であるということを理解するのになんと時間のかかったことか。その頃を思い出しながら、今頃になって、やっと人生とはとか、人が生きるとは、などということがチョットだけ、ほんのちょっとだけ解ってきたように思うのである。