昼間にウトウトと目を閉じる時が増えてくるのは歳をとった証拠であると言う。昼間のウトウトは短い時間なのだが本当にぐっすり眠ることができる。それに比べて夜の眠りはどうかと言うとぐっすりとはいかず、夢を見たりしていて時には眠っているのか起きているのかわからないような睡眠状態の時がある。瞬間的には眠っているのだと思うが眠りの質の悪いことが自覚できる。僕の場合、そんな夢はどうも何かに失敗して焦っているような夢が多くて本当に困ったものだと思う。夢にはどうも学校に関するものが目立って多くて、宿題を忘れて焦っている状況や、テストでまったく何もかけなくて白紙で提出するような状況に陥って焦って目が覚める。自分が教える側の生活が大人になってからの大半の人生だったというのに何故か学校という状況の中での失敗と焦りの夢が多いのは不思議な現象だ。
アメリカ生活は家族がいて大学の勉強と仕事で毎日が大変だったのに失敗も含めて嫌な夢はほとんど見ることはない。一生懸命の時は生活が充実していて変な夢など見ている暇がないのかもしれない。歳をとって暇ができるに従って嫌な夢を見たりするのは不思議な現象だと思う。大学で学生に教えた英文がある。“Failures strengthen you and spur you on! (失敗とは自分を強くし、ハッパをかけてくれるもの)” と黒板に書きながら自分にも再認識させていた頃を思い出す。spur(スパー)という単語は西部劇などで馬を急がせたり拍車をかける時に用いられた単語で、人をせき立てたり、ハッパをかけたりしてその気にさせる時に spur 〜 on の形で用いられる。野球などで選手のミスが勝敗を分けることが新聞沙汰となる。失敗した選手は誰よりも「くそ〜!」と思っているに違いない。少しでも試合で活躍するために失敗を利用して自分を駆り立てる気力のある者にはいつかきっと大活躍できる日がやって来る。スポーツに限らず失敗を糧(かて)に成功を掴んだ人は枚挙にいとまがない。「人生最高の日は過去にはない。真の最高の日はこれからの明日にある」と信じていれば残りの人生に向けて自分にハッパをかけられそうな気がする。若者であれ年寄りであれ、「最良の日」はもう過去のこと、などと考えれば人生は終わりである。
アメリカ生活は家族がいて大学の勉強と仕事で毎日が大変だったのに失敗も含めて嫌な夢はほとんど見ることはない。一生懸命の時は生活が充実していて変な夢など見ている暇がないのかもしれない。歳をとって暇ができるに従って嫌な夢を見たりするのは不思議な現象だと思う。大学で学生に教えた英文がある。“Failures strengthen you and spur you on! (失敗とは自分を強くし、ハッパをかけてくれるもの)” と黒板に書きながら自分にも再認識させていた頃を思い出す。spur(スパー)という単語は西部劇などで馬を急がせたり拍車をかける時に用いられた単語で、人をせき立てたり、ハッパをかけたりしてその気にさせる時に spur 〜 on の形で用いられる。野球などで選手のミスが勝敗を分けることが新聞沙汰となる。失敗した選手は誰よりも「くそ〜!」と思っているに違いない。少しでも試合で活躍するために失敗を利用して自分を駆り立てる気力のある者にはいつかきっと大活躍できる日がやって来る。スポーツに限らず失敗を糧(かて)に成功を掴んだ人は枚挙にいとまがない。「人生最高の日は過去にはない。真の最高の日はこれからの明日にある」と信じていれば残りの人生に向けて自分にハッパをかけられそうな気がする。若者であれ年寄りであれ、「最良の日」はもう過去のこと、などと考えれば人生は終わりである。