どこ吹く風

旅のことを主に書く。

未だ続くエキサイト

2005年10月16日 20時42分48秒 | 台湾-鹽水
 運転手は威勢の良いアンちゃん風だったが爆竹のあまりの凄さに途中から帰ろう帰ろうと言いはじめた。身も心も備え無しに来たので仕方が無い、しかし私たちはこれを見る為に、この雰囲気を味わう為にはるばる来たのだ。
タオルを1枚渡すのが精一杯の私たちの気持ちの表れであった。それに後でtaxi料金以外にチップを払った。

 救急車のサイレンは遠くで、近くで始終聞こえる。その中にはへたり込んだオバサン達が数名いるのが見えた。

 しばらく付近を徘徊しながら先ほどの騒ぎの余韻に浸り満足した後来た道を戻り始めた。人の波は行く人来る人で混雑は相変わらず続いている。
裏道から大通りに出てたところで人の動きが鈍くなった。進まなくなったのだ。

 それでも人々を掻き分けながら、またメンバーが逸れないように気をつけながら押し合いへし合いで進む。と、離れたところで突如光が流れると同時に爆発音が聞こえて足元で花火が飛び跳ねた。

 周囲の人が又飛び跳ね始めた。もちろん私たちも合わせる訳ではないが飛び跳ねた。次々と飛んでくる、大勢の人が大人も子供のうねりの様にゆったり動いている。震源地は遥か遠くのほうだ、煙がもうもうと立っている。運良くかウン悪くかちょうど着弾地にいたのだ。

 暫らく飛び跳ねて騒ぎは収まった。終わるとみんながそのサマを思い出して興奮した表情で語り合っている、そして笑っている。
いや~ホントに楽しく愉快だった。

 みんな逸れることなく無事車まで戻った。その頃になってもどんどん人は増えてくる、私は防護用のメガネをこれから見に行くような感じの子供にあげた。怪訝な顔をしていたが直ぐ理解できたのだろう、お礼の仕草をした。

 ドライバーにも笑みが出てきた、帰りはチップのお返しのサービスのつもりか物凄いスピードで吹っ飛ばしている。
花火の怖さに劣らない信号無視にスピードであった。(笑)

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