どこ吹く風

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西安の城壁

2007年11月01日 20時54分16秒 | 西安留遊
 西安の城壁は現存するものの中でも規模が大きく保存状態も良く見応えがある。周囲が14Kmほどもありその高さも10m、いやもっと高いかなスケールが大きく東西南北に門があり中央の正門は閉じられているがその両側の通用門は城内外を結ぶ主要道路となっている。この四つの門は広場に建物がありかつて兵隊が駐屯していたであろうことを想像させる。

 南門と東門に貸し自転車があり城壁の上をサイクリングできる。私もわが老年団(lao3 ren2 tuan2 )の最長老と若いー若いというも私と比較し且つ行動力を加味してー女性の3名でサイクリングへ出かけた。その時私は学生証を忘れたので普通料金を支払い、長老は学生証で年齢確認し老人優待の無料となった。
 自転車は女性の学生証で借りたので学割が効いた、サドルが二個ある二人用自転車を借りて3名2台で東門を出発した。北門の方へ漕ぎ出した、後ろのTさんは自転車に乗れないと恐縮しているが二人乗りなので問題は無い。足を踏み込んでペダルを回しておけばいいからとレンガ敷きの城壁をガタガタと漕ぎ出した。レンガのデコボコが硬いサドルを通して直接お尻に伝わる、痛い。

 10分ほど走ったところの前方が工事中でトタンでシャットアウトされている。捲れたトタンの隙間から身体だけを入れたところで係員に見つかったので自転車を通してくれと頼むがダメと言われた。工事の邪魔にならないのにとブツブツ文句を言いながら引き返した。貸し自転車の担当に何故工事のことを言わなかったのかと抗議すると文書を示したでしょうと先ほど見た覚えがあるチラシを示した。たしかに見たには見たけど読めるわけが無いし、説明も丸っきり分からなかった、こちらの落ち度もあるがもっと分かり易い方法で伝えてくれヨまったく。
ロスした30分近くの時間をどうしてくれる。

 しょうがないと西門に向けて走った。お尻の痛さは減じるどころか益々大きく感じる座布団が必要だ。城壁の上は大型バスが2台楽にすれ違うほどの広さがある。もちろん腰の高さまで立ち上がりもあるので安全である。南門は大きい建物があり貸し自転車に三輪車も置いてあった。お歩きを楽しむグループが多くなった、日本人ツアー客もいる。南門から西門まで歩くのが一つのルートになっているようだ、4Kmはあるだろう。

 城壁は外側に向けては塀が高く城内側は腰までしかない外敵を防ぐということでしょう。それゆえ城内は見晴らしが良く、城壁に近い家々は古い家がそのまま残っているので中国の建築様式がはっきり分かる。特に南門付近の書画骨董外は修復・復元したのか見応えのある家並みだ。また鐘楼方面も普段とは違って景色に見えた。一周出来ないので西門から引き返した。ロス時間も含めて100分、規定時間だった。もし西門とか北門で乗り捨てしたければ保証金を捨てればいい。そうしたければ保証金の額を少なくて済むように交渉したらどうだろう。

 城壁サイクリンは楽しい、西安観光の際には是非とも日程に加えましょう。その時は股ズレは諦めるとしてもお尻保護のクッション持参はお忘れなきよう心得てください。

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