どこ吹く風

旅のことを主に書く。

食堂で

2007年11月02日 07時16分46秒 | 西安留遊
 ある日夕食は何を何処で食べようかと店を物色しながらホテル近くの通りを歩いた。レストランのガラス越しに覗いてお客さんは何を食べているのか、露店の屋台はどうだろうと考えて歩いているうちに普段は足を伸ばさない大通りの向う側まで来た。ホテルの近くより賑やかで店数も多い、果物を見ながら横丁へ入ると奥のほうにも食堂がある。大通りから一歩入るだけで雰囲気がガラリと変わり素朴というよりも薄気味悪い。ちょっとムリして奥へ進むと店先に石炭ストーブ(?)釜(?)を置いて料理している、強い火力で一気に炒め物をしているのを見ていたら食べたくなってその店に入った。

 全体が薄汚い、先客は麺を食べながらテレビを見て笑っている。まあテレビなんて楽しめばいいのだから目くじら立てることはないのだが、好い年の青年があのような番組をゲラゲラ笑うなんて。と思っていると入ってきたオジサンもそのテレビを見て一緒に笑い画面の仕草を真似ている。あのような番組が受けているのだ。他人の好みなんて分からないものだ。

 焼きソバを注文したらこの次に作るからと言いながらドンブリとサランラップを準備している。出前でもするのか思いながらビールを持ってきてもらった、中国ではフツーの冷えていないビールしかない。
麺を山盛り準備しているので私用のものかと聞くとそうだと言う。多すぎるので少なめに作るようにお願いした、しかし出された皿にはうず高く大盛りで積み上げられていて皿にはラップが敷かれている。先ほどのドンブリとラップも出前ではなかった、器を洗わずに済ます手段だったのだ、アタマが良いというか何というか、この方法がイチバン清潔を保つ方法かもしれない。脱帽です。

 また別の日にご飯類が食べたくて前から狙っていた食堂へ行った。通りから見えるメニューに”八宝稀飯”という文字を見ていたので何時かは食べると決めていた店です。発音が出来ないので指を指して注文した。西安は麺の地域で米のメニューは少ない、久しぶりにジューシー(おじや)が食べられると期待して待って出てきたのはゼンザイだったのでビックリ。何これ?と思ったが後の祭りで私のカン違いだったのです。文字面からジューシーと判断したのがマチガイだった、メニューを良く見ると「甜」の部にある。自分の失敗を一人で笑いながらゼンザイを食べました。

 八宝稀飯という文字でジューシーを想像するのがおかしいのかな、私にはゼンザイを想像する方が難しいと思う。

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