どこ吹く風

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ロープウェイ

2005年09月07日 17時51分46秒 | 旅-スイス
 思い出したことがある。スイスの山はいたる所にケーブル、ロープウェイ、リフト、ゴンドラ等が設置されている。おかげで足腰が弱った人でも、お年寄りでも、身体が少々不自由な人でも割にラクに山の上まで行き、眺望展望を楽しめる。

私もそれらの恩恵にあずかった者です。しかし、ふと昔のことを思い出した。あの頃、学生時代に西穂にケーブルカーもしくはロープウェイを設置する計画に論議が起きた。自然保護、景観論争だったと思う。山はそれぞれの体力に合わせた、身の丈で楽しむべきという意見と、誰でも山を楽しめるようにしても良いという意見だったと理解している。

 結局あの件はどうなったか知らないが、立山のどてっ腹をぶち抜き、ケーブルカーで黒四に降りるルートができた。ハイヒールでも立山や剣を間近に見て楽しめるようになった。学生時代は美松から歩いたものだった。随分便利に、そしてラクになったものである。
 日本の山も知らないうちにラクに行けるようになっている。昔の論議はどうなったのだろうか。アプローチが短くなった分より高度・密度の高い登山ができるようになり
一般のみならず岳人にとっても良くなったのだろうか。

 スイスでは山にケーブルカーやウォーぷウェイ、リフトを設置したときにこのような論議は起らなかったのだろうか。自然を大切にして暮らしてきた国民だから何らかの論議はなされたであろう。

 全くの予想だが、自然保護とう意識、論議が起る前に既に設置されているので現状追認をせざるを得ない。またスイスは貧しい国なので観光に対して力を入れてきた、静養、登山、観光からスキー客誘致のためのリフト設置という段階を踏んだので反対運動が起きにくかった。

 ロープウェイ・リフトのシーズンは冬場である、スキーのために設置した施設を夏の観光にも使ったということか。

 ただかつての論議の行方が気になったのと、スイスはどうだったのか、という疑問が湧いたので一応記しておく。

写真:夏スキーを楽しむ若者たち

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