Klein Matterhorn頭上の太陽の光で周りの風景がベタ~ッと霞んだようになる頃下山の準備をした。直射日光は強いが空気は爽やかで冷たい。雪のBreithornブライトホルンは目映く、登頂する人下る人で頂上付近は混雑しているようだ。スキーヤーは滑り降り、またリフトにぶら下がり登って行くのを繰り返している。
昨日の吹雪とは打って変わった良い天気の展望台で終日過ごしてもよかった。しかし明日夕方にはZurich空港から飛び立たねばならないので、見たい場所、行きたい所には今日中に足を運ばねばならない。
ノンビリした時を過ごす、のとせわしく動き回るというのが私の中に同居している。せっかくココまで来たのだからあれも見たい、ここへも行きたいムシが蠢きだす。
朝からGornergrat、Klien Matterhorn、Sunneggaの三ヶ所を回り、心置きなく帰るつもりだった。本日最後の予定地Sunneggaへ向かった。正面のMatterehornや遠くのMontBlanc、周辺の山々を名残惜しく何度も何度もグルグル回って目に焼き付けて下った。
Zermattの街は狭いのでケーブルやロープウェイ乗り場は地図や人の流れで何となく分かる。下は暑い。地下ケーブルで登る。展望レストランの正面にMatterhornが聳えている。しかし逆光気味なのと午後の光はベタ光線なのでボケた感じだ。
ケーブルカーでさらに上のUnter Rothhorn まで登った。ここは客が少なく大きなケーブルカーに客は私たちだけだった。GornerGradやKleinMatterhornとは大違いだ。時間帯がズレているのだろうか。午後の気だるいようなボケ~ットした状態の中でもMatterhornがシャープに切り立っている。この方角からのMatterhornが写真で見慣れているためかMatterhornらしい。
直射日光に目を細めながら幾度も周囲の山にめを投げる。なぜか倦怠感、厭きのようなものが出てきた。もういい、マッターホルンはもういい、というような奇妙な気分になってきた。あれほどMatterhorn、マッターホルンと期待していたのに何故このような気持ちになるのか。着いた日、昨日、今日と、それなりのMatterhornを楽しんだ。どこから見ても素晴らしかった。
しかし、しかしである、素晴らしい光景を目の前にして感動感激を通り越して、逆光のために陰影が薄く、その上ザラついたように見える。アタマも景色も露出オーバーのようだ。
もう降りよう、今夜やZermattにと止まるのをやめて山を降りよう、という気分になった。食い物なら食傷気味というところ、景色にもそういう表現をするのだろうか。
美しい景色、日本アルプスにも無い景色、憧れていた景色なのに何故そのような気分になったのだろうか。あまりにもMatterhorn に執着しすぎたからか。またMatterhornが独立峰に見えて、周囲の山を圧倒し他の4千メートル級の山々に目が行かずに、Matterhornだけを眺めすぎたのか。旅の疲れが出てきてそのような気分になったのか、自分でも分からない、今でも分からない。
一日で3ヶ所巡ったことも影響しているだろう。山がきれいのは朝と夕方なので、それを念頭においてコースの計画を立てた方が好い。
飽きるほど見たということで未練も残さずBrigまで下った。スイス最後の夜を交通の要所ではあるが鄙びた街で過ごした。
いつの日か何故最後の夜をZermattで泊まらなかったのか・・・と後悔する日が来るだろうか。
昨日の吹雪とは打って変わった良い天気の展望台で終日過ごしてもよかった。しかし明日夕方にはZurich空港から飛び立たねばならないので、見たい場所、行きたい所には今日中に足を運ばねばならない。
ノンビリした時を過ごす、のとせわしく動き回るというのが私の中に同居している。せっかくココまで来たのだからあれも見たい、ここへも行きたいムシが蠢きだす。
朝からGornergrat、Klien Matterhorn、Sunneggaの三ヶ所を回り、心置きなく帰るつもりだった。本日最後の予定地Sunneggaへ向かった。正面のMatterehornや遠くのMontBlanc、周辺の山々を名残惜しく何度も何度もグルグル回って目に焼き付けて下った。
Zermattの街は狭いのでケーブルやロープウェイ乗り場は地図や人の流れで何となく分かる。下は暑い。地下ケーブルで登る。展望レストランの正面にMatterhornが聳えている。しかし逆光気味なのと午後の光はベタ光線なのでボケた感じだ。
ケーブルカーでさらに上のUnter Rothhorn まで登った。ここは客が少なく大きなケーブルカーに客は私たちだけだった。GornerGradやKleinMatterhornとは大違いだ。時間帯がズレているのだろうか。午後の気だるいようなボケ~ットした状態の中でもMatterhornがシャープに切り立っている。この方角からのMatterhornが写真で見慣れているためかMatterhornらしい。
直射日光に目を細めながら幾度も周囲の山にめを投げる。なぜか倦怠感、厭きのようなものが出てきた。もういい、マッターホルンはもういい、というような奇妙な気分になってきた。あれほどMatterhorn、マッターホルンと期待していたのに何故このような気持ちになるのか。着いた日、昨日、今日と、それなりのMatterhornを楽しんだ。どこから見ても素晴らしかった。
しかし、しかしである、素晴らしい光景を目の前にして感動感激を通り越して、逆光のために陰影が薄く、その上ザラついたように見える。アタマも景色も露出オーバーのようだ。
もう降りよう、今夜やZermattにと止まるのをやめて山を降りよう、という気分になった。食い物なら食傷気味というところ、景色にもそういう表現をするのだろうか。
美しい景色、日本アルプスにも無い景色、憧れていた景色なのに何故そのような気分になったのだろうか。あまりにもMatterhorn に執着しすぎたからか。またMatterhornが独立峰に見えて、周囲の山を圧倒し他の4千メートル級の山々に目が行かずに、Matterhornだけを眺めすぎたのか。旅の疲れが出てきてそのような気分になったのか、自分でも分からない、今でも分からない。
一日で3ヶ所巡ったことも影響しているだろう。山がきれいのは朝と夕方なので、それを念頭においてコースの計画を立てた方が好い。
飽きるほど見たということで未練も残さずBrigまで下った。スイス最後の夜を交通の要所ではあるが鄙びた街で過ごした。
いつの日か何故最後の夜をZermattで泊まらなかったのか・・・と後悔する日が来るだろうか。