どこ吹く風

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一族のたびー台北

2005年09月14日 08時41分42秒 | 旅-台湾
 大袈裟に言えば一族の旅でした。母・姉・妹に伯父夫婦それに私の家族が参加連れだっての台北への旅を企画したのは1998年のことだった。
この旅の大きな目的は、伯父は私たち家族に物心両面に亘って様々な援助をしてくれた、私個人も大学入学の際に金銭的援助を受けた。いつの日かそのお返しを僅かでもやりたいと常々考えていたが、ようやくその頃金が何とかなる目途がついたので義兄に相談して計画を立てた。

 行く先は当然第二の故郷と呼べる台湾である。伯父は組合の旅行で何回か訪問しているが団体から外れて個人行動をしていないので自分の住んでいた地域へは行った事が無いと話していた。
 そういえば母は伯父に連れられて一緒に台湾へ行っている。しかし年寄りなので自分達だけで動き回る才覚が無いので、表面的に”あの辺り”という感じで返ってきている。

 そこで私は今回の旅を故郷訪問と位置づけて、企画段階から目的を絞った。手配は義兄が長年仕事で利用している旅行社に頼み、目的を話して戦前をよく知っているガイドを手配してもらった。日程は3泊4日、この日程で故郷探しとある程度の観光ができるだろう。
 大きな懸案事項や問題は無いが、10数名の大所帯となると日程やらそれぞれの家族間の細々したことが出てくる。姉は九州、妹は東京に住んでいるので出発地をどうするかを話し合う、姉はここに合流、妹は東京発着になった。

 計画がある程度煮詰まりパスポートの準備も揃った頃、伯母が足の具合が悪いので行かないと言い出した。伯父・伯母が参加しなければ目的の何割かが損なわれる事になるので何とか説得する。足が悪くなっても支障を最小限に抑えるために車椅子まで準備した。
伯母の気まぐれなわがままだということは分かっていたが、笑いながら準備状況を説明して伯母の気分を盛り上げた。

 出発直前になって母が高熱を出した、どうするか姉たちと検討したがこのような旅はもう二度と企画できないので何とか連れて行くことにする。前日まで点滴を受けさせた、医者にこのよう状況で旅行へ行けるかどうかを聞くと、ダメと言われるに決まっているので黙っていた。母はキツイだろうが頑張ってもらいたい、このように考えるのは私の自己満足・思いやりの無さの表れだろうか。

 いろいろあったがとにかく出発まで漕ぎつけた。

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