どこ吹く風

旅のことを主に書く。

アーレシュルフト

2009年08月27日 08時35分52秒 | チロル~シャモニ
 アルプスは深い山の連続なので渓谷が無数にあると思われる。今回の旅で初めて渓谷を歩いた。
せっかくスイスまで来たのだから、まず山の景色を楽しむのが順当でしょう。眺望の悪い谷間にもぐり込むのは勿体無いという意識がアタマのどこかにあった。今回はグリンデルワルトからグローセ・シャイデックをバスで越えてマイリンゲンに来たのでアーレシュルフト(Aareschlucht)へ行くことにした。ガイドブックによればシュルフトは渓谷という意味なのでアーレ渓谷というところか。

 マイリンゲンの駅前でバスを降りてミニトレインの駅へ行く、駅舎も何もなくチンチン電車の停留所のようなホームがあるだけ。車内でチケットを買う、9フラン。ほんの数分で東口に着いた、たったこれだけの距離を乗るだけで入場料込みとはいえ9フランは高いと思ったら、なんと入場料が5フランもしたので納得。

 すれ違がえないほど狭い桟道が川沿いに取り付けられている。上って来る人下る人が適当な場所で待ってすれ違う。写真を撮ろうとすると後に続いてくる人たち全てがストップしてしまう。それでちょっと広めの場所では写真撮影したい人が順番待ちをしている。もちろん私たちも待ちました。

 川は何の鉱物を溶かしているのか水色で、その水量は多く次第に狭まっていくにつれて流れが激しさを増しているように見える。対岸の岩壁手が届きそうになるほど狭い場所もある。当然其処は水が壁にぶつかり飛沫を上げているけど水位がそれほど上昇しているようには見えない。崖下に見えない水路もしくはトンネル状の水路があるのだろう、さもなくば水位は3~4倍にならねば計算が合わない。

 途中滝も落ちている、鉄パイプを切断した望遠鏡風なものがあり、それを覗くと滝の後退が分かるようになっている。単純だがおもしろい仕組みである。
初めて渓谷を歩いた、小さく短いけど岩と水が織成す渓谷の凄さ美しさが凝縮して存在するという感じでした。

 アーレシュルフトを見てマイリンゲンに戻ってくるまでに1時間半しか要しないので、ちょっと立ち寄るという軽い気持ちで行ける。
またマイリンゲンはその名のとおりメレンゲ発祥の地と読んだ覚えがある。街には名物のメレンゲが店の前に吊るされているので味見は如何!。


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