福島ズボラーヌ

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大阪市福島区(並びにその周辺)をうろうろ徘徊。

堂浜ビル(2)

2013-01-13 | ・福島:風景・建築・史跡
蜆川(曽根崎川)の跡を巡る(2)

昨秋に前を通りかかった堂浜ビルも蜆川跡沿いに建っています。
いつできた建物なのか不明ですが、たぶんこのビルが出来た頃には
すでに川は埋め立てられた後だったのではないでしょうか。



前に行った時は休日だったため、入り口シャッターが下りていました。
「もしかしたら廃墟になったのでは…」と心配しておりましたが
平日におうかがいしたところ、灯りが付いていて
人の出入りもありました。
以前の印象とは全然違い、まるでビルが生き返ったように見えました。



年末だったので、入り口にしめ縄が付いていました。
写真には取りませんでしたが、1階受付がレトロで素敵でした。



裏から見るとこんな感じです。

これからも末永く頑張ってほしいな。

「堂浜ビル」
住所:大阪市福島区福島3-1-54

※「福島区の風景・街並み

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2013.09「堂浜ビル(3)

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2014.05

昨年、解体されました。跡地にはマンションが建設中。

堂島小橋跡

2013-01-12 | ・福島:風景・建築・史跡
蜆川(曽根崎川)の跡を巡る(1)

「wikipedia:曽根崎川

蜆川はかつて堂島川に沿うように流れていた小さな河川です。
小さいけれど、「曾根崎心中」や「心中天の網島」などに登場、
古典の世界では有名な川です。

北区にある大江橋と水晶橋の間あたりから堂島川から分流し、
堂島大橋の下流でまた合流。
地図を見ると合流地点は上船津橋北詰付近のようです。
蜆川の埋立が完了したのは大正13年。
上船津橋の架橋は昭和11年、当時すでに蜆川は埋め立てられて無くなっています。

「大阪市:橋の紹介 堂島大橋
「大阪市:橋の紹介 船津橋
「大阪市:橋の紹介 上船津橋

蜆川にも橋がかけられていましたが、川の埋立と同時に姿を消しました。

蜆川の一番下流にあった橋は「堂島小橋」。
その名前の通り、堂島大橋を渡ったところにあったと思われます。
近くをうろうろしましたが、石碑などの印はありませんでした。



堂島大橋北詰、下福島公園出入り口付近。
たぶん、この辺にあったのだと思う。
大阪市HPの説明だと、大橋よりも小橋の方が先にあったということだろうか。
確かに手持ちの古地図複製(文久3年、1863年)を見ると
中之島に架けられた橋は玉江橋の下流にある橋は船津橋(舟津橋)だけです。
そして「堂島小橋」(堂嶋小バシ)は存在しています。



写真右手のベージュ色の建物は「メリヤス会館」。

そのお向かいに手島病院があります。
この病院のお隣、今は駐車場になっていますが
昔はここにも格好いい古い建物がありました。
BMWが入居していて、丸窓がアクセントになったモダンなビルだったような…。
(BMWは福島七丁目に移転しました)

メリヤス会館と手島病院の間の道が蜆川跡です。



大正13年「大阪市パノラマ地図」。
まだ蜆川が残っています。

※「福島区の風景・街並み

追記:

「大阪市HP:曽根崎川(そねざきがわ)跡碑

曽根崎川の石碑は北区曽根崎新地にあります。
大阪市のホームページの記載によると、曽根崎川の別名として
梅田川、福島川が上げられてます。
上福島村~下福島村にかけての流域では、福島川と呼ばれていたと思われます。

福島ズボラーヌ日記(13年1月)

2013-01-11 | ■その他
このお正月休み中に、日本橋の文楽劇場まで文楽公演を見に行って来ました。
お目当てはもちろん、「逆櫓の松」が登場する『ひらかな盛衰記』。

昨年は文楽協会の補助金問題が大きな話題となりました。
その際に「大阪の文楽劇場はいつもガラガラだ」と言う話を聞いていたのですが
チケット予約の電話を入れた際に聞いたところ、予約は好調とのこと。
初日は早々に完売したのだそうです。
私が行った日も「満員御礼」の看板が立っていました。



初春公演は2部制で、私が行きましたのは第二部。
午後4時開始の公演です。終了は午後8時。
(1/16より第一部に変わります。午前11時開演)

途中で10分、30分の休憩が入り、ほとんどのお客さんがお弁当持参です。
私も好物の大阪寿司(すし萬の筥寿司)を持っていきました。
ちなみに「すし萬」の発祥の地は福島。
梅田橋の北詰というから、中之島合同庁舎の北側あたりかな?
福島生まれのお寿司を食べて、福島が舞台のお芝居を見る…という福島尽くし。

文楽鑑賞は今回が二度目。
(前回は東京の国立劇場小劇場9月公演
残念ながら、12月公演はチケット取れませんでした)
敷居が高いとか小難しいとか思っていた文楽でしたが、
実際に見に行てみると、分かりやすく面白かった。
昔の言葉と言っても大阪弁なので、耳に入りやすく
視覚情報もあるので結構分かります(字幕も出るし)。
敷居を高くしていたのは「古典は難しく退屈」だと思っていた自分自身でした。

でも、いきなり見に行ってもよく分からず、楽しめないかもしれない。
私は事前に本を読んだり、ネットであらすじをチェックしたりしました。
(オチが分かっていても楽しめるというのが名作古典のすごさ)
今回も手持ちの本を再読。
個人的にオススメなのは人気作家三浦しをんさんの著作です。

文楽の若手技芸員を主役とした小説「仏果を得ず」、
文楽初心者向けのカジュアルなエッセイ「あやつられ文楽鑑賞」。
どちらにも、今回の第二部で演じられる「ひらかな盛衰記」「本朝廿四孝」が出てきます。
エッセイに登場する技芸員さんも出演されているので、
「ああ、本に出て来た人やー」と思いながら鑑賞しました。
事前に本を読んだり調べたりするのは面倒に思われるかもしれませんが、
スポーツ観戦の前にルールの概要をおさえておくのと同じようなものです。

行く空の
難波潟、芦火焚く家の片庇、家居には似ぬ里の名や、福島の地はおしなべて、
世をうみ渡る舟長のあるが中にも権四郎とて年も六つを十返りの、
松右衛門といふ通り名は養ひ婿に譲りやる…


福島が舞台の「ひらかな盛衰記」の「松右衛門内の段」「逆櫓の段」。
物語に出てくる福島はのどかな漁村(平家物語の時代)。
入り口に大きな松の木のある漁師の家、逆櫓の練習をする場面では青い海。
今の福島とは全然違う。
昔と今では大阪湾の海岸線は大きく異なっていますし
かつては安治川あたりは大阪湾の一部みたいな感じだったのかも?

「逆櫓の段」では追手に追われた松右衛門が
究竟の物見櫓、ござんなれ」と
自宅の松の木にのぼるシーンがあります。
今の「逆櫓の松」はヒョロヒョロ松ですが
かつては立派な大木だったらしい。
原作者はその松を見て、このシーンを思いついたのかもしれません。
人形が木を登るのは大変なことで、この段の見どころの一つでもあります。

四方をきつと見渡せば北は海老江、長柄の地、東は川崎、天満村、南は津村、三つの浜

淀川が付け替えられる前の話なので、
当時の海老江は淀川区・西淀川区と地続き。
たぶん、今とは全然違う景色が見えたのでしょう。

余所の千年は知らねども、わが身に辛き有為無情、
老ひは留まり、若きは逝く
世は逆まの逆櫓の松と朽ちぬその名を福島に枝葉をいまに残しける。


興味のある方は、文楽劇場で昔日の福島の風景を味わってみてください。
「本朝廿四孝」もきれいなお姫様や可愛い白狐が出てきて、面白いですよ。

国立文楽劇場(独立行政法人日本芸術振興会)」
住所:大阪市中央区日本橋1-12-10

初春文楽公演
場所:国立文楽劇場
期間:2013年1月3日(木)~2013年1月25日(金)(1/15は休演日)
備考1:第一部、第二部に分かれています。
備考2:一幕だけを観覧できる「幕見席」もあります。『ひらかな盛衰記』だけなら1500円(約2時間)。
    詳しくはこちら→「国立文楽劇場《初春文楽公演》 幕見のご案内


RESTURANT ONE WORLD CUISINE CHINOISE

2013-01-10 | 福島
ほたるまち内、
堂島クロスウォーク(高層マンションのザ・タワー大阪1階)にある中国料理店。
以前は「追立」という名の薬膳中華料理のお店だったところです。
外側からは店内の様子が見えず、少々入りづらい雰囲気。
入りづらいと言えば、ここのドア、かなり重いです。
非力な女性やお年寄りはちょっとつらいかも。

店内はあまり中華中華しておらず、
どちらかと言うと西洋料理店のような感じです。
ところどころに中国風の置物や陶磁器が置かれており
さりげなく中華料理のお店であることをアピール。

ランチは1500円より。
(大阪の1500円は東京の2000円~2500円くらいの感じ。
逆に言うと東京の1500円は大阪の1000円程度のクオリティです)
メインのお料理は7種類から選ぶことができます。



スープ。



点心2種。



メインは「海老入りたまごのあんかけ」を選択。
左上は雑穀米のお粥(白飯も選べます)。



デザートの杏仁豆腐。
さっぱりとしていて美味しかった。

席に着いた際にはプーアル茶が出てきますが、
こちらのは他店に比べると、そんなに臭くありません。
ちゃんと洗茶して出しているのだろうな。
(たまーに泥水みたいなプーアル茶を出すお店ってありますよね…)

お店の雰囲気も女性客向けですが、お料理の量も若干少なめ。
女の人のランチならちょうど良いくらいですが、
男性や若い人にはちょっと物足りないかもしれません。

中国料理 ONE WORLD(ワンワールド)」(桃龍園)
住所:大阪市福島区福島1-1-48 ザ・タワー大阪 1F
電話:06-6344-3362
休日:月曜日

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追記 2015.06

残念ながら、ほたるまちのお店は閉店、「森林のレストランこもれび」に移転されました。

桃龍園

「こもれび」がどこにあるのか、上記HPでは分かりません。
大阪市北区天満橋の「近畿中国森林管理局」内の食堂が同じ店名なのですが、詳細は不明。

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追記 2016.05

現在は「リセラ リナーシェ」というイタリア料理店に変わっています。
化粧品会社ドクターリセラが経営するレストランらしい。
大阪市福島区・堂島のレストラン[RINASCE(リナーシェ)]