呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

天下錦 特別純米 ひやおろし

2020-09-06 | お酒
今回の一本は天下錦
ラベルが特徴的でよく見かけるのですっかり飲んだ気に
なっていました。

天下錦 特別純米 ひやおろし です。
約1年ぶりの三重のお酒です。





天下錦は三重県の株式会社 福持酒造場さんのお酒です。


開封
華やかな香りがします。強く香るというよりは
軽やかな印象を受けます。
色は酒器に注いでほんのりわかる程度の黄色です。

ではいただきます。
これは軽い。いい意味で軽いです。
軽やかな甘酸っぱさが口に広がります。
お酒自体にはほんの少しだけ粘度を感じますが
それでもサラリと消える潔さ。

甘酸っぱさの陰にカラメル程度の苦みが並走しますが
これもまた消えるのが早いです。
飲んでいて心地よいお酒です。


初日のおつまみは貝ひも。
うーん、甘酸っぱいお酒ですからねぇ。
すごく合わないという訳ではないですが貝ひもの
海鮮っぽさが邪魔な感じも。
辛口かと思っていたので空回り気味です。


さて二日目
少し甘味が強く、また苦みがほんのり上がった気がします。
サラリと消える感はまだ健在ですが強くなった甘味が少し
残る感じが出てきました。

二日目のおつまみはミリンせんべい。
うーん、お酒の甘味を強調させるだけですね。
合わない訳ではないですがあえてつまみにする必要もなしと。



写真にあるようにどっしりとした佇まいの瓶、そして『天下錦』
という力強い銘柄、完全に硬派な辛口でしかないですよね。
辛口が得意でない身なので覚悟を決めての一口目でした。
その結果は華やかなお花畑。
パステルカラーで彩られたようなキラキラとした世界でした。
良い意味で裏切られました。

妙にアルコール臭が強く、飲みごたえも無く、変な余韻だけを残す
日本酒の真逆をいく存在のようです。

このお酒は
ほどほどながらしっかりと香り、サラリとしつつも甘酸っぱさと
苦みが程よく働き、もう少し味わいたかったという余韻だけを残して
消えてゆく潔さ。そんなお酒です。

ある意味ラベルで損をしているお酒だと思いました。
これ、適当な和製英語にして瓶を垢抜けたものにしたら女性に
受けそうです。

美味しいお酒でした。
ラベルだけでの判断は難しいですね。

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