沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩538 国家的暴政 3

2014年06月21日 13時30分18秒 | 政治論

 安倍晋三による翼賛体制は徐々にその正体を其処かしこに見せ始めている。安倍晋三は独裁的な傾向を有しており、ヒトラー並にこの国を牛耳ろうとしている。その第一は集団的自衛権行使容認に関する改憲アプローチ姿勢だが、彼は日米合作による軍事的(対外威圧)外交に軸足を置き、米国風軍産複合経済体制から繰り出す覇権的な国威発露方針のもと国際社会において「力」(専ら米国頼みの)による立ち位置の確保を目掛けている。彼が目指しているのは大日本帝国の復活であり、栄光ある皇国の再現にほかならない。つまり殖産興業(大企業優先、市場経済主義)、富国強兵(日米合同軍拡行為、軍需産業奨励...原発推進核兵器製造可能性の追求、武器輸出解禁)、欧化主義(対米全面追随)、といった傾向だ。

 一方、情報統制の嵐は報道管制(NHKメデアの人的支配、大新聞の政府容認姿勢助長策...対政府批判論調への骨抜き策)、文教政策上の地方自治侵害(竹富教委、県教委に対する弾圧)、など皇民化教育に助する多方面にわたる翼賛体制が浸透してきている。司法においても留まるを知らない権力的支配を強化してきている(高江スラップ裁判は最高裁で控訴棄却された)。国会は完全に数の論理で決定している(環境相の不信任案問責決議は否決された)し、三権は一権に集約しつつある。即ち安倍晋三独裁政権の完成に向かって国はあげて突き進んでいる。(つづく)

 


詩538 国家的暴政 2

2014年06月21日 09時07分07秒 | 政治論

 6月23日は琉球沖縄にとっては「慰霊の日」に当たり、県内各所でこれに関連した催事がある。この日は沖縄全戦没者追悼式が糸満市摩文仁平和祈念公園で行われるが、この日、本土からは安倍晋三、岸田文雄外務、小野寺五典防衛、田村憲久厚労、山本一太担当、ケネデイ駐日大使、らが出席するという。いかにもこぞって参加という大仰さだが当然中身は偽善である。とりわけケネデイなどはその後天皇夫妻に倣って「対馬丸記念館」も訪問するらしいが、いかにも取ってつけたような行動パターンには腹が立つ。少なくとも彼らが推し進めているのはこうした沖縄戦の教訓に基づいた非戦、反戦の意思確認どころかその真逆な新基地建設という馬鹿馬鹿しいほどの矛盾に満ちた行為なのであり、ジュゴンがどうの、環境がどうのと言って結局やっていることは「何者か」のためにしかたがないことだ、という容認行為のカモフラージュにすぎない。

 彼らがその腐った口で「平和」に関し発言するこの式典を琉球沖縄の県民は苦々しく眺めるに違いない。その欺瞞に満ちた薄汚い姿に嘔吐唾棄する県民も少なくないだろう。この国がこの地に対してしていることは明らかに日米合作の「イジメ」であり、彼らに威圧され委縮しないためにも、独立した琉球文化の華を碧空と大海原に向かって傲然と咲かせなければならない。(つづく)


詩538 国家的暴政

2014年06月21日 08時13分58秒 | 政治論

 辺野古の海岸に3715日(6月20日まで)継続的に設置されている辺野古移設反対抗議座り込み用テントが何者かによって手ひどく荒らされた、という。この沖縄らしからぬ不穏にして下劣な暴力行為は、この国の沖縄琉球に対する国家的暴政を象徴するかのような印象を与えているし、彼らのやっていることがこういう性格の、低劣な精神性に基づいている、という証しのようにさえ思われる。おまけに20日の日米合同委員会決議により大幅な制限水域拡大合意に至ったというから、その国家権力横暴事態は目に見えて激しさを増してきた。一方、オスプレイからの金属片落下、などという不祥事もあり、慰霊の日の県知事「平和宣言」文言から「県外移設」の文字が消え、いかにも埋め立て承認後のこの売県知事がしそうな、変節行為を裏付ける報道もされている。7月には海底ボーリング調査が開始され、高江ヘリパッド建設も再開する。この夏が琉球沖縄にとって文字通り酷暑になる気配が一段と濃厚になりつつある。「国家暴政対一般市民」という軸で前近代的民主運動局面が繰り広げられる。いつまでこの地は本土の「お坊ちゃま」たちのために、不愉快極まりない不当にして人権無視の犠牲的生活を強いられなければならないのか、移住者の一人としてまことに申し訳なく思う日々だ。(つづく)