沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩259

2010年12月11日 12時20分32秒 | 政治論
 何度も言うように普天間問題は安保の問題であり辺野古闘争は反戦運動だ。そしてこうした本土に見られない民衆運動の大元は、先の大戦における沖縄戦の恐るべき悲惨、醜悪、苛烈、非人道性に対する人間としての、最大級の抗議であり、沖縄南西諸島をアジア軍事戦略拠点基地にしたアメリカと日本政府の悪の結託安保体制に対する当事者住民の、平和を希求する普通の、ありふれた反戦意思だ。したがって本土の人間が、一般住民の住している普通の土地に戦争に関わる一切の施設を持ち込まないでくれという沖縄県民の切実な願いに対し、「なんとか我慢してくれまいか」といい続ける異常をどう説明するのか。おまえさんがたの脳髄にアメリカと日本政府の巧妙な情報操作によりすっかり刷り込まれた、抑止力、核の傘、国土防衛保険、という詐欺まがいの幻想的安保思想がある、まあそんなところだろう。しかしアメリカはおまえさんがたを戦争の殺人的襲来から守護してくれることはないし真っ先に在日米国人の救出をするだろう。いずれにしろ彼らの仮想敵が日本を攻撃しても数十万単位で殺されたあとにしか彼らは動かないしもしかすると米政府決議でこの戦争に一切関知しないと通告されないとも限らない。軍事同盟の危うさはそこにある。所詮国土防衛を外国の軍隊に委ねる異常な国日本の国民はいざ戦争になれば確実に殺されていくに決まっている。何故それがわからないのか。あなたがたの敵は間違いなく、嘘をつきとおしている日本政府とアメリカ戦争製造国家なのだよ。合同軍事演習なぞやらかして虚勢を張っているが、北の砲撃にアメリカ軍はなにも反撃しなかったではないか。尖閣で中国が騒いでもアメリカは少しも動かなかったじゃないか。ことほどさように日米安保は少なくとも日本国を守護しない。おまけに基地があるせいでいつでもミサイル攻撃を受ける危険を孕んでいるわけだ。あたりまえの平和を希求するなら軍拡は逆効果であり、戦争の危険を助長するだけだ。沖縄は誰が知事になろうが、辺野古乃至県内には絶対に基地は作らせない。そういう県民意思にはいかなる懐柔も効果がないのだよ。