沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩263 人民への挑戦

2010年12月14日 20時48分42秒 | 政治論
 こと沖縄問題に関して民主政権が下した政策本流はアメリカ追随のために沖縄を永久に犠牲に供すということだった。アメリカ世界戦略のためのみに沖縄を戦後65年にわたり基地によって苦痛のどん底に突き落とした大日本帝国官僚の残党が未だにこの国の政治家のなかに根強く生き延びている事実はここにも明瞭に示されている。しかもその実質は過去の亡霊だ。しかし決して英霊ではなくこの国を破滅に導いた戦犯たちの黒い影なのだ。驚くべきことにはかつて安保反対を叫び国家権力に歯向かったかのように見えた彼ら全共闘全学連の残党が同じようにこうした亡霊どもに獲り付かれ同じように残党官僚輩に取り込まれた光景を目の当たりにすると、この国の所謂恐るべき黒幕が「世にも奇妙な亡霊じみた脅迫観念」にすぎないということもなんとなくわかってくる。少なくとも図らずも彼らがいうようにより透明性の高い政治を望むなら、非論理的な説明性のない政治家は決して信用してはならないということになる。仙石も菅も理科系エリート法科系エリートのくせに論理的な説明を口ごもる内実ではまず沖縄から信頼を得ることは絶対にないだろう。彼らのこと沖縄に関する一切の言辞はまちがいなく偽善と欺瞞以外にはない。こいつらの沖縄に対する「憎むべき嘲弄」は沖縄県民に取り返しのつかない疑念のみを植えつけた。そしてこれはまちがいなくあらゆる政治家に言える事だが、国民に嘘をついたら最早その政権は絶対に立ち行かない。しかし自民党政権は嘘を嘘でかためた結果自分でさえ嘘かまことか理解不能に陥って、結局辺野古の海には14年間手をつけることさえできなかった。しかしあきらめの悪い連中だなあ。

詩262 人民への挑戦

2010年12月14日 12時17分29秒 | 政治論
 多数決の原理の矛盾という観点からすれば県内移設反対が80%近い割合というのは、一方で辺野古推進の少数意見を圧倒的に凌駕するとはいえ、それを完全に無視する議決結果として採用したとしても、安保の本質問題を素通りするわけにはいかない。安保は日米同盟と同義ではなく、この国の安全保障に関する自律する国防機能のことだ。65年間放置した自国防衛の展望である。しかしながら、沖縄に集中的に展開する日米同盟軍事基地が沖縄県民の生存権に重大な影響を及ぼしている現状では明らかに普天間問題の本質は日米安保の是々非々に究極せざるを得まい。NHKのアンケート調査によれば対象者の過半数が日米同盟を不要と断じているらしい。世論が必ずしも実質的方向を指示するとはいえないが、普天間で揺れた今年、安保の沖縄過重負担の実情や地位協定の不平等不公平性が問題になった結果65年間盲目に国民を引きずってきた異常な敗戦国実情に接して、国民が自律する国家意識にようやく目覚めたのかと思われる。それはそれとして今菅や仙石の対沖縄姿勢を見るとこいつらいつまで国民(沖縄県民)を愚弄する気だというしかない。こいつらが政権交替した張本人かとあきれてしまうのだが、昨年の衆議院選は全くの詐欺だったといわざるを得ない。こんなうそつき集団を国民はいつまで放って置くのだろう。すでに国会も政策論も政治家も評論家も、この民主政権の体たらくには開いた口がふさがるまい。若いころ彼らが市民運動家だったという話はこれまた笑ってしまう話だ。どこが市民を代弁しているというのか。沖縄県民は市民じゃないのか。彼らの老醜は見るに耐えない。彼らは決してこの国の民を背負っていない。彼らが背後に見ているのはアメリカしかない。こんな連中に沖縄が蹂躙されてたまるか。人民の敵、人民へのあきらかな挑戦である。