犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【日々是好日なり】 森田柿園の『(前田 斉泰の)能州御巡見記』から(つづき)

2023年10月21日 | 日々是好日なり

 古文書の会の今回のテキストは、
 森田柿園の『(前田 斉泰の)能州御巡見記』

 斉泰一行が総持寺へ入った時の様子から
 「一
 寺口惣持寺殊之外御馳走仕候由書院に
 厚畳ミウンケンヘリ寶物不残錺置何も拝見揃候處
 又臺子を新出来新茶碗幾所も錺建御付勢軽キ
 者ニ至迄銘々ニ蒸菓子干菓子ノ両品
 夥敷包ミ出し薄茶煎茶など振舞轉番
 、、、、、、
 御免無之乃此度惣持寺ハ千両余も物入之由
 、、、、、、」


 門前町の総持寺が斉泰一行総勢七百名ほどの接待に千両余り(現在の金額にして1億円以上)を使ったという。
 単に御馳走を振舞っただけでなく、高級畳を入れ替えたり、宝物を陳列したり、新品の茶碗を用意したり、
 何ともはや、盛大なことである。
 藩の役所から各宿所(お泊り本陣)、各休憩所(御中休本陣)へ指示書が送付され、その指示にしたがって準備したらしい。
 日本がもてなしの国になるわけだ。

コメント
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