「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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ある女性医師より、放射能被害について認識の甘い男たちに対して、どのよう説得すべきかという提案。

2012-06-10 15:33:00 | 福島第一原発と放射能

 北海道で活動されている、小林理望(あやみ)医師が、放射能防御プロジェクト九州のフェイスブックグループに投稿された記事です。これは、北九州のガレキ受け入れ問題について、北橋市長に対しての説得について書かれているお話です。ただ、僕はこの投稿記事を読みながら、これは、政治家に対して、ガレキの受け入れをやめさせるための具体戦術論ではありますし、説得のスタイルの提案でもあります。しかし、さらに言うと、放射能に関しての危険を今一つ認識していない、特に社会的地位のある男たちに対しての説得の方法でもあると思いました。さらに、ある意味、学ぶべき方法論の提案では、と感じましたので、みなさんにお伝えしたいと思います。

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 皆さん活発な意見交換、本当に励まされます。また昨夜の住民説明会中継を見ました、こちらも積極的に質問なさっていて心強い気持ちでした。しかし、市長も御用も他の専門家からどんなに説得されても、政策を撤回したりするなどという事はなさそうですね。
 経験談ですが、医療従事者(放射線業務従事者)や専門家がどんなに説得しても、政治家や積極的受け入れ自治体首長は全く聞く耳を持ちません。放射線管理区域では放射線業務従事者が放射性物質をどれだけデリケートに慎重に取り扱いしているか、どんなに心を尽くして説明しても、です。その時の言い訳は『医学的に間違いであっても、政治的には必要。復興には必要』『他の地域の人が口出ししないでくれ』『他の学者はこう言っている』と皆さんご存知のとおりです。最初は私の力不足かと思い情けない気持ちでしたが、どうやらそれだけではないようです。

 こんなにも国際的な常識である放射性物質の拡散リスクについて、なぜその重要度を共有できないのか、考察した事があります。
 まず一つめに、彼らは『とにかく瓦礫が欲しい』。
 なので反対意見はできるだけ聞きたくない、聞こえない。ましてや、専門家とまともに議論すれば言い返せないのは彼らが一番よく知っていて、専門家との議論は彼らにとって「負け戦」でしかない、だから話を聞かないのです。
 積極的がれき受け入れ自治体首長の多くは、人柄ややり方に問題があることが多い印象です。民意を反映できている、あるいは反映したいと心から願っている、と自論に客観性のある自信を持つ首長は市民との対話を重視できます。市民の話を傾聴し、常に学び、自分の間違いに気づけば考えを変える事もあり得る。
 
 しかし一方で、自信がない(がれきの場合だと、反対派が正しい事に実は内心気付いている、強引にがれき受け入れを進めようとしている自分に気づいている)市長ほど対話を避けます。どの分野、どの会社にも、いくらかはこういう人がいると思いますが、つまり『パワハラ』的政治をする人なのでしょう。
 これらの事に気づいてからは、私は方針を変えました。自分が説得して歩きまわるのではなく、住民の皆さん同志がしっかり繋がっていただいて、私は医療者としてバックアップに回ろうと。
 パワハラを行使する人にとっての弱点は、その人の基準で自分勝手に決めた、自分より強いパワーです。それを利用した方が良さそうです。という意味では『細川さん』に進言していただくことも良いですね。細川氏のお人柄がパワハラとは無縁な方であれば、細川氏は対話を求めていかれることでしょう。有権者の結束というのも、政治家にとってはある意味パワーとなります。医療過疎地域では地方政治家にとっては医師の発言はパワーを持ちますが、福岡県のように医師が多い地域では、医療と政治は特に目立って直結していませんので、医師の発言がパワーを持ちにくいとも思います。
 
  もう一つは、日本国民の放射性物質に対する異常なまでの寛容さです。例えば、海外で『放射能汚染食品、放射性物質付着がれきの拡散、焼却』について尋ねると、ほとんど『NO』という常識的な返事が返ってきますが、一方では日本国民は少しくらいは、安全ならば・・・と答える人までいる。311以降、政府が安全デマを繰り返し、放射性物質の基準を変えて簡単にがれきを拡散する政策を行ってしまったために、一般市民には『放射性物質とは少しくらいなら大丈夫なのだ』という誤った認識が伝わってしまった。一旦大丈夫と思った人に、「本当は危険だよ」といくら説明してもなかなか理解していただけない、これには「安全だと思いたい心理」も関与していると考えます。
 私の暮らす町の町長・町議の勉強会で医師(放射線業務従事者)の立場で放射能のお話をしたことがあります。
  勉強会の冒頭には「皆さまいつもご苦労様です。政府や東電がきちんと放射性物質の管理原則に従って政策を行っていれば、議員の皆さまをこんなに悩ませる状況にならなかったはずですが、今やこの日本では、市民の一人ひとりが放射性物質に詳しい市民科学者にならなければ、家族を守れない国になってしまいました。議員の皆さまにおかれましては、町の運営でもお忙しい中、このような勉強会のお時間をとらなければならないことは大変な御苦労と思いますが、このような勉強会を行って慎重に検討しようと冷静な姿勢でいらっしゃる皆さまに、一般市民としても、医療従事者としても感謝申し上げます」とお話することから始めました。
 勉強会後は『えっ??放射性物質って、そんなに厳重に取り扱うものなの??』と素直にびっくり、目がテンになっていらっしゃいました。質問の1つ目は『今日のお話を聞いてショッキングでした。我々の手元にある資料(おそらく環境省作成)に書いてあることとは、全く逆の内容のことで、正直何と言っていいか・・・』でした。他には『放射線業務従事者という職種が定められているとも知らなかった』、原発が収束していないことはなんとなく知っているが、具体的にどういう状況か知らない、福島だけでなく、関東東北の広い地域で汚染が広がっている現実も知らない、チェルノブイリ・スリーマイルでどんな影響が出たかを知らない人が大勢いたのです。議員も首長も一般市民の代表です。首長だから何でも知っているわけではなく、それは北九州市長も同じではないでしょうか?そういった方々が為政者だったりする、これは現実です。
  
 この経験を通して、またひとつ学びました。
 
 それまで私は、日本国民にはある程度の放射能に対する常識があると思いこんでいましたが、一般市民の放射性物質取り扱いに関する認識は、私の思っている以上にかなり寛容過ぎました。つまり、政府の広報活動が功を奏しているということでしょう。ですから、思っている以上に草の根的な勉強会が必要だ、ということでした。ガレキの話を根本からするとしたら、放射能の基本、チェルノブイリの経験、福島第一原発の被害の実際まで全て話して、初めて理解が深まるようでした。(放射能抜きでも広域ガレキ処理は違法・違憲・不法で妥当性も正当性もないのですが。) 目的は、北九州にガレキを持ちこまないこと。それが私たちの勝利であって、市長に勝つことはどうでもいいと思います。市長は自分が仕込んだパワーゲームで勝ちたいだけですので、その勝ち負けに私たちが参加する必要はなく、消耗するだけのような気がします。
 市長のプライドをうまくあやしてあげながら、放射性物質の一か所集中管理の目標達成ができるとよいですね。放射能防御プロジェクト九州での皆さんの考えは決して間違っていませんし、自信持って頑張っていきましょう。
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山下氏による学会の制約にとらわれずに、甲状腺のエコーや血液検査を積極的に行い、被ばくのことを解明しようという決意のある医者は全国でどなたかいませんか。何回呼びかけてもほとんどメールが来ません。避難者は全国にいて、医師を探しています。少しでも良心のある医師はメールして下さい。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

 

「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から一年が経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」

 

 「健康被害と思われる事象が顕著にあらわれている方は、僕までメール下さい。事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

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広島にいてもひとごとではない放射能汚染
「健康にはただちに影響はない」
「基準値内だから問題ない」はほんとう?
「震災がれきを受け入れて痛みを分かち合」って大丈夫?


【6/17(日)昼 木下黄太 講演 in広島

 

 13:00~15:00 (開場12:30)広島市南区民文化センター2階 スタジオ
 広島市南区比治山本町16-27 082-251-4120

 

広島会場申込:http://kokucheese.com/event/index/38422/

 

もしくは下記まで連絡を

 

◎広島会場 メール:kk.in.hiroshima@gmail.com 
        TEL:090-1778-7521 (ヤマムラ)

 

 

 

【6/17(日)夕 木下黄太 講演 in呉

 

 1830~20:30(開場1800)呉市広民センター5階広公民館大会議室

 

 呉市広古新開2丁目1-3 0823-71-2151JR新広駅前)

 

  呉会場申込:http://kokucheese.com/event/index/38324/

 

もしくは下記まで連絡を。

 

◎呉会場  メールmiraisonohi65@gmail.com 
        TEL:080-6312-6948(キムラ)

 

◎参加費両会場ともそれぞれ:前売り900円  当日1200円
 ※申込サイトでご予約の上、当日、会場にて前売料金をお支払いください。
 ※予約の方で満席の場合は、当日券の販売は行ないません。
 ※託児は応相談。

 

 
◎主催:木下黄太氏広島講演実行委員会(ヤマムラ・アラカワ・キムラ)

 協賛:放射能防御プロジェクト中国&放射能防御プロジェクト岡山
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首都圏の健康被害の状況を話します。大掛かりな講演になります。

 

【6/30(土)木下黄太講演 in 品川 首都圏の今!!】

 

6月30日(土) 品川区荏原文化センター(大ホール)

 

主催 「品川区の子どもたちを守る会」

 

場所 品川区荏原文化センター

 

午前の部 開場10:00 開演10:30~12:00(木下氏講演会)

午後の部 開場13:00 開演13:30~16:00
(午後の部「チェルノブイリハート」を上映+木下氏講演会)

 

申し込み受付  5月23日 2012-05-23 18:20:00 から開始

 

申し込み締切日 6月20日 2012-06-20 18:20:00で終了 

 

(最終入金6月21日まで)

 

お申し込みなど、詳しい詳細はこちら・・・木下黄太氏 講演会のお知らせ

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「放射能防御プロジェクト」へのご連絡も、私個人のアドレスに、連絡をお願いします。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

 

まず全国のエリア別のグループについては、Facebookの公開グループは下記の通り。現実の活動の、ネット上での連絡場所になります。僕が認識しているのは、下記のグループ。あなたの居住する地域や、避難したい地域、関係のある地域に、ご参加ください。

 

放射能防御プロジェクト北海道http://www.facebook.com/groups/406139992749343/#!/groups/238760466232853/

放射能防御プロジェクト中部http://www.facebook.com/groups/406139992749343/#!/groups/141209445967172/

 

放射能防御プロジェクト近畿http://www.facebook.com/groups/262087893818390/

 

放射能防御プロジェクト中国http://www.facebook.com/groups/406139992749343/#!/groups/cyugoku.info/

 

放射能防御プロジェクト四国http://www.facebook.com/groups/406139992749343/#!/groups/rdp.shikoku/

 

放射能防御プロジェクト九州http://www.facebook.com/groups/406139992749343/#!/groups/357554564308882/

 

放射能防御プロジェクト沖縄 http://www.facebook.com/#!/groups/303467553070206/

放射能防御プロジェクト東京http://www.facebook.com/?ref=logo#!/groups/286356271460140/

【管理地域】  東京を含む関東地方全域。この地域の大半のエリアは放射線管理区域以上です。
【参加対象者】
この地域に居たことのある方。大切な人がこの地域に居る方。本当は、避難したいが何らかの理由で、この地域に踏みとどまっている方。放射能被害対応のためこの地域にあえてとどまっている方(専門家や医療関係者など)。

また、海外には、放射能防御プロジェクトヨーロッパ支部があります。http://www.facebook.com/groups/262087893818390/#!/groups/256282161066976/

 

 

 

また、医師向けのネットワークも非公開グループで設置しています。医師で参加希望の方は、Facebookに登録していただき、僕に友人申請していただければ、こちらでお入れいたします。

 


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24 コメント

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海外は日本食品を輸入制限してる (まめた)
2012-06-13 17:15:53
サリさん有益な情報ありがとうございます。タイ産も油断大敵ですね、最近は水産物は利用してませんでしたがトウモロコシの缶詰など買っていました。合法的な産地偽装か…。

周りや自治体に放射能被害を認識してもらうのは難しいですね本当に。
例えばこちらを見てもらうというのはいかがでしょう

[日本食品の輸入制限についてまとめ]
http://matome.naver.jp/m/odai/2130205872470941701

これを見て、福島県の「ミネロ牧場」開設がどれだけクレイジーな行為か、気付いてもらえると良いのですが。
放射能汚染地域で悩みながら生産を続ける方も本当に気の毒です。どうか周りに遠慮して避難をためらわないで下さい。生産は(大変だとは思いますが)新しい土地で始めれば良いと思います、今までのノウハウを活かして。

なお、一時的な利用でも。京都市への避難・移住を考える方は
京都市震災支援総合案内へ
http://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000098233.html
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政府関係者のたわごと (mandam)
2012-06-13 05:03:55
事故から半年した頃、ある政府関係者から言われた一言
日本人は冷めやすいから、なんとか1年上手く逃げ切れば大丈夫、あと半年でブームも
終わるでしょ!
そこまでが勝負だ
とれた。野田は原発でなく、日本人を冷温停止させたつもりだろう。しかし、俺は絶対に冷温停止せーへんからな!
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痛みは (Unknown)
2012-06-12 22:14:19
文字通り身体の痛みになり、そりゃ年齢によるでしょ もう70ならそりゃよいでしょ どうしてこれから生きる子供や若い世代の人達のことを考えられないのだ!自分さえよけりゃよいのは、そういう老人達でしょ?これから生きる人達の事考えてる?日本が汚染地になれば夢も希望ももてないのだ!泣きたい!
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仏教はそんなんじゃない (聖徳さん)
2012-06-12 17:52:51
うーん
仏教はそんな教えじゃないと思います。
サルの王様の逸話とか。

本物の仏教徒なら、この日本人の総玉砕をクレイジーとして指摘できると思います。

偽モノの教徒に仏教を貶めてほしくないですね。
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Unknown (北九州市)
2012-06-12 13:27:33
【宇宙の果てまで緊急大拡散】【★全国から北九州へ「瓦礫はNO」と陳情書を出そう!!★】締切6月14日(郵送の場合必着)●提出者は市内、市外の区別無し●市議会に直接意見を届ける最後のチャンスhttp://hinanohanasi.blogspot.com/2012/06/14-614-14-803-850111-httpwww.html?spref=tw
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Unknown (Unknown)
2012-06-12 09:42:40
そもそもその瀬戸内さんの、仏教の?みんなで被曝しようの考え方で、過去の戦争が起きて一億総玉砕、神風特攻隊などというおかしな自爆が起こったのでは。我々日本人は、明らかにおかしい考え方を美徳としてしまう傾向がやはり根底にはあるので、おかしな方向へ暴走しないよう、より気を付けなくてはならないと思っています。
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タイからの輸入缶詰や海鮮にご注意 (サリ)
2012-06-11 22:47:13
輸入品を頼って育児をしているお母さんへの重要な情報:タイからの輸入缶詰は95%が日本産の逆輸入品
http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-9109

タイは福島原発事故から1ヵ月後の4月12日、日本からの輸入食品に緩い新基準を導入(原発事故以前の基準よりかなり緩くなった新基準)、日本との輸入輸出を増やす狙いだ。
(1)ヨウ素131は : 100Bq/kg
(2)セシウム134とセシウム137の合計:500Bq/kg
日本から輸入した魚で缶詰して再び日本へ輸出し、まるで日本の放射能汚染水産物のランドリをやっているように見える。これは合法的な産地偽造だ!やはりタイ産缶詰も、魚やえびなど水産物もまったく信用できません。先日、アメリカで獲得されたマクロからもセシウム検出、韓国に輸出した北海道、青森、岩手、三重、愛媛、長崎、熊本の水産物が韓国でセシウム検出、世界中の水産物が汚染されたという感じ。当然の結果だと思います。海は繋がっているし、回遊魚は地球1週の回遊が大好きだし、、、
内部被曝を減らしたいならまず水産物は食べないこと。

BY「いい暮らしの放射能情報館」
★内部被曝による心不全、腎不全、免疫不全(エイズ)突然死、不妊、糖尿病、白血病 
http://matome.naver.jp/odai/2132677241137717801

★放射能汚染食品・産地偽造・内部被曝・原発事故・放射能漏れ情報
http://matome.naver.jp/odai/2132598988127854701
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Unknown (Unknown)
2012-06-11 21:47:20
>震災後のがれきの受入れの問題にしても、ともに苦しみを分かち合う仏教の考え方からはありえない。素朴で優しくて、人の痛みを感じていた日本人はどこへ行ったのかしら。
90年生きてきて、日本人の心が今ほど悪い時代はないとすら思う。」


というお考えだったとはガッカリです。
当然この反対の意見だと思っていました。
普通の瓦礫ではないですし、放射能が付着されている瓦礫です。

遺品もあるかもしれない瓦礫なら地元で処理もしたいのが本音だと、

ぬまゆさんのブログ
ttp://numayu.blogspot.com/2012/06/blog-post_08.html

イタリアに住む作家も同じような無責任な記事を載せていました。

もう少し思慮深い方だと思っていましたが。
返信する
北九州市小倉北区説明会 (質疑応答)
2012-06-11 18:49:44
8日の説明会へ出席された北区区民の方のレポートです。
この方は初めは入場を断られ交渉して追加で入られたそうです。
拡散の許可をいただき転載。
************

市長の話は最後の部分しか聞けませんでしたが、「レントゲンや自然放射線など、我々は常に放射線に囲まれながら安全に生活しており、今回の瓦礫焼却でフィルターから0.1%空気中に漏れたとしても何千分の一で安全。。。。瓦礫の処理のひとつとして、森の長城プロジェクトというのも取りあげられているが、北九州が受け入れる木くずは発酵して燃えやすく危険な上、そういうものを埋めて建設すると、(この辺よく覚えておらず、意味もわかりませんでした→)土木建築の基準からみても安定性がなく危険性が高いのでこのプロジェクトには向かない」というな内容の説明。

会場内は、自治会の選出した年配の方たちばかりで、9割以上は賛成派、市長の安全説明の後は拍手喝采で、異常な雰囲気でした。

質疑応答では、賛成派の年配の女性が「安全だということがよく理解できたので、賛成です。」というような内容のコメント、みなさんが拍手喝采。年配の男性は「私は原爆も体験し、みなさんにお孫さんたちもいるように、将来の子供たちのために、そして、宮城県でもお年寄りから孫の世代までみんなが苦労しながら生活しているので、困った時は私たちがお互い助け合うのは当たりまえ。市長、一日も早く瓦礫の受け入れを!」拍手喝采。

賛成派からは質問はなく、会場に居た4人の反対派の者はそれぞれ質問をすることができました。回答の度に(専門家の回答の後でも必ず)市長が最後にマイクをにぎり、瓦礫の中で暮らしている宮城県の方々を一日も早く支援していかなくては、と何度も熱く語っていました。

●JCOMで放送しているビデオの中の、瓦礫の山の横の商業高校は、現地に実際に言った人の報告で、今は存在しないということ、瓦礫の山の横の仮設住宅も7月いっぱいで撤去されること。なので町中にがれきがあるというのは事実ではないことを写真を見せながらコメントすると、「ふざけるな」とか「ばかが」などとヤジが飛んだ。環境省職員の回答は、「まぁそういうところもあるけれど(話をそらし)職員が何度も現地を訪れていて、未だに大量の処理に困っているがれきがあるので、これは全国で処理して行かなくてはならない」

●被災地の人たちは、九州の野菜などを取り寄せたりしているけれど、ネットショップなどの宅配で九州産の野菜が外されたという被害も出ているという発言にヤジが飛んだ。

●本当に支援をするのなら、私たち北九州の税金で瓦礫焼却の費用をまかなうのが、本当の支援ではないでしょうかとコメントすると、「ばかじゃないか」などとヤジが飛んだ。

●今回の試験焼却はどのくらいの費用がかかったのか?だれがそれを払ったのか?という質問に対し、話をそらしながら、環境省職員が○キロ(トン)あたり○万円というような回答(全体でいくらとか輸送費1400万円とか大きな金額を提示せず)。輸送費がかかるという意見もあるが、現地で新たに焼却場を建設して現地で処理をするということになると、焼却場建設には何億円というお金がかかり、すでにこちらにある焼却場を利用すればコストもかからない、と回答。

●バグフィルターの会社全部に、その安全性を電話で確認したが、どの会社も放射性物質を99.9%取り除けるという保障は全くできないと回答したが、どうして市は99.9%安全と言っているのかと質問すると、市長(か、環境省の職員)が環境省が何度も検証をしており、その安全性もすでに確証されていると回答。

●以前、市長は、最終処理場の埋め立ての方法を検討する場で、管理型より安全な遮断型はお金がかかるのでそんな費用は出せないと発言したとコメント。北九大のいとう氏が、遮断型の最終処理場を新たに建設するということは膨大な建設費がかかり非現実的で、管理型で十分に安全と回答。

●先ほど市長は、森の長城プロジェクトについて、木くずは火災の危険があり不向きだと説明したが、瓦礫を全部利用したとしても防潮堤の5%にすぎず、木くずを1カ所に集中して埋める訳ではないので危険性はない、がれきは被災者の方々にとって生活の形見であり、それを焼却してしまうのではなく現地で大切に再利用することができる。先ほど法的にも難しいと説明があったが、今回の広域処理に関しても特に法的な問題もなく(?)進んだので、森の長城プロジェクトも同じようにすぐ実現可能なはずというようなコメント。市長が「森の長城プロジェクトについては、土木建築の専門科たちとこれからもっと議論し、市のHPでその検討結果を近いうちに報告したい」

●先月、宮城県の瓦礫量の見直しがあり総量はかなり減ったのに、広域処理分がなくならなかった理由として、宮城県内の仮設焼却場の稼働日数を300日から275日に減らし、当初の再生利用量490トンから332トンに減らすことで広域処理用の瓦礫をわざと捻出していたという事実が判明し、期限内に現地ですべての焼却が可能で広域処理はもう必要ないことが大田区の議会で取り上げられた。それでも、市長はどうしても広域処理を北九州で行いたいと考えていますか?と質問。
市長が、宮城県知事とは何度も電話で会談をしており、県内ではどうしても処理できない瓦礫の焼却に北九州のお力をどうか借りたいとお願いがあり、それに北九州は協力したいと思っていると回答。
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瀬戸内さん (木下黄太)
2012-06-11 17:04:00
オウム事件の時に問題となった、中沢新一氏の擁護を積極的にしたのがこの人です。割と好き嫌いで見る方です。この方の小説が、ほとんど男女関係の揉め事なのは、よく知られています。関心のテーマがそこですので。こういう情緒反応が多い方です。
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仏教の考え方 (Unknown)
2012-06-11 14:23:38
5月16日の日経新聞夕刊文化の瀬戸内寂聴さんの記事からの抜粋です。
「誰もが自分さえ良ければいいという世の中になった気がして仕方ない。隣近所には無関心、道で人が倒れていても知らんぷりでしょう。
震災後のがれきの受入れの問題にしても、ともに苦しみを分かち合う仏教の考え方からはありえない。素朴で優しくて、人の痛みを感じていた日本人はどこへ行ったのかしら。
90年生きてきて、日本人の心が今ほど悪い時代はないとすら思う。」
皆さんより上の世代の者としては、とても共感してしまう事も多いのです。
このような方たちが実際多い事を理解する上で、初めて危険性や反対意見を伝えるのは大切な事だと思いました。
返信する
嘘つき民主党か~ (Unknown)
2012-06-11 12:04:41
嘘つき政権の言うことは、信じられるわけないわけや~。納得や。
返信する
福島県の方へ(転載) (怒髪)
2012-06-11 09:51:43
チェルノブイリのかけはしから転載させていただきます。

http://www.kakehashi.or.jp/?p=6277

福島県の方に伝えていただきたい
6月 10th, 2012 · No Comments
外国から保養の招待が来ています。甲状腺に関してセカンドオピニオンを探していらっしゃる方、あるいは、体調にたいして不安に思われるお子さん(小学生以上)、8月上旬10日間ほど。
ご相談ください。至急。info@kakehashi.or.jpまで交通費無料です。付き添いが同行しますので親は参加できません。

木下さん、皆さん、お疲れ様です。感謝しています。
返信する
Unknown (ころん)
2012-06-11 03:46:44
品川花子さん、そうですね。つい反原発を分かってくれない人を責めたくなります。でも自分も311まではそうだったことを忘れず、行動していくよう自戒します。
返信する
どちらも地獄 (都内から)
2012-06-11 03:38:09
日曜日、車でラジオを聞いていたら、爆笑問題と荒俣宏さんが大飯の再稼働に国民の生命の安全を連呼する野田総理について話していて、太田さんが今の状況は「稼働してもしなくても、どちらを選んでも地獄」だよねと言ってました。正しい現実を受け入れた上であなたならどちらの地獄を受け入れますか?ってことだと思う。というような話をしていました。
一部の情報では、日本が数か月以内にプルトニウムを増産させる計画があるという話も流れているようですね。
経済の枯渇を地獄と見る人には人の命など紙屑の様でしょう。それよりも病人が増えれば製薬会社も医者も研究者も喜ぶ。人の命は蜜の味でしょうね。
子供の命と健康、そして未来を汚染によって失う事が何よりの地獄とみる人達は我慢しろと言われなくても我慢する覚悟は出来てるし、豊かさと脱原発を両てんびんにかけたりもしません。

所詮、野田総理は捨てゴマです。民主党ならぬ瀕死党の面々に餌をまき、汚れ法案を通させて、決まったら用済みになるのでしょう。
今、表に出ないで時期を待っている本当の悪は
選挙を睨んで反対派かもしれません。

度胸も信念も無い名前だけの総理がはばかる日本に生きる私たち。同じ地獄なら後悔しない地獄を自分で現実を見て選びましょう。詐欺師はうまい話で人を騙す。本当にうまい話は待っていても聞けませんから。

返信する
ガレキと牧草 (座敷わらしっこ)
2012-06-11 01:49:06
この女性医師の話、全くそのとおりだと思います。市民一人ひとり科学者になりましょう。
ところで、岩手遠野の牧草の話です。すでに、飼っている牛には、輸入した牧草を与え、地元の牧草は禁止、刈り取りはしても野焼きも禁止、これは放射性物質が拡散しないようにということだとわかりますよね。
なのにガレキを、しかも移動して燃やすっていう信じられないことが同じ日本で起きているんです。
地元のかたたちは、死活問題ですから、きちんと取り組みがんばっています。輸入牧草も期限があるらしくそのあとの保証も、もちろん、東電、国からの保証も今のところ、ありません。

どこを向いて何をすべきか、すでに、政治家は話になりませんが、考えるべきだと思います。
返信する
全然正しく怖がれてない放射能 (まめた)
2012-06-11 00:42:28
木下さん説得の為の相手の分析と提案の記事をありがとうございます。
そうなんですよね放射能は猛毒だといくら言っても周りに浸透しないところで壁を感じていました。一体どう言ったら理解してもらえるのだろうと。私が危険性を言えば言うほど身内や友人は引くし『育児ノイローゼ?寂しさから変な方にのめり込んでない?』など逆に心配される始末で。それとこのまま日本に居て大丈夫なのかという事も正直頭をもたげますし、どなたかが書いてらした『見切る』という説得もアリかと考えたり。
あと、放射能汚染生産品の全国流通~内部被曝・下水汚染・廃棄焼却汚染の問題についても汚染ガレキと並行して阻止を働きかけた方が、放射性物質拡散阻止という目的から考えてもガレキに特化するより説得力があるのではと思いました。実際ガレキと同様深刻な問題なので。販売店も役所の人間よりはまだ話を分かってくれそうですし、対応も早そうですし
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Unknown (三四郎)
2012-06-11 00:32:10
小林医師の話を読んで、国民が「放射性物質」に寛容な原因のひとつは、(もちろんメディア・リテラシーの欠如という点もありますが)、この「放射性物質」「放射能」という言葉自体のイメージに由来しているのではないかということを強く感じました。

たとえば放射能ないし放射性物質を(原爆の材料である)「核物質」「核燃料のチリ」、「震災がれき」は「核廃棄物」「核のゴミ」と言い直し、「広島長崎で落下した原爆の材料と同じ「核」を、私たちは毎日食べたり吸い込んだりしているんですよ。果たしてそれで安全だと思いますか?」と問うだけで、全然印象や反応が異なると思います。

原発推進派は「放射性物質」すら「放射線」「放射線量」に言い換え、ベクレルをシーベルト表示に言い換えて、あたかも安全であるように言葉巧みに誘導します。CMであれキャッチコピーであれ、私たちは言葉の持つイメージそのものに惑わされてはいけない、その言葉のもつ「中身」をきちんと把握しようと努めなければならない、ということを肝に銘じるべきだと考えます。
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ツウィッター:今度の障害。 (大阪市在住者)
2012-06-11 00:31:29
「ツイートの読み込みに時間がかかっています。」
という文言がずっと出ています。
何なんでしょうか?

2012年6月10日
午後9時から
現在
2012年6月11日
午前0時25分現在まで。

気になります。
「言論の自由」と「報道の自由」は保護の憲法での前提条件が違うのでしょうか?ここに付け入る隙があるのでしょうか?

発言の自由がない国とこの国が同じなのはおかしいです。とは言うものの牛山純一さんの時代から、この状態は実は続いていたのかもしれませんが(南ベトナム海兵大隊戦記)。
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全成人は責任を感じて生きて行くべきでは? (品川 花子)
2012-06-10 23:04:25
政府や原発支持者に対しての反論意見を読むと。”私は悪くない、アホな奴等がいるからダメなんだ”という雰囲気を醸し出しているとしか感じられないコメントが多い様に感じます。でも本当に、それだけでしょうか?

私個人、浅はかにも”原発は効率的な発電方法”と信じて疑わなかったアホな大人でした。
勿論、今強く後悔しています。心底、反省しきりです。

子ども達が、
「おばちゃぁ~ん!私、病気になっちゃったの(被曝に関連性があると考えられる病気)」
「○○君のお母さん、膝が痛くて。時々なるんだよ。」
と、話しかけてくるんですが。もぉ、切なくて、申し訳なくて・・・。
”おばちゃんみたいなアホな大人の責任だよね。本当に、ゴメンね。おばちゃん、活動頑張るからね。元気に成長していってね!”
と、内心祈る様な気持ちで懺悔する日々です。

誰かを責めても、事態は好転しないと思います。沈黙(意味を取り違えないで下さい!)しながらも行動はする。そういう事が必要な世の中にあって、今”大人が試されている”現実だと感じているものですから・・・。
僭越ながら、偉そうに(笑)コメントさせて頂きました。
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Unknown (Unknown)
2012-06-10 20:51:44
放射能みんなで浴びれば怖くない
って感じですかね、今の日本は。
日本人がこんなに原発事故に対して寛容というか無関心ならば、政府は安心してバンバン全国の原発の再稼動可能ですね。
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納得です。 (香川に避難)
2012-06-10 20:22:50
小林医師に、拍手をおくりたいです。本当にきちんとした国策を考えて実行してくれないから、おかしなことになってしまったのです。
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嘘つき民主党のマニフェストは嘘だらけ (Unknown)
2012-06-10 16:58:52
民主党のマニフェストは小学生の作文以下で嘘ばかり。振り返ると政権交代は悪夢の始まりだったように思う。

http://www.hirake.org/kouyaku/kokkai/compare.html

//quote//
民主党のマニフェスト

政権交代が最大の景気対策です。→ 嘘
4年間でマニフェストを実行する → 嘘
埋蔵金60兆円を発掘します → 嘘
公共事業9.1兆円のムダを削減→ 嘘
天下りは許さない → 嘘
公務員の人件費2割削減 → 嘘
増税はしません → 嘘
暫定税率を廃止します → 嘘
赤字国債を抑制します → 嘘
沖縄基地は最低でも県外に移設 → 嘘
内需拡大して景気回復をします → 嘘
コンクリートから人へ → コンクリートから人へ 、放射能移してやる
高速道路を無料化します → 嘘
ガソリン税廃止 → 嘘
消えた年金記録を徹底調査 → 嘘
医療機関を充実します → 嘘
農家の戸別保障 → 嘘
最低時給1000円 → 嘘
消費税は4年間議論すらしない → 嘘
日経平均株価3倍になります → 嘘
情報公開を積極的にします。→ 嘘
子供手当26000円支給します → 嘘
八ツ場ダム建築中止 → 嘘
//unquote//
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北九州市での瓦礫処理について (portirland)
2012-06-10 16:03:31
既にご存知の方もいると思います。
処理コストより、輸送コストが3倍もかかります。

助け合いではなく、ただの完全な無駄遣いです。

宮城県石巻市から北九州市へ瓦礫輸送 コスト3倍以上の大幅高が判明
http://portirland.blogspot.com/2012/06/3.html
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