群馬県の桐生市議会が、庭山由紀議員を除名しようと動いているそうです。
議会の過半数が動議を出していることから、彼女を除名することが二十日にも決まりそうだという事です。
彼女のツイッター上の発言を問題にして、首を取ろうとしている話です。
まずツイッターというもの自体が、わずかの字数でしかないことや、誤解を招きやすい媒体である事。
今回の発言が議会などでの発言でもないし、市民に直接向けられたわけでもなく、特定の人に対しての発言でもありません。
発言の趣旨は、放射性物質に汚染されている状況に対しての懸念を伝えていて、それが「献血」というポイントに焦点が当たっているので過剰反応してる話です。
彼女自身が、ツイッターでの大半の発言、さらに議員としての活動の中で、放射能に関しての懸念を感じていて、そのことから桐生市の子供たちを守るために発言を続けたことは明らかです。彼女自身は、母親として、ご自身のお子さんの事や、周りのお子さんたちのことを懸念して、やむにやまれぬ気持から発言を続けていました。当該発言に、言い滑った部分が全くないとは思いませんが、彼女の本旨はそこにはありません。これをネットの世界の住民たちが、過剰反応し、さらに、それにのっかって邪魔な庭山議員を、除名しようと桐生市議会の大半の議員たちが、姑息に企んで行動しているだけです。彼女のように、放射能に問題があると認識して、立ち向かって対応しようとする母で女性の市議会議員が除名されようとしています。しかし、「ただちに影響はない」というセリフを吐き続けたり、ヨウ素剤の投与すらしなかった連中が、政府中枢に大臣として存在しています。この日本の転倒した現実です。
僕は許すことはできません。あなたはどうしますか。こんなままの日本でいいのですか。
群馬県民、桐生市民の皆さんに伺いたいです。こういう愚かな判断をして、放射能を懸念する声を封じ込める桐生市議会なのです。
本当にその判断、そのままでよいとあなたたちは思いますか?
おっさんの市議会議員たちが、お母さんとして議会で声を上げた庭山さんを煙たがり、ある意味"イジメ"の構図にあるようにしか見えません。年配の男どもがよってたかってという感じ。陰湿です。
僕には、戦前、都合の悪い言説をどんどん封じ込めていった日本という国の本質が、政治体制が変わった21世紀になっても、簡単に首をもたげてくる現実をかみしめています。この状態を何を契機に打ち破ることができるのか。
僕が何ができるのか。6.11の問いかけとなりそうです。
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橋下市長周辺が再稼働を事実上、受け入れることを前提にポーズであったと、報じられはじめています。
再稼働反対。ガレキ受け入れ反対。
橋下市長! あなたに命を預けた覚えはありません!
本日からスタート。大阪市役所前で座り込みが呼びかけられています!
以下、座り込みの詳細。
6月11日(月)・18日(月)・25日(月)8:30~22:00 座り込み 大阪市役所前。
25日の午前11時から正午をピークにしたいそうです。
主催:全国交歓会。
共催:子どもたちを放射能から守ろう~未来の会・吹田。関西futureコミュニティー。放射能防御プロジェクト近畿。放射能から子どもを守る会みのお。放射能おことわり枚方の会。放射能から子どもを守る会高槻。放射能を測り、市民の安全を求める北摂の会。おかんとおとんの原発いらん宣言。放射能のことみんなで話そう考えてみよう@堺。放射能から豊中の市民・子どもを守る会。放射能から子どもを守る会・池田。川西子どもの食と未来を守る会。子どもたちを放射能から守る・八尾の会。
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「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から一年が経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」
「健康被害と思われる事象が顕著にあらわれている方は、僕までメール下さい。事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp」
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広島にいてもひとごとではない放射能汚染
「健康にはただちに影響はない」
「基準値内だから問題ない」はほんとう?
「震災がれきを受け入れて痛みを分かち合」って大丈夫?
【6/17(日)昼 木下黄太 講演 in広島 】
13:00~15:00 (開場12:30)広島市南区民文化センター2階 スタジオ
広島市南区比治山本町16-27 082-251-4120
広島会場申込:http://kokucheese.com/event/index/38422/
もしくは下記まで連絡を
◎広島会場 メール:kk.in.hiroshima@gmail.com
TEL:090-1778-7521 (ヤマムラ)
【6/17(日)夕 木下黄太 講演 in呉 】
18:30~20:30(開場18:00)呉市広民センター5階広公民館大会議室
呉市広古新開2丁目1-3 0823-71-2151(JR新広駅前)
呉会場申込:http://kokucheese.com/event/index/38324/
もしくは下記まで連絡を。
◎呉会場 メールmiraisonohi65@gmail.com
TEL:080-6312-6948(キムラ)
◎参加費両会場ともそれぞれ:前売り900円 当日1200円
※申込サイトでご予約の上、当日、会場にて前売料金をお支払いください。
※予約の方で満席の場合は、当日券の販売は行ないません。
※託児は応相談。
◎主催:木下黄太氏広島講演実行委員会(ヤマムラ・アラカワ・キムラ)
協賛:放射能防御プロジェクト中国&放射能防御プロジェクト岡山
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首都圏の健康被害の状況を話します。大掛かりな講演になります。
【6/30(土)木下黄太講演 in 品川 首都圏の今!!】
6月30日(土) 品川区荏原文化センター(大ホール)
主催 「品川区の子どもたちを守る会」
場所 品川区荏原文化センター
午前の部 開場10:00 開演10:30~12:00(木下氏講演会)
午後の部 開場13:00 開演13:30~16:00
(午後の部「チェルノブイリハート」を上映+木下氏講演会)
申し込み受付 5月23日 2012-05-23 18:20:00 から開始
申し込み締切日 6月20日 2012-06-20 18:20:00で終了
(最終入金6月21日まで)
お申し込みなど、詳しい詳細はこちら・・・木下黄太氏 講演会のお知らせ
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「放射能防御プロジェクト」へのご連絡も、私個人のアドレスに、連絡をお願いします。HPは現在サーバー攻撃で閉鎖中。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp
「放射能防御プロジェクト」の全国のエリア別のグループについては、Facebookの公開グループは下記の通り。現実の活動の、ネット上での連絡場所になります。あなたの居住する地域や、避難したい地域、関係のある地域に、ご参加ください。
放射能防御プロジェクト北海道http://www.facebook.com/groups/406139992749343/#!/groups/238760466232853/
放射能防御プロジェクト中部http://www.facebook.com/groups/406139992749343/#!/groups/141209445967172/
放射能防御プロジェクト近畿http://www.facebook.com/groups/262087893818390/
放射能防御プロジェクト中国http://www.facebook.com/groups/406139992749343/#!/groups/cyugoku.info/
放射能防御プロジェクト四国http://www.facebook.com/groups/406139992749343/#!/groups/rdp.shikoku/
放射能防御プロジェクト九州http://www.facebook.com/groups/406139992749343/#!/groups/357554564308882/
放射能防御プロジェクト沖縄 http://www.facebook.com/#!/groups/303467553070206/
放射能防御プロジェクト東京http://www.facebook.com/?ref=logo#!/groups/286356271460140/
【管理地域】 東京を含む関東地方全域。この地域の大半のエリアは放射線管理区域以上です。
【参加対象者】
この地域に居たことのある方。大切な人がこの地域に居る方。本当は、避難したいが何らかの理由で、この地域に踏みとどまっている方。放射能被害対応のためこの地域にあえてとどまっている方(専門家や医療関係者など)。
また、海外には、放射能防御プロジェクト ヨーロッパ支部があります。http://www.facebook.com/groups/262087893818390/#!/groups/256282161066976/
また、医師向けのネットワークも非公開グループで設置しています。医師で参加希望の方は、Facebookに登録していただき、僕に友人申請していただければ、こちらでお入れいたします。
このままでは本当に8~9割の日本人が悶え苦しみながら死ななければならないことになりそうな状況になりつつあるようですね・・・。
汚染血液発言以来のバッシングは酷いですよね。
BBS桐生市を見ると これ以外にも
「庭山さんが出てきて市役所が変わった」
「市長になって桐生市を変えてほしい」
と言った市民の声が出ています。
旧態依然の桐生市を変えようとしている庭山さんは 爺さまどもにとって邪魔者でしかなかった。そこに あの発言ですから つぶすための いい口実ができたわけで 市議会一丸になっての庭山つぶしが始まっています。
桐生市民でない私は 庭山さんのブログに応援メッセージを送ることくらいしか出来ませんが 頑張ってほしいです。
庭山さんには全国のお母さんたちと連携して「安全な日本」を取り戻すために全国区から国政の場に出てほしい と思います。
正しい意見が封殺されないように 皆で庭山さんを応援しましょう。
ずっとお孫さんを救い出そうと校庭の土壌調査を自らなさったり疎開場所を探したり、大変なご苦労を重ねられて今はかなわず地元群馬にお戻りになっているmeg lalalaさんのtwitterをここの所拝見していますが、彼女は庭山さんをささえ日々苦闘されています。
大切なお仲間として支えをいただいております。いつもありがとうございます。この場を借りまして。
桐生市議会 こちらが正しいFax番号です。 0277-46-1141
是非、市民の声、県民の声、国民の声をみなさん送って下さい。
私は彼女が権力で力づくで除名されたとしても、それは彼女にとって危険な場所を立ち去るきっかけになれば、彼女や彼女の家族にとっては一つのチャンスかとも感じたりもしてますが、しかし!
こんな真似がこのまままかり通るのはいかがなものでしょうか?
是非、FAXで市民県民国民の意思表示くらいはしたいと思います。
pcからファクス(無料)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/biz_tool/20090617_294353.html
「不思議の国の NEO」の著者、斎藤賢爾さんが書いたものです。本当にその通り、言い当てています。拡散してください。
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●『ギューッ』ってなってますから ─ 大飯原発再稼働に関わる首相演説に思う version 1.0●
作成: 斉藤 賢爾
日時: 2012年6月10日 3:08
1. はじめに
2012年6月8日18:00からの首相官邸での会見で、野田首相(当時)は大飯原発の再稼働の必要性を国民に訴えました。
一国のリーダとして、自らが思うことを国民に対して伝えることは、どんどんおやりになった方がよいと思います。しかし、実際に大きな事故を起こした巨大技術の安全性を評価し、再びそれを積極的に利用していくことを決める上では、シンボリックな意味しか持たないし、また、それ以上の意味を持つべきではないと思います。
そして、一国のリーダが、自らが思うことを国民に対して伝えることにより、ある政策についての理解を得て、国全体が盛り上がるということも、あるのかも知れませんが、この演説については、残念ながら、正直申し上げて、私には「ここまでトンチンカンなことをおっしゃるか」という感覚が強く残りました。
特に、野田首相はこの会見の中で、「もし万が一すべての電源が失われるような事態においても、炉心損傷に至らないことが確認をされています」と述べていますが、この文言により、かえって不安が増大してしまった人も多いのではないでしょうか。東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、一般の市民も原発について相当の知識を持っている今の日本では、その言い方では、マジックにしか聞こえないからです。
このノートでは、私が「ここまでトンチンカンなことをおっしゃるか」と感じた理由を、比喩を用いながら、考えてみたいと思います。
2. 『ギューッ』ってなってますから
確か、笑福亭鶴瓶さんか、あるいはタモリさんだったと思うのですが、テレビでこんなエピソードを面白おかしく語っていました。もう20年以上前のことかも知れないので、正確には覚えていないのですが、大体、こんな内容です。
彼は、某航空会社の飛行機に乗っている時、どうしても、搭乗口の扉のことが気になって、客室乗務員を呼び止めて、こう聞いたのだといいます。
「あの扉はどういう仕組みで閉まってるのですか」
すると、聞かれた客室乗務員は、どこかに何かを確認しに行くと、戻ってきて、こう笑顔で答えたのだといいます。
「お客さま、ご安心ください。『ギューッ』ってなってますから」
この話が笑い話で済むのは、もちろん、飛行機の扉には確かな仕組みがあるだろうし、きちんと点検された上で飛行機は飛んでいると思うからです。もし、飛行中に何かの問題が生じたとしても、例えば上から酸素マスクは降りてくると思うし、ライフジャケットがどこにあるか知っているし、その膨らませ方も分かっています。それらはすべて、飛行機が飛ぶ前に乗客に説明されます。だから、たまたま大の大人に向かって、何の説明にもなっていない言葉で安心させようとした客室乗務員がいたとしても、トボけたアテンダントもいたものだなあ、という話で済みます。
おそらく、扉の仕組みを聞かれた客室乗務員は、誰かに聞きにいって、説明を受けたものの、自分が理解できなかったのでしょう。あるいは、説明をした人も、一般の乗客であれば、「『ギューッ』てなってますから」と言えば十分安心してもらえるだろうと思ったのでしょう。もし後者なら、それはそれで問題ですけど。(前者も問題か。)
3. 圧力容器も『ギューッ』ってなってますから
私たちは、今まで日本に住んできて、原子力発電所の安全性については、これまでずっと、「『ギューッ』ってなってますから」程度の説明しか受けてきませんでした。
それで済むためには、本当は、飛ぶ前に、事故が起きたときにはどうなるのか、どうする必要があるのか、説明を受けていなけれはならなかったのだと思います。
今、私たちが乗り込み、離陸を待っているジェット旅客機は、ひどい状況です。
もし事故が発生したとき、乗客の頭上から降りてくるはずの酸素マスク (原発で言えばヨウ素剤などの備え) は、まだほとんど配備されていません。ライフジャケットのありか、その膨らませ方、非常口や、その作動の仕方、スロープの滑り降り方 (原発で言えば避難経路や避難手順) も、乗客は知りません。そのいい加減さから考えると、もしかすると点検も十分には済んでいないかも知れません。
それどころか、この飛行機は、技術自体に欠陥があるかも知れず、その検証も終わっていないのです。この航空会社が運航していた、型が違う別の飛行機が、つい最近、大きな事故を起こしたばかりです。その事故の原因の検証が終わっておらず、型が違うからといって、あるいは運航年数が比較的短いからといって、同様の事故を起こさないとは言い切れません。問題は技術の欠陥に加えて航空会社のオペレーションにあったかも知れないのですから、なおさらです。
ところが、そんな状況の中、ひとりの客室乗務員が来て、こう言います。
「もし万が一、扉が吹き飛ぶようなことがあっても、機内の気圧が下がることはありません。当機は間もなく離陸します」
あなたならどうするでしょうか。
大抵の場合、フライトは無事に終わるのでしょう。しかし、万が一のとき、この飛行機では、たとえ大きな事故でなくても、満足のゆく対応が行われるとは思えません。万が一のとき、何が起きて、何が必要になるかを、乗務員たちは分かっていないように見えるからです。冒す必要のないリスクをとるよりも、私なら、すぐに飛行機を降ります。実際、降りる心づもりはしておいた方がよい気がします。
ただ、降りる前に、乗務員にも、まわりの乗客にも、これがおかしな状況であることを伝え、本当に、こんないい加減な準備で飛び立つつもりなのか、議論する必要はあるでしょう。今は、そんな状況だと思います。
4. 客室乗務員との対話
私は、客室乗務員に言います。
「この機体は、安全性の面で問題がありそうです。少なくとも、今、飛び立つべきではないのではないですか?」
客室乗務員はこう答えます。
「確かに、安全に絶対ということはありません。しかし、お客さまの安全を守ること、それだけが私の判断の基準です。当機を離陸させる決断を、今、しなければなりません」
私には、意味が分かりません。
「どういう意味ですか?この空港が、もうすぐ爆発するとでも?」
「いえ、お客さまの中に、病人がいらして、遠方の病院にすぐに運ばなければならないのです」
「そういうことですか。でしたら、いずれにせよこの飛行機が安全だとは思えないので、別の手段で運んではいかがでしょうか。少人数なら、より枯れた技術である小型のプロペラ機でも迅速に運べるでしょう。他の乗客は、この機体で安全性が確保されるまで待つ人もいるだろうし、私は、降りて、陸路で行こうかと思っています」
そこで客室乗務員は、ああ、と何かが分かったかのような表情をします。
「あの事故のことが記憶に残っていらっしゃるのですね。それはよく理解できます。しかし、私たちは、お客さまの日常の生活を守るため、急いで目的地に向けて飛び立たなければならないのです。お客さまの中には、そうしなければ、経済的な損失を被る方がいらっしゃいます」
私はあっけにとられて、でも、がんばって話を続けます。
「あの事故は、あなたにとって、忘れてもよい出来事なのですか?というか、記憶に残るって、どういうことですか。まだ事故の原因も検証されていないし、賠償だって済んでいないのですよ。もし、あなたの言うことが御社の公式な見解だとしたら、大きな問題だと思います。…しかし、それはそれとして、全員が目的地に向かって急いで行く必要はないでしょう。現に、私のまわりの乗客は、みんな待つと言っていますよ。クレーマーが何人かいるのは、私も気づいています。急いでいるのでしょう。しかし、そうした人々に、安全が確認されるまでは、決して飛行機は離陸しないと説明するのが、本来のあなたの役割ではないのですか?」
客室乗務員は、怪訝な顔をして、こう答えます。
「安全は確認されていますよ。先ほど、そう申し上げました」
私は、客室の天井を指差して言います。
「酸素マスクが準備されてないですよ。ライフジャケットもありません。万が一のときの脱出経路が載っている紙も客席にはありませんでした。シートベルトの締め方とか、そういった諸々のことを説明するビデオも上映されていません。あなたは、この飛行機の安全について、何の説明もしていないのですよ」
客室乗務員は、それでも満面の笑みで、こう言い放ちます。
「でも、機内の気圧は決して下がらないのですよ。たとえ、あの扉が吹き飛んでも」
私は、仕方なく、こう言って議論を終わらせるでしょう。
「おそらく、あなたは、誰かから説明を受けて、何かを間違えて覚えているか、誇張して表現しているのでしょう。…申し訳ないですが、あなたでは話になりません。あなたには、この飛行機の離陸を決める権限はないし、離陸できるかどうか、すべきかどうか語る資質があるようにも見えません。あなたには、確かに、乗客の安全を守る責任がありますが、安全についてのあなたの考え方は、一般の航空会社における考え方とは、かけ離れすぎています。飛行機の技術について、よく分かっている人か、少なくとも、安全について、業界の標準的な考え方に沿って話せる人を呼んでください」
5. おわりに
以上のお話は、もちろん、例え話で、例え話には、いろいろな落とし穴があるでしょう。上の話で言えば、飛行機は、果たして、原子力発電所の喩えなのか、それとも国家の喩えなのかも、揺らいでいます。
ですが、原子力発電の問題は、ともすれば、個人が実感をもって考えるためには、大きすぎると言えるのかも知れません。自分自身が現実感たっぷりに検証できるスケールで考えてみる必要はあると思います。このノートが、そのための助けになれば幸いです。
市民に放射能測定器で実際に線量を測ってもらい、安全性を確認してもらうとか。
頭痛くなります。
それから、北九州市では先月、焼却前から百日咳が流行っているとか。
おそらく、がれきの影響を隠すため。
お金が欲しくて命はいらない、そんな市があるなんて…
桐生市議会事務局議事課 荒木圭司議長宛
gikaigiji@city.kiryu.gunma.jp
各地で原発反対運動などを積極的に行っていらっしゃる方々は、こうしたパワーゲーム独特の力学に気づいている方も多いかと思います。
私も、放射性物質の是非などに関する他のブログのコメント欄などを見ては、原発やガレキ広域処理について推進派と反対派のやり取りを研究しているところです。
推進派の論拠(らしきものがあるのなら)は何なのか、こちらにとってはしごく常識的な話が先方に通じないのは何故か、一般市民の理解度はどの程度なのか等々、色々わかります。
もし仮に私も公の場で発言/行動するようなことが多くなれば、そのことに十分自覚的でありたいと思い、今はそういった戦術面を勉強しているところです(現在は乳幼児を抱えているため、大規模な社会的活動に参加するのが難しく、個人レベルで自治体へのメールや電話、反対署名等、できる範囲のことだけをしています)。
そんな中で、昨日の小林医師の投稿と非常に符号するなぁと思った記事があります。
宮台真司(社会学者)「原発をなくす有効な方法――落選運動と不買運動」
http://www.miyadai.com/index.php?itemid=966
宮台氏は「まず、国会議員や霞が関官僚、電力経営陣や電力労組などの連中にとって、こういう(反原発)デモは痛くもかゆくもありません。」と言い切ります。ではどうすれば良いか。この記事だけでなく、他の著作発言等にも色々書いてあります。
宮台氏の論法には賛否両論あるかとは思いますが、私は一読する価値があると思います。
彼はとにもかくにもコミュニケーションの「効率性」を重視します。ある政策を通す(あるいは覆す)ために、市民側で出来る本当に有効な方策は何かを見極めることーーが最重要だ、という視点です。でないと、せっかくの良い民意が、まったく反映されないだけでなく、いずれ疲弊して消えてしまうからです(それでは一部の官僚や政治家の思う壷)。
宮台氏は、小林医師のような現場経験(彼自身ロビー活動などをやっています)からのみではなく、日本の社会構造全体を資料で細かく分析することによって、最終的に上記のような結論を出しています。
そういう意見を念頭に置いて、ブログのコメント欄が炎上したりする様を見て行くと、何が起きているのかとてもわかりやすくなります。
個人的には、理性のある言い合いは大変良いと思います(日本ではそれが皆無)が、匿名性のあるネット上でお互いを口汚く罵り合うコメントが延々と続く様子からは、反対派・賛成派ともに「どっちもどっちだな」という印象しか受けません。概して、やるのも読むのも無駄。
ゲームに勝つ(あるいは負けない)賢さを学ぶのも確かに一法ですが、そんなことよりももっと単純に、愚かな発言を繰り返す人々の頭の構造が理解できずひたすら「馬鹿じゃないの?」と腹立たしく思うエネルギーの消耗を、もっと別の生産的なことへ振り向ける余裕を持ちたいと思っています。
そのために、小林医師のような意見は貴重。
庭山由紀議員の除名が示す日本の現状を知るのも貴重(こういう事例は日本だけではないですが、それでも日本に典型的なことではあります)。都合が悪いとムラ八分(どうしてそういうムラ社会になったか、という論考もあります。政治学者・神島二郎著『近代日本の精神構造』)
私たちはそういう社会に住んでいるということです。そしてそれが嫌ならば、変えることは恐らく可能です。