「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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誰かが、被曝をしているのではない。あなたが被曝をしているのです。

2011-07-25 07:32:09 | 福島第一原発と放射能

 下記のツイッターまとめをご覧いただくと、放射能防御を主張している僕の考えから、優生差別思想が生まれるという議論がなされていました。僕は後で気づきましたが、あきれかえりました。僕が福島県民が被曝していて、他は関係ないという思想の持ち主で、そういう主張をしているのなら分かりますが、僕は東北の大半と関東全域は被曝していると何度も話しています。僕自身、東京の住民でしたから、自分自身も程度の差こそあれ、当然被曝しています(僕は東海村の時も被曝していますから二度目です)。しかもそれが周辺領域、長野山梨静岡と不気味な広がりを見せ始めていることや、西日本でも体調不良の報告があること、肉牛で明確となった問題、食品の流通により内部被曝は全国的拡散し始めていることを懸念しています。つまり防御しないと日本や日本人が終わるという危機感があるだけです。放射能ガレキ問題や汚泥肥料問題はこの観点から考えるべきであって、優生思想、人権問題とは全く違います。「人は受け入れる。ガレキは受け入れない。」です。放射能で汚染されている車両も危険です。そうしたことさえなければ、人を差別すると言う行為はおろかしいものです。

 当初から、福島の大半のエリアは、避難するしかないと主張しています。福島のことがやはり放置されている現実は、実は「所詮福島のこと。関係ない。」と東京の有力な人間たちが本音で前から思っていると僕は感じています。これが福島差別です。ここには、「東京は大丈夫だから」という思想が背景にあると考えています。そういう感覚こそ、優生思想、差別感覚だと僕は言います(こういう話は福島でしています)。

 前に官邸からよく聞いたのが、「今回の大量噴出は十五日と二十日や二十一日の二回しかなかった。だから大丈夫」と言う話。この大丈夫が指しているのは東京のことです。福島を意識の前提として切り捨ててている。僕はこれも、優生思想で差別思想の反映であると思います。

 しかしながら、被曝はもう全国に及ぶのです。だから全国で、全国民が放射能を意識して守るしかない。誰かが、被曝をしているわけではない。あなたが、被曝をしているのです。

 この観点から考えると、福島県のみに被曝手帳配布はおかしな現象です。少なくとも、ある程度降下物のあった地域、少なくとも、南東北と関東全域の全住民に被曝手帳を配布すべきです。配布する側である官僚や政治家が、自分が対象として被曝手帳を受け取らない限り、意識の根本的な変革はありえません。そして、子どもは優先ですが、優先されるだけであって、全住民に配布すべきです。こんなあたりまえのことも今、日本政府はおこないません。これが差別です。被曝しているのは福島県民だけではありません。あなたなのです。

 

 

 

 

 

明日午後、横浜で講演会をおこないます。

地元のお母さんたちの強いご要望に答えます。

僕自身左足を骨折中なので見苦しい姿で伺いますのでご了解下さい。

骨折のため首都圏の開催は一ヶ月ぶりになります。

席数が多いため、直接おいで下さい。

日時: 7月26日 (火) 12:30 開場 / 13:00~講演開始
今回は主催者のご尽力で無料です。         

開催場所: 瀬谷公会堂
住所: 神奈川県横浜市瀬谷区二つ橋町190
交通アクセス:
   
http://www.seyakokaido.hall-info.jp/access/index.html

定員:492名 ※申し込み不要です。
開場時間に直接お越しください。

コメントでお問い合わせがありましたが、夕刻までできるかぎり時間をかけて応対いたしますので、遅れてもおいで下さい。


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30 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (茨城県北在住)
2011-07-26 09:33:09
放射能問題が記事にされる場合、多くは「フクシマ」か「Tokyo」ですからね…
木下さんは何度も書かれていますが、避難先にもなっている隣県が
どの程度汚染されているか、言及されることは少ないですね。

大きな余震も含め、とにかくストレスが続くので、5月あたりから
体調を崩しっぱなしです。
普段から自身の生まれつき弱い部分に出ています(肌・婦人科・腸)
今までも似たような不調はあったのですが、今回は治りが非常に遅く
症状も酷いです。

被爆を避けよう・健康に生きたいと願う人に対して、
「原子炉は健全です」の言い訳が通用しなくなったものだから
今は優生思想が反論の題材にされているのですね(笑)
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東京都在住様へ (九州東部のおじさん)
2011-07-26 08:56:44
ishtaristさんのブログにコメントしようとしましたが、IDがどうのこうので迷ってしまいできませんでした。

チェルノブイリ超えも十分ありうる放出量なのに、マスコミが追求できていない苛立ちを感じます。77万テラベクレルもIAEA向けのやっつけ仕事のデータですから、かなりいいかげんなものです。
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被曝 (Unknown)
2011-07-26 00:05:19
事実を拡散している木下さんを支持します。私は西日本在住ですが、関東在住の子持ち主婦を避難として受け入れています。政府は前代未聞の犯罪者です。テレビの報道は事実を報道しきれていない。関東や東北に友人、知人がいる方は、西日本からも避難を呼びかけるべきです。少しでも被曝を減らすために、友人の言うことなら少しは説得力が期待できるかと思うのですが、出来ることからはじめるべきですよね。
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Unknown (モデ)
2011-07-25 21:54:37
[もう何が何だかわからなくなって (山梨のママ)] さまへ

もしや「胎教」という言葉を御存知と思いますが、母体の精神的な安定は大事です。しかも幼い子にも母親の気分が敏感に伝わります。山梨は緑豊かな高原地帯が広がり私の大好きな処です。緑の中でちょっと落ち着きましょうよ。私は「先ずクエン酸の摂取を」というコメントを一週間前に投稿しました。木下氏の「現在の日本が放射能戦争であるという認識と....2011-07-18 07:25:32 」のコメント欄にありますので、お読み頂けますか。
それからこの欄の「ぱん」さまのコメントにもありますように「...妊娠前や妊娠初期の女性は葉酸(ほうれん草などの野菜)をしっかり摂るように厚生省から通達が出ています。.....」ほうれん草、小松菜の葉もの野菜も良く洗って(お湯で洗って、そして水で洗って、そして茹でる)おひたしなどにして食すると善いですよ。ずっと励行なさると善いです。そして健康で丈夫な赤ちゃんを産むと決意する、その意志が大切です。心です。どうぞ感謝と祈りの「こころ」で御過ごしくださいますように。
私は既成宗教や団体とは一切関係ありません。ひたすら「祈り=いのり=意に載る」つまり宇宙創造の自然界の恵みに感謝して、その意に載ること。その限りにおいて守られて生きて行けるでしょう。宇宙の意志の何であるかを私たちは忘れて来たことを反省する時期でもあると痛感しているこの頃です。クエン酸とともに乗(載)り超えて行きましょう。大丈夫!
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Unknown (ぱん)
2011-07-25 19:32:22
国語読解力の問題だけだと思います。木下さんの言葉、想いを誤解して受け止めているように感じます。
うちの子供は二分脊椎症で生まれましたが、親なら健康な子、元気な子を望むのは普通の事です。例え、障がい、病気があっても我が子は可愛いですし、『命』という点では障がいがあってもなくても何も変わりません。ただ、葛藤があるのは事実です。その葛藤も普通の事と思います。しかし、その葛藤を経験しているからこそ、私と同じような経験はしてほしくない、出来れば健康な赤ちゃんを抱かせてあげたい。と思う事も普通だと思います。チェルノブイリでは二分脊椎症の赤ちゃんも多く生まれていると聞くと、とても他人事とは思えません。ちなみに日本では二分脊椎症予防に妊娠前や妊娠初期の女性は葉酸(ほうれん草などの野菜)をしっかり摂るように厚生省から通達が出ています。
趣旨からそれましたが、健康な赤ちゃんを望むのは誰しも当たり前の事ですし、それが差別に繋がるとは思いません。
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JCO事故について (マツダマツコ)
2011-07-25 19:05:12
 てつさんご紹介「朽ちていった命 -被曝治療83日間の記録-」についてですが、JCO臨界事故では 中性子線による被曝でした。中性子線による被曝は激烈なダメージを人体に与えることをこの本でを知り 大変衝撃を受けました。中性子線の放出は長時間続き、周辺の住民の方たちが避難されたことは聞いていました。あまり報道されていた記憶がありませんが。

 今回の福島事故で私たちが照射されるのはアルファ・ベータ・ガンマ線 じわじわと知らないうちに照射されつづけることになろうとは。
 
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わかりました (hujikeiko)
2011-07-25 18:50:15
九州の田舎者では、出来ることも限られておりますが、影ながら応援しております。
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九州東部のおじさん様 (東京都在住)
2011-07-25 18:49:13
>九州東部のおじさん

この情報は読んでいたのですが、記事のコメントまでは目を通していませんでした。改めて読んでみると、その中に興味深い、非常に重要な保安院の記者会見での質問に対する答えがありました。

それは、福島第一原発の放射能排出の量がチェルノブイリに匹敵するのではないかというデータです。
①6月6日に保安院から発表された77万テラベクレルの大気中への放射性物質の排出量とは、3月の爆発時の「100時間の解析データのみ」である点(1-3号機の原子炉の排出だけで、1-3号機の燃料プール、4号機は含まない)
②15日に、2号機と3号機から、相当量の放射能が排出していると思われる(3号機の格納容器が壊れたことを示唆している発言アリ)
③3月20-21日の放射性物質の大気中への排出量は、「ヨウ素では10の14乗パー・アワー」といっている点

①のデータには、当然、③の排出量は含まれていません。しかも、その排出量はヨウ素の1時間あたりだけの排出量です。
つまり10時間続けば、「10の15乗」という驚異的な量ですし、セシウムやセキノン、ストロンチウムなどの核種を含めれば、相当な数値に達するのではないかと予想されます。

矮小化されているかもしれない①のデータに汚染水を加えた数値が150万強テラベクレルで、チェルノブイリの520万テラベクレルの3分の1弱ですから、それに③を加え、これからもダダ漏れし続ける汚染水を考えると、恐ろしい数値になると思います。

その放射能が、チェルノブイリとは比較にならない人口と人口密度の日本で撒き散らされているのですから、どうなるかを想像するだけで恐ろしいのではないでしょうか。
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hujiikeikoさんへ (木下黄太)
2011-07-25 17:06:26
原爆の話とは違います。当然分かっています。事実上、被曝手帳であるものを福島県民を対象に始めていて、それでは駄目だと言う趣旨です。これは、金銭面も含めて国が補償しない可能性が極めて高い話です。しかし、被曝したことを管理するためのものです。だから被曝手帳と話している単純な事です。
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Unknown ()
2011-07-25 16:23:19
>双頭の牛や8本足の牛の写真

ああいうのって実際に酪農に携わってみるとよくわかりますけど、普通にあるもんなんですよ。
飼料に入ってる化学物質が原因です。
原発事故の危険性を歪曲して伝える為に利用されているのは正直馬鹿らしいというか。

家畜で奇形が生まれても肉の味は変わりませんから、よく食べました。
みなさんも今まで沢山沢山そういう科学飼料を使用した肉を食べているんですから、奇形児が生まれても何ら不思議ではありません。

今回はどうしても放射能のせいにしたい方々が大量にいらっしゃいますので、日本の医学がそういった活動に利用されないことを祈るばかりです。
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被ばく者手帳について (hujiikeiko)
2011-07-25 16:19:26
埼玉に孫がおり、内部被ばくなど気になり、時々ブログ読ませていただいてます。今回、「被ばく者手帳」という言葉がありましたが、少し違うかなーと思い投稿させていただきます。私の義母が、長崎で被爆者手帳を持っています。医療費が、ただです。しかし、これは基本的に、行政が、「被ばくした」と認めたひとにのみ渡されるものです。今回、福島県民に配布されたのは、「健康管理ファイル」と、河北新報に書いてありましたので、被ばく者手帳とは違うものではないかなと思いますが。すみません、現実に被ばく者手帳を持っているものが近くにおりますので。
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ICRP (tea)
2011-07-25 15:46:48
ICRPの勧告に大きな欠陥があることは今では素人でもよく知っています。

>実際にECRRという自称科学者集団は欧州で政治的に反原発で票を稼ぐ政党に支援されてるそうです。

非常に偏りのある思考で驚きました。ICRPのスポンサーをご存知ないのですか?
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伝わってます。 (プチ)
2011-07-25 14:01:49
通常の読解力があれば、木下さんの意図してることは伝わります。
大丈夫です。
これからも頼りにしております!
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新聞記事・ツイッター・ブログの情報監視 (no_nukes)
2011-07-25 13:40:17
エネ庁が原発記事監視(東京新聞記事)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011072390070642.html

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被曝してることに気付かない人は沢山いる (茨城県北部)
2011-07-25 12:45:18
先日 いわきの友人が日立にいる私に会いに来てくれました。

日立の放射線量はどのくらいあるのか聞かれ答えると「いわきと同じだ」と驚かれました。
放射能はまるで地図に描かれた福島の県境でピタリと止まるような感覚でいる人たちが多いです。
なぜなら、福島県民の被曝問題だけをメディアや報道で取り上げるからです。また風向きによってどこまでも飛んでいくという知識を報道で教えてくれなかったかです。

友人は 福島県民は子供の甲状腺の被曝を検査してもらえる予定だけど、近県の人たちだって恐らく酷い被曝をいているに何もされず心配だと言っていました。

市は訴えかけても何もしてくれません。
周りの友人に目を覚ましてもらいたくて事実を話しているのにわかってくれません。理解してくれたのはいわきにいる友人だけです。本当にやりきれません。



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分かりました。 (アメリカの医師)
2011-07-25 12:45:12
2011-07-25 11:14:46 のエントリーでは、名前が「アメリカ」としか出てませんでしたが、私が書いたコメントです。

しばらく考えていたのですが、このブログが「デマ」情報源だと目されているのが、どういう事か分かりました。 「デマ」だと思いたいのですよね。 真実は、目をそむけたくなるような事です。 だから、それが虚像であれば、安心しますよね。 そう思いたいのであれば、それは個人の自由なのでしょう。 しかし、これはデマでも何でもありません。 どこの誰が、こんなに時間とエネルギーを費やして、デマを書くのでしょう?

木下さんは、事実を述べられているだけです。それを「デマ」情報源と呼ぶ行為自体が「デマ」であり、実際、そんな論議をしている時間の余裕は、誰にもないはずです。

実際、私が色々と書き込むのも、ただでさえない時間を割いています。 それは、私が個人として選択した事です。 このブログに真剣に情報収集に来る方達のお役に立てるならと思い、他の事に使える時間を割いています。 そして、私にも貴重な情報を収集させて頂いてます。
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Fukusima Children (Koba)
2011-07-25 12:29:41
http://www.youtube.com/user/ChernobylChildren

チェルノブイリハートで活動していた団体です。

8月に公開される「チェルノブイリハート」から4年後のドキュメンタリ― 
”The Children Beyond Chernobyl”。

http://www.youtube.com/watch?v=a_FI2alBpBY&feature=relmfu

特に若者はすぐにでも福島から離れて欲しい。
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いつも、困難に負けない木下さんに助けられています (桃四葉)
2011-07-25 12:18:52
木下さんのブログも、震災廃棄物wiki、双方から、これまで勉強させていただいてきた者です。

このたびのツイッターでの議論も拝見しました。お二方の意見を読んで、木下さんの論が正しいと感じましたので、コメントさせていただきました。

批判のツイートを見つけたときの木下さんの怒り、悲しみはいかばかりかと思います。そのような辛さをはねのけ、今も一人でも助けるため、情報発信していらっしゃる木下さんの勇気に、私には想像もつかない強さと確固とした意思を感じ、尊敬しております。

相手の方は、これまで聡明で思慮深い方だと私は感じておりましたので、木下さんを直接ツイッター上で実名批判なさった行動に、ただただ驚きました。tsunamiさんに絡む方が今日も居たようですので、精神的に、最近とげとげしているのでしょうか。(普段失礼なことをなさる方には、見えませんでしたので。)原発事故後、みんなが何かしらそういう精神荒廃を一時経験なさっているのでは、と思います。

木下さんは、障害者の方へ差別意識を持っているのではなく、障害者の方は生きていく上で様々な不便に遭いますので、避けることが可能ならば、そういう障害の方が生まれないように、福島・関東のお母さんは、避難した方がいいと、現在訴えていると思います。

でも、木下さんは同時に、今後障害者の方が、放射能由来で生まれれば、障害者の方が不便を感じない、住みよい社会であらねばならない、と考えていらっしゃると思います。ホテルや小学校での被災者差別は、卑劣で許せないと当然思っていらっしゃると思います。(私の推測で書いていますが、これまでの木下さんの勇気ある正義の行動を見ていれば、当然行き着く想定だと思います。)

tsunamiさんは、小頭症の人が幸せに暮らしている、と今日リツイートしておられますが、tsunamiさんの障害児の定義は、生活に支障のない障害だけなのでしょうか?

つやま自然のふしぎ館には一つ目の赤ちゃんの標本があります。うちの主人が、中学校時代の先生から聞いた、知人のお医者さんの話をしてくれました。一つ目などの奇形の赤ちゃんが生まれると、死産だったことにするらしいです。ショックが大きすぎるので、母親に対面させられないらしいです。そういう赤ちゃんの措置に携わってきて、そのお医者さんは辛くなって、出家して供養のためお坊さんになったそうです。
劣化ウラン弾の影響で、イラクで生まれた脳がむき出しの赤ちゃんの写真も、海外の報道で見ました。その日に亡くなられたそうです。見て辛かったですが、見ずにこのまま夢の世界で暮らすことは、その赤ちゃんやイラクの方に失礼なことだと思いました。現実を正視して、そのような辛い目に遭う赤ちゃんが少しでも産まれないよう、考えなければならないと思いました。
レベル5のスリーマイル島原発事故での、双頭の牛や8本足の牛の写真は有名ですが、レベル7の今回の事故では、どうなってしまうのでしょうか?辛い思いをするお母さんやお子さんが現れないことを、ただただ祈るばかりです。

海外の報道では、そのようなイラクの赤ちゃんや戦場での死体が、隠されず報道されるのが普通ですが、日本ではショックの大きい映像や写真は、報道規制のため流せません。そのため大半の日本人は、そういった衝撃的な事実に日頃接することがないせいで、現在真実を突き付けられると、事実を受け止められず、突き付けてきた相手に攻撃してしまうのでしょうか?事実を受け止められないせいで、その方たちが被曝して健康被害に遭ったりしたら、悲しすぎます。

tsunamiさんは関東在住の女性ですので、推測ですが、放射能事故により、出産に不安を感じていらっしゃるのでしょうか?或いは、女性特有の弱者保護の観点から、障害者も健常者と変わらず受け止めたいと考えているのでしょうか?私もそう思いますが、被ばくを避けて障害児が産まれないようにすることは、別問題です。全ての障害児が、tsunamiさんがRTした小頭症の方のように幸せに暮らせる、生活に支障のない障害であればいいのですが、そうとは限りません。

私は親族に2人、障害者を持ちます。一人は生まれつきで、これから大きくなるたび、成長に合わせて何度も手術しないといけません。そのことを可哀相に思うのはおかしいのでしょうか?障害児の子供にも、その子なりの幸せがあるから、障害児が生まれることを避けるのはいけないのでしょうか?手術する必要のない、健康な子供が生まれることを望むのは、親としていけないのでしょうか?それは、優性遺伝主義者なのでしょうか?悲しむママ、パパが減るように、避難を呼び掛ける勇気ある木下さんが、なぜ優勢遺伝主義者というレッテルを貼られるのでしょうか?おかしいと思うのです。

もし、障害児が生まれてきたら、全力でその子の幸せを願い、全力で守ります。でも体に障害のある子供が生まれるのを阻止するために、避難したり、対策を取るのは、子供の風邪を避けるため、腹巻きを履かせるのと、おなじ気持ちなのです。

私の家族自身が障害者ですし、現在生活されている障害者の方に、差別意識は持っていないつもりです。

木下さんも、tsunamiさんも、想いは同じで他者の幸福を願っておられるはずなのに、tsunamiさんがあのようなツイートを木下さんに対してなさったことが、本当に悲しいです。どうして、仲間同士でいがむ人がいるのでしょうか。

tsunamiさんほど賢明な方が、そのような不毛なことをなさるという事実に、日本で真実を訴えることの難しさを感じますが、木下さんの強さを見習って、私もこれからも微力ながら、頑張りたいです。
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「朽ちていった命」 (てつ)
2011-07-25 12:15:45
 私は、茨城県の那珂市に住んでいます。
 那珂市は、東海村の隣の市です。
 東海村の臨界事故の際は、屋内退避勧告を受けました。
 私と家内は、屋内退避といわれたので、すぐに福島県との県境まで逃げました。企業や行政が正確な情報を出さないこと、事故直後の状況は混乱しているので、誰も良く分からないこと、そして、最悪を想定して行動することが大切だということを、この時に学びました。
 この事件の際に、大内久さん、篠原理人さんというJCOの二人の職員が、大量の放射線被曝が原因で亡くなったことは、覚えている方も多いと思います。
 被曝の悲惨さという点では、広島・長崎の原爆による被曝が真っ先に思い浮かびますが、東海村の臨界事故の際の放射線被曝による闘病生活の悲惨さも、言葉に表すことが出来ないほどのものです。
 大内久さんの闘病の記録が、ご家族の承諾を得て発行されていますので、是非、お読みになって下さい。(「朽ちていった命 -被曝治療83日間の記録-」 NHK「東海村臨界事故」取材班 新潮社)

http://www.amazon.co.jp/朽ちていった命―被曝治療83日間の記録-新潮文庫-NHK「東海村臨界事故」取材班/dp/4101295514/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1311561876&sr=8-1

 染色体中の遺伝子情報が、放射線被曝によって損傷することが、人体にどれほど大きな意味を持っているかが、この本を読むと良く分かります。読み通すのが辛くなる本ですが、臨界事故を風化させない意味でも、多くの方にお読み頂きたいと思います。

 それから、コメントを拝見していると、皮膚疾患を患っている方の書き込みが目に付きます。
 JCOの道を隔てて反対側にあった町工場の社長さん(大泉昭一氏)は、放射線被曝による健康被害を訴えて訴訟を起こしました。彼の健康被害の中心は、皮膚疾患です。講演会などでお会いする時は、いつも長袖シャツに白い手袋をはめていました。皮膚の状態が酷いので、人目に晒したくなかったのだと思います。
 訴訟は、最高裁まで争い、昨年5月に敗訴が確定しました。大泉さんは、敗訴確定後、今年の2月にお亡くなりになりましたが、敗訴確定による心労も災いしたのではないかと推察しています。
 JCOから至近距離にいた方の健康被害と、臨界事故の因果関係が認められなかったということを、私たちは、心に覚えておかなければなりません。放射線被曝と健康被害との因果関係の立証は、それだけ困難だということです。
 健康被害の可能性を感じたら、健康を損なう前に予防的な対策をとった方が賢明だと思います。
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もう何が何だかわからなくなって (山梨のママ)
2011-07-25 11:49:09
山梨在住です。妊娠初期です。できた生命はとても尊くて、何が何でも守りたいと思いますが、もうどうしたらいいかわかりません。周りからも、家族からも心配されてます。自分でも不安感でいっぱいです。山梨って微妙な位置ですよね…。避難するにしても、山梨からどこへ?な感じです。産まない選択はするつもりはないんですが、こんな時に大丈夫?みたいなことをみんなに言われると、正直へこたれそうです。不安すぎて妊娠しなきゃよかったって思っちゃいます。でも上の子を見ると、あ~私ってひどい親だなぁって、さらにへこみます。
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神戸港への被災地瓦礫の件 (神戸ママ)
2011-07-25 11:19:28
「大阪湾フェニックス計画」のコメントをみて、早速、断固反対のFAXと電話を入れました。1人でも多くの人々が行動すれば阻止出来ると信じたいです。関西は多くの人々が「他人事」のように暮らしていますが、輸入肉や輸入魚が増えてきてます。その反面、豚肉・野菜(東北方面)が増えたり、お店が苦労しているのが見えます。日本はどうなるのでしょうか?病人が増えて将来の保険制度が破綻するのは目に見えています。産業も良くは成らないでしょう。海外脱出も、簡単ではありません。日本人が被爆で差別を受ける可能性もありますし、定職に着ける可能性はとても低いです。このまま日本で頑張るしかないのならせめて少しでも放射線被害を軽減したい。自分の居場所で少しでも出来る事を始めて子供達の未来に少しでも安全な土地や海を残すように努力します。
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びっくりしました。 (アメリカ)
2011-07-25 11:14:46
私も、このエントリーに同意します。
しかし、びっくりしたのが、ツイッターの内容です。

>「遺伝子が傷つけられたことで流​産や早産、そしてその結果、乳幼児の死亡が増えています。胎児の​段階で死なずに生まれて来れば、障害は次の世代へと受け継がれま​す」って、やっぱり、福島差別・優生思想誘導につながる。本当かどうか検証する意志がないなら安易に言わないでほしい。

なんで、こういう話になるんですか? 論点が間違ってませんか? 検証って、一体、どうしろと? もう、チェルノブイリの影響から分かっているんですが。 ただ、政治的背景や、様々な圧力によって、そういう情報の公表が妨げられて来たのでしょう? 「検証」は、これから、リアルタイムで行われて行く事になりますよ。 「次の世代へ受け継がれる」部分に関しては、チェルノブイリ後に生まれた子供達は、ちょうど今頃、結婚・出産する時期に入りつつあるでしょうから、そちらもまだ現在進行中。 

遺伝子に損傷がある生き物は、子孫にその遺伝子を受け継がせる事が難しくなります。 これは、放射線の影響のみではありません。例えば、遺伝性疾患である嚢胞性線維症(CF症)の子供は、子孫を残す段階に到達するのが難しいです。 

悪い遺伝子が排除されて行くのが、人間を含む生物が経験する、自然の摂理である自然淘汰です。 そういう自然現象に「差別」とか「優性思想」と言う言葉を結びつけるのは、変ではないですか? うまく言えませんが、「差別」をする事を選んで、「差別」してるのではないですか?


>一般に「デマ」情報源と目される木下黄太ブログ

ええっ? そうなんですか? このブログがデマだっと思われてると言う事は、デマじゃない情報源ってどこなんですか? もしかして、まさか、海外から見ると信憑性が非常に低い、政府公式発表および日本の報道??  

もちろん、海外の主流メディアは、政府の公式発表を報道してると思うので、ほとんどの人は、「フクシマ」の事はもう終結しつつあると思わされてると思います。 最近、主流メディアの情報はもう聞いてないので、はっきり知りませんが、周囲の人に「フクシマ」の事を聞かれて、現状を教えるとびっくりします。 しかし、所詮日本に住んでない彼らには他人事です。 一部の、クリス・バズビー教授やアーニー・ガンダーセンと言う、放射線の危険を知り尽くしている人達は、日本政府の公式発表が信じ難いほど現実とかけ離れてるのは、知ってます。
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千葉県で被曝しました (元千葉県東部在住)
2011-07-25 11:03:01
元千葉県東部在住です。6月末まで住んでいて、いまは関西に移動してきています。

被曝手帳を配布する側が被曝手帳を配布される側であることに気づかない限り、問題は解決しないとの指摘はその通りだと思います。福島の放射能汚染がはげいしことは確かですが、福島とほかの地域に壁のような仕切りがあるわけではなくて、程度の差はあってもすべてが汚染されています。放射性物質の降下は全国に及んでいるとと思います。(沖縄以外) また内部被曝も食品を通じて全国の人が多かれ少なかれ受けていると思います。そう言う意味では、日本人全員が被爆しているといってもそれは比喩でも何でもないと思っています。

その事実を認めることからしかはじまらないのではないかと思います。その事実を認めたくないのは、原発事故を過小評価したい人たちがいるからで、それは、原発を今後も稼働させたいからだと思います。原発が今後も稼働される限りは、私たちの被曝は過小評価されつづけると思います。すべての原発を廃止し、今後も原発は二度とつくらないことを、日本の国是としないと、私たちの被曝は過小評価されつづけて、有効な手だては取られないと思います。
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全国汚染地図の作成と食物汚染値の実測値の公表 (さとう)
2011-07-25 10:47:13
1:事実として全国の汚染状況を把握し公開する。
2:食品(その他土壌等も含む)の汚染値の実測値を公表

実情を把握することを官民共同で行うことで、まずは汚染の拡大を抑止することが、一番今必要なことだと思いす。そうすれば、具体的な対策も見えてきます。そもそも国も電力会社も事故を想定していませんでしたから、彼らに対策を求めても無理ですし、出来ないでしょう。
市民が、出来ることをどんどん行って行政が後おいする形で、いい結果になるよう引っ張っ行くしかないと思います。
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危機感なさすぎです (ファニー)
2011-07-25 10:29:30
こんな当たり前の話からしなければならないことに木下氏に同情を感じます。レベルが低すぎます。貴重な時間や労力をそんな議論に費やさなくてはならないなんて、馬鹿げています。

避難が大変なのは分かっています。お金がかかるし不安です。でもやはり最大の原因は「危機感のなさ(少なさ)」です。木下氏のおっしゃる「あなたが(あなたの子供が)被曝している」という現実感がない。

唯一原爆を投下された国なのに何故これほど鈍感なのでしょうか。やはり日本は世界の中で特殊です。敗戦処理をいい加減に済ませたところから、「臭いモノには蓋」「お上主義」が染み込んでいます。

収束できない福島第一。せめて他の原発は次の悲劇が起きないうちに対応して欲しいです。震度5レベルの余震が頻発しています。いつどの原発が大事故になっても不思議はない、その緊張感をどれだけの国民が感じているのでしょうか。
返信する
お茶について (Unknown)
2011-07-25 10:18:09
鹿児島在住です。
 
鹿児島は静岡に次ぐお茶の生産地で、これまでその多くは、静岡へ出荷されブレンド後、「静岡茶」となって市場に出ていました。

やはり今年はその逆が行われてる様子。
「鹿児島茶」でも、ブレンドされたものではなく、単一地域・単一銘柄が確認してから(JAを通したものではなく、お茶農園がはっきりしているもの)購入したほうが良いかと思います。

木下さん、いつもありがとうございます。
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なに、「今回の大量噴出は十五日と二十日や二十一日の二回しかなかった。」 (九州東部のおじさん)
2011-07-25 10:01:25
「今回の大量噴出は十五日と二十日や二十一日の二回しかなかった。」

うむこれは3号隠された臨界爆発説を裏付ける発言。
http://ishtarist.blogspot.com/2011/06/20113203.html
文系 社会学専攻だった人のまとめながら、なかなかすばらしい。
高崎のデータだとテルル129が確かに多いのですが、それをもって臨界だと判断するのは、理系的には難しいのでしょうね。
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基本的に賛成です。 (小田々豊)
2011-07-25 09:40:40
私も同様の考えを持っていると思ってます。
「避難したいと思う人は誰でも避難できる」権利が国によって具体的に補償されるべきだと思います。
又、避難生活に少しでも足しになればと、20キロ圏内などに太陽電池をおいて売電しその収入で被災者の足しになればと動き始めました。
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Unknown (東京2児の母)
2011-07-25 09:12:55
いつもblog拝見しています。今日の内容、心に響きました。
私も人事ではなく、自分も子供も少なからず被曝しているだろうとわかっています。だからこそ福島のニュースを見ると涙がでます。日本に住む以上、福島の影響は誰もが受けていて、程度の差はあれ被曝している、これからは食の汚染がどんどん広がるし危険にさらされていく、もはや他人事でなく皆が共にしないといけないと心から思います
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木下さんは、福島のことを考えています。 (ミヨシ)
2011-07-25 08:59:20
縁があって、知り合ったものですが、木下さんは福島のことを考えて、現地で講演も何度もしています。

福島の多くの人の避難と、都市部の人の避難を呼び掛けてこられました。

私自身、原発では福島の人に申し訳ないと思いながら、全国に被害が広がるので、瓦礫、野菜、食材その他の物流はストップしないと大変なことに、いやすでになってきている、と思います。

決して差別ではありません。福島に縁戚、友人おります。大変いい人たちですが、やはり土地から離れるのは、大変そうです。

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