「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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今治に伺ってわかったこと→現場に行かないとわからない!

2008-01-29 01:12:35 | その他
今治に行って一番驚いたことは、署名活動の聖地でもある
商店街の交差点が本当に人通りが少ないことです。
日本の地方では、郊外のパイバス沿いに大型店舗が栄え、
駅に近い中心部の商店街がシャッター化していく傾向にありますが、
今治でも例外ではなく、交差点の人通りは、日曜の午後ですが、
ほとんどいなかったです。
もちろんかなり寒いということもありましたが、
このぐらいの人しか通行していないのに、どうしてかなりの数の
署名を集められることが出来るのか、本当に不思議な思いでした。
現地のボランティアの皆さんのかなりの頑張りが、この署名活動を
支え続けていただいているのだと、本当に感心いたしました。

実は他にも驚いたことがあります。
長井さんのご自宅に伺ってご両親とお話をしたのですが、
長井さんのお父様がもの凄く活動的な方だったことが
初めてわかりました。
いまから何十年か前に、
ウイグル自治区のトルファンからカシュガル、
峠を越えてパキスタンのガンダーラまで個人旅行されたそうで、
NHKのシルクロードが番組として放送された頃に
個人でこのエリアを旅行する日本人は当時、ほとんどいませんでしたから、
こういうインターナショナルな動き方を
お父様がされていることは本当にびつくりです。
長井さんがどこでも行き、何でも見ようとしていることは
お父様のこういう面をある意味、
受け継いだものなのかもしれません。
ちなみにこのトルファンを漢字で書いた名前の喫茶店を
当時長井家では副業的に経営されていたそうです。
他にもいろいろありますが
長井さんと言う存在がこのお父様抜きにはわかることは難しいなと
思ったりもしました。

そして今は人が少ないように見える今治という街も、
何と言うのか街の自力がある部分が感じられるところがあり、
もちろんタオルと造船で栄えた街には
表面上ではわかりにくいが、富の部分で蓄積があるところがあり
(派手ではない、ヨーロッパのお金が実はある都市などと
似ている感じとでもいいましょうか)
この背景が
自分ことばかりでなく、他人のことも考えようとする
街の人の気質の裏づけとして感じられるところがありました。

実際に行かないといろんなことはわからないと言うのが
今回の教訓です。

その意味では、ビルマにも行かなければならないという思いも
僕は強くなっています。
トークイベントは愛媛新聞、毎日新聞に掲載され
愛媛新聞の記事は大きかったです。
参考までに毎日の転載です。
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ミャンマー:長井さん銃撃死 APF通信・山路社長が熱く語る--しのぶ会 /愛媛
1月28日16時1分配信 毎日新聞


 ◇「署名活動が不可欠」
 ミャンマーで反政府デモを取材中に射殺された映像ジャーナリスト、長井健司さん(当時50歳)をしのぶ集会「トークイン今治」が27日、長井さんの出身地の今治市東門町4の市城東公民館であった。長井さんが契約していたAPF通信社の山路徹社長らが話し、市民ら約30人が耳を傾けた。
 事件から丸4カ月が経過したのを機に、ミャンマー政府にビデオカメラの返還などを求めて署名集めをしている「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」今治が主催した。
 集会は「長井健司 最期までカメラを離さなかった男」と題され、署名呼び掛け人の一人、宗教学者の島田裕巳さんは「長井さんは『人間として生まれたからには何かをしなければいけない』という思いでミャンマーに行ったのではないか」と語った。山路社長は「真相解明には世論形成し、ミャンマー政府を突き動かす署名活動が不可欠」などと話した。
 同会は全国で10万人を目標に署名活動をしており27日までに約3万8000人分が集まっている。【土本匡孝】

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続いては事務局からのお願いであり、お知らせです。




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ここで事務局よりお願いがあります。
長井健司に関することについて
イベント、活動などをお考えの方は
この署名の事務局なり、APF通信社と事前に
お話しいただきますようお願い致します。
このブログの読者のみなさまは
既にご存知のことですが、
長井さんの事について
ビデオカメラとテープの返却を求めるため
われわれはさまざまなことを
立案、計画、実行しています。
いろんなことがあり、
さまざまな方に、協力をお願いしていることもあります。
こちらで推進していることも
オープンでないことも含めてかなりあります。

いろんな方と協力して行ないたいのですが、
事前にご相談いただかないと、
ナーバスな問題も在り、
(わかりやすい例は、「週刊文春」のことなど)
即時に対応できるかはわかりません。

長井さんのためになにか活動をお考えの方は
ぜひ事前にご連絡ください。
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署名フォーム(クリック→)https://hal.sakura.ne.jp/syomeis/sign
携帯電話はこちら(クリック→) http://hal.sakura.ne.jp/sign.html
署名フォームはhttps使用のため、セキュリティアラームがでますが
安全上の問題は何もありませんので、先に進んで署名してください。
署名は未成年でも、小中学生でも、ぜひ署名してください。
もちろん日本国民のみならず、
他国の皆様の署名も歓迎しています。

なお、東京都内近郊を中心に、
署名活動にふさわしい場所がある方は教えてください。
また、まったく他のイベントを企画開催されている方で
会場の内外で署名活動に許諾、ご協力いただける方は
ぜひ会までメール下さい。



長井さん殺害事件の署名活動です。
署名の用紙のPDFファイル設置しました。
ダウンロードして手書きで署名する方のためにお使いください。
https://hal.sakura.ne.jp/shomei.pdf
http://hal.sakura.ne.jp/shomei.pdf
送付先は下記まで郵便かFAXで。
「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
 〒1060032
港区六本木7-8-25永谷リュード六本木306  
FAX 03-5772-1127


肩書きは具体的な所属先でも、
「会社員」などの一般的なことばでもかまいません。
もちろんネット環境になんらかの問題がある場合は
メールやファックス、郵便物などで署名を頂いても結構です。
なお、会には電話も一応ありますが、
電話番をお願いしているだけの状態ですので
何かご連絡のある方は(メディアなども)
できるかぎりまずメールでご連絡をお願いいたします。

「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/(ブログ) 
nagaikenji20070927@mail.goo.ne.jp(メール)
 〒1060032
港区六本木7-8-25永谷リュード六本木306  
TEL 03-3746-0065
(平日10時から17時で対応)
FAX 03-5772-1127





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1 コメント

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田舎から (田舎にいる者)
2008-01-29 16:27:05
 遠く四国今治まで来ていただきありがとう
ございました。私はトークイベントに参加さ
せていただいた長井君の同級生の一人です。
 APF代表の山路氏、島田先生、事務局の方、
当方はすでにメディア等を通して勝手に親し
く感じておりましたので、肝心なことを言い
忘れて先に様々なことをお尋ねいたしました。
まさにKN状態(会の空気に呑まれた)でした。

 本当は山路さんに「長井君をミャンマーから
連れ帰ってくれてありがとう。」とお礼を言い
たかったのです。でも、「これって俺が言うこ
とか?」「ちょっと木っ端ずかしいなぁ」など
自問自答してとうとう言えずじまいで・・・
この場をかりてお伝えいただければ幸いです。

 長井くんがAPFの中で大変貴重な存在で関係者
や仕事仲間に愛され尊重されていたことを直に
耳にしうれしく思いました。多分今治のボラン
ティアの人たちも同様に感じたでしょう。

 まだ今治での署名活動が動き出してない頃、
男の同級生と「何かしたいねぇ」と話し合って
いたけど具体的にどう事を起こしていいのかわ
からなかったのが本当のところです。
でも、こうして今日のような活動に参加する
ことが出来て私自身もこの今治も救われたよう
な気がしております。

 長井くんのことだからというより男として、
その男の仕事してその場に向かったのだから、
当然最悪の事態は想定していたと思います。
きっと何かあったときは、「俺のことなら
気にするな」とも思っていたかもしれません。
だから、そんな長井くんに迷惑のかからない
程度にやるのが良いとも考え行動していまし
たが、それでは少々遅いと感じている次第で
す。長井くんがどう言うかわかりませんが、
もっと踏み込んだカタチが必要だと感じました。
どうぞ東京のボランティアの方々もいろいろと
大変でしょうがよろしくお願いします。
 また、このブログを見ている、いや、きっと
見ている田舎を離れた同級生たちも手助けして
ください。
    連絡待つ。


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