放射性物質の核種がどのくらい、西日本でもきているのかは調べてみないと分かりません。首都圏の土壌調査の結果は、百五十ヶ所程度のうち、まだ五分の一しか返ってきていないですが、セシウムが数千ベクレルを超えているところが何箇所もあれば、全く検出されないところや数十ベクレルの場所もある状態です。数百ベクレルの場所は珍しくありません。大半の場所では、セシウム137とセシウム134が同じような量で出ているところが多く、都内でセシウム134の降下量は多くないはずと公的機関がアナウンスしていた事は、ほぼ違うなと思っています。この原発事故の前は、日本で最も多い、東海村あたりでどんなに多くても数十ベクレル程度しか土壌に蓄積されていなかったセシウムが、その数倍から百倍近くまで首都圏で蓄積されている事がこの土壌調査ではっきりとわかるでしょうし、仮にあなたの家が線量が低くても、そうした環境に取り囲まれた世界の中で、あなたが生き続けるのかどうかということだと、僕は思います。僕自身も、大切な人には首都圏からの退避をずっと呼びかけていますし、このブログやフェイスブック、ツイッターなど僕が使用可能なスキームの中では、再三話している通りです。
こうした点で、避難を考える人たちの間で、西日本にホットスポットがどこにあるのかということは、複数個所情報がきていますが、土壌調査を行う前には、線量情報のみでは、あまりにもハッキリしない部分があります。ひとつは、松戸や柏のように鮮明な数値ではなく、例えば都内の低いところと西日本のホットスポットは同じくらいの話ですから、線量という要素のみで確定がしづらいです。方法としてはそれよりも有効なのは、実際に土壌調査を行う事だと思います。関東より西のエリアで、特に避難を考えている人の間で、避難先がホットスポットなのを避けたいという心理があることはよくわかりますので、この話進めていくつもりです。
例えば、きのう届いた情報では岡山県赤磐市で土壌調査を行った人がいて、セシウムは不検出、ヨウ素が自然由来と見られるものが15ベクレルとなり、この方は、かなり安心されていました。土壌調査のよびかけもまた、おこないますのでご注意下さい。
また、全国の汚染状況を適切にチェックする一つのメルクマールは、全国でお茶の荒茶の検査をおこなうことです。乾燥して水が飛ぶ、お茶の葉っぱ、荒茶は、放射性物質がもっともわかりやすいです。ほかに、山菜やきのこなども確認が必要です。チェルノブイリのときにも山菜、きのこは顕著に出ました。わずか数ベクレルですが、大分のどんこで出ていることからも、見つけやすい対象物です。こういう食品の検査が、西日本であまり行われていない事は、安心すべきではありません。おのおのの自治体に、色んな食品検査を要求すべきですし、「放射能防御プロジェクト」という感じの団体を、西日本ベースで立ち上げて、民間での食品計測をお金を出して始める必要を強く感じています。これは、ごみ焼却の際に、放射性物質が飛灰で検出されているかどうかの確認も、全国で為すべきです。対応が限定しているのはおかしいです。
ところで、都は放射性物質は焼却の際に九十五パーセント以上捕捉できると報道機関に説明していますが、そもそも都の清掃工場は、そもそも放射性物質を焼却する想定はないと聞いています。非常におかしな説明だと僕は感じています。恐らく、もし放射能が循環してダダもれる構造がはっきりすると、ゴミ焼却がストップするしかなくなるからです。それは、都市機能の終了を意味します。百万都市ナポリがゴミで追い詰められましたが、一千万人を優に超える東京はその比較にはなりません。放射能とゴミの問題を突き詰めていくだけでも、東京がどこまで追い詰められているのか、いい加減に理解して欲しいと思います。
ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に退避すべきだと僕は思います。優先順位は「避難する」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。
加工食品の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのかで、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b8c8f85c5ce80be6f2fafabcf0c8f66eこの記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。
①企業名
②商品名
③製造場所(この記号はどこの工場までわかれば)
④主要な原材料
⑤原材料の産地
⑥賞味期限などから製造年月日がいつで、原材料の調達がいつか。
⑦放射能対応の有無、具体的な対応
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僕への様々な問い合わせはまず、メールでお願いします。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp
また、下記の書き込みについて詳しく伺いたいのでメール下さい。気になりますよね。
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千葉県内産婦の最近臨床感想を少し… (千葉県人として)
- 2011-06-27 21:29:23
- 木下様 いつも拝見しています。
私は千葉県人の一人…産婦人科に勤める者ですが、ここ2週間あまり、お子様をお産みになられる方々、ことごとく低出生体重児です。正産期(妊娠37週以降)であっても、2300g以下の子供ばかり生まれます。ここ最近 不思議… 臨床での?、まさか放射線の影響? 懸念は強くなるばかりです。気のせいだと 祈るばかりですが…。
水戸のお母さんたちも主催者側として参加します。
長文ですが、宜しくお願いします。
東日本大震災チャリティーイベント『今こそ、日本再生』~希望の未来を切り開こう~ IN 茨城 水戸」
【日時】
6月30日(木曜日)
18時10分オープン、18時30分スタート
【会場】
茨城県総合福祉会館コミュニティーホール
茨城県水戸市千波町1918<tel:0292444545>
●入場無料(カンパにご協力ください)
ご予約・お申し込みは不要です。そのまま会場にお越しください。混み合う場合は先着順になります。
《出演&内容》
★田中優
(未来バンク事業組合理事長、「ap bank」監事)
映像を通して、放射能の危険性についてわかりやすく伝えます。
また、自然エネルギーの可能性や、未来へのライフスタイルを提案し、希望をお伝えします。
「原発に頼らない社会へ」著者。
http://tanakayu.blogspot.com/
★南ぬ風人まーちゃんうーぽー
(NGO「心援隊」代表、三線アーティスト)
沖縄三線の癒しの音と共に唄い、西表島からのメッセージ、生きる勇気と希望を伝えます。
現在、福島県への『赤ちゃん☆引っ越しプロジェクト』や『福島☆復興プロジェクト』など支援活動を展開中。
まーちゃんブログ
http://ameblo.jp/upo-nokiseki/
◆お問合せ先◆
岡野 <tel:09085916837>
<mail:yuukun-no-papachan@docomo.ne.jp>
昨日読んだ 東洋経済オンライン記事 慶大の深尾先生の内部被ばく・「風評被害」への政府対応批判、正鵠をついており、ひろく市民が知っておくべきだと思いました。
住民の意識の盛り上がりが 行政を動かすしかなく、これから タブー の 内部被ばくという言葉を 当たり前のこととして 周囲の人たちに広げていきます。
放射線量を大阪でも測ってほしいと話そうと思い、
避難手続き関係の年配の方に
ホットスポットの土壌汚染マップや線量測定結果、
チェルノブイリで大阪の距離になる
600キロ先まで汚染があった地図を見せて、
担当課はどこか聞いてみたら、
「大阪は測らないよ」
「大阪はのんきですねん。吉本見て笑ってますねん」
「チェルノブイリは容器自体が爆発して、福島は溶けてるだけだから規模が小さい」
「昔は外国で核実験が行われて放射能が日本にも来たけど僕ら生きてる」
と言われ、時間がなかったこともあり担当課に話せず帰ってきました…。
関東でも真剣に放射能を考える方が少ない中、
関西ではもっともっと少ないと感じてきました。
私は専門家ではないので
何か言い返されるといつも反論できず縮こまってしまいます。
真剣に考えている方が結束してひとつひとつ早く行動を起こさないと、
日本は本当に危ないと感じました。
私自身、行く先がまたホットスポットかもしれません。
しかし資金がなく良心的なそこに決めざるを得ません。
米軍が沖縄で除染作業を行ったとも聞き、非常に困惑しています。
ぜひ木下様に事実を確認していただきたいです。。。
しかし発売中の週刊現代の数値を見て愕然としました。
立ち読みでしたので詳しくは覚えてないですが、
名古屋・京都、更には福岡でも毎時0.2μ、大阪では0.3μを越えていたようです。
これが本当なら西へ避難することにどれほどの意味があるのか分からなくなってしまいます。
何らかの恣意、あるいは測定の不備ではないかと信じたいのですが、これも安心バイアスなのかなとも思ったり。
なので西でも測定器をお持ちの個人的による複数のデータが知りたいですし、
土壌調査も全国レベルで行ってもらえると助かります。
保安院がとっくに発表していた、放射性ストロンチウム、プルトニウムの大量空中放出量試算
http://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/06/blog-post_27.html
で、ストロンチウムがテラのレベルであったことに気がついたわけですが、最近、ほとんど話題にならなくなった水道水にもストロンチウムはセシウム同様に入っていたわけで、ストロンチウムの基準値など厚生労働省が考えていたとは思えません。
海水浴場の海水のストロンチウムについては新潟県が検査をやると言ってます。
http://www.shinmai.co.jp/news/20110621/KT110620FTI090010000.html
どうもこの前の愛媛県といい原発のある県は、プルトニウムやストロンチウムも検査するのですね。
飲料水は気をつけてる人は多いと思いますが、調理用に水道水を使えばストロンチウムを取り込んでしまう。
東京都がすぐ動くかわからないですが、関東のどこかの県が先陣を切れば、続いていくと思うのだが。
福島もそこまでやってないのですが、検査に時間がかかってもこれはやっていくべきでしょう。
そう思います。静岡県のお茶からセシウムが検出されたと報道されてから、東京でも消費者の危機感が変わってきたように感じます。
6月13日に佐賀県で松葉からセシウムが検出されて、「こっち(九州)にも飛んできたのだね~。」という会話が聞かれるようになりました。しかし、食品ではなく何故に松葉なのでしょうか?
>また、全国の汚染状況を適切にチェックする一つのメルクマールは、全国でお茶の荒茶の検査をおこなうことです。乾燥して水が飛ぶ、お茶の葉っぱ、荒茶は、放射性物質がもっともわかりやすいです。
九州はお茶の産地も幾つかあります。
ただ製茶まで仕上げる割合は産地によって大分違うようです。
佐賀は約6割、福岡では大半が仕上げ茶(製茶)となるが、生産量全国2位の鹿児島では7割が荒茶として県外に出荷され、その大得意先が静岡だそう。ブレンドされて最終製品には静岡のブランド産地の名が冠されるのでしょう。これは新聞報道で読みました。
つまりお茶のどの段階(荒茶か製茶か)で検出されるかを気にしていないと、本当の産地の検出状況は分からないということになります。
飲むに際してどうのこうのと静岡県知事がコメントしていて荒茶の検査を拒否した報道も以前見ましたが、お茶の製造や流通にこのような背景もあることも今回初めて知りました。
今後、木下さんがご提案されていることを進める際、協力される皆さん、情報を得たい方々、お茶についてはこの点ご留意されると良いかと思います。
話は少々変わって、『「デモをするより議員事務所に行け」 河野太郎流、脱原発運動のススメ』
http://news.nicovideo.jp/watch/nw58412
を見ました。
(抜粋)
反原発・反核燃料サイクル派として知られる自民党の河野太郎衆議院議員は、2011年4月26日に行われた自由報道協会主催の記者会見で、脱原発に向けて国民ができることこととして、「議員に直接意見を届けること」だと語った。
「100万人がデモをするより、100万人が事務所に行って『あなたの考えを明確にしてくれ』、『エネルギーシフトを考えないなら、私はあなたを支持しない』と議員か秘書に面と向かって言うほうがはるかに効果があります」
(抜粋終わり)
その方が効果があるならそのようにしてみます。実際のところどうなのでしょうか。
議員事務所(高木義明・文部科学大臣の東京事務所)に電話をされた方のブログも検索して読んでみましたが、事務所対応の状態にナルホドと思うところもありました。
実際問題、議員への働きかけなどされた方、詳しい方、如何ですか?
それよりも、胎児への栄養供給障害のほうが大きな原因であると考えられます。OECDのデータでは、日本での低出生体重児の増加が2007年では9.7%で、1980年の5.2%から比べると86.5%増で、著しい増加傾向にあります。喫煙、飲酒などの生活習慣の変化が理由として考えられるかもしれませんし、妊娠中のダイエット、すなわち、女性の痩せたいという願望が原因の1つであるという研究(筑波大大学院の曽根博仁教授)もあります。
もちろん、放射性物質による被曝の可能性も決してゼロではありません。JAMAというアメリカの専門誌に"Antepartum Dental Radiography and Infant Low Birth Weight"というタイトルで出産前の歯科レントゲン撮影による放射線被曝量(0.4.ミリシーベルト以上)と満期産出生時低体重に統計的に有意な関連があるという論文が2004年に発表されていますが、私は信用していません。なぜならば、論文内でも指摘されているように、喫煙や飲酒などの日常の生活習慣が大きく影響する事であり、他に医療レントゲン撮影を受けていたという可能性も否定できず、また、通常、妊娠していることがわかっているならば、歯科レントゲンを避けるはずであり、それだけ妊娠中の母体と胎児の健康に注意を払っておらず、日常の生活習慣に問題があったという可能性もあります。
もし本当に心配であれば、遺伝子検査を受けていただいたらよいと思います。低線量の放射線被曝は因果関係を同定することが大変困難であり、心配になるお気持ちはわかるのですが、とにかく、何でもすぐに放射能と結びつけるのではなく、まずは冷静にお考えになってみてはどうでしょうか。しかしながら、低線量であっても、できるだけ小さいお子様や妊婦さんなどは被曝しないように最大限の注意を払ってあげるべきだと思っています。
http://fujiwaratoshikazu.com/2011disaster/に講演内容が出ております。
http://savechild.net/archives/3891.html
日本であまり報道されていない、
『アメリカの原発事故ニュース映像』
http://zanmai768.blog67.fc2.com/blog-entry-3779.html
『あと〇・七秒でチェルノブイリになるところだった』
~1991年2月に、関西電力の美浜原発で細管が破断した事故は、放射能を直接に大気中や海へ大量に放出した大事故~ http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#page1